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第56話 風の国へ物語


○翌朝


(はぁ、、、)


ため息をつきながら私は風の国に走っている。スランドは未だに多良見捜索用に使っているため今は使えない。


(それにしてもプリント雑すぎる、、)


一番頼りになるのが、蒼真から貰ったゲーム内メモだ。だが、とてつもなくまとめるのが下手なため自分の読解力に頼る。


それを時速500キロ程度で走りながら考えている。並みの人なら走るだけでダメージを食らう速さだ、新幹線よりも格段に早い。


そんなこんなで着いたのは質素な砦が何個かあるだけの一人で落とせるような要塞だった。まぁ、一人の基準が世界5位ですが


(あれ?ここって、本拠地、、じゃないよね?)


そう思わざるをえなかった。んまぁ、それも最初だけだった。


国境守備隊みたいなのはまだいないがそのお陰でこういう要塞まではこれている。住人はまだARになっていないためいないが、、、


『侵入者発見、侵入者発見、侵入者発見、侵入者━━━』


ここが、要塞という意識をすっかり薄れさせていたため機械質の音に驚くが、それも一瞬だけ。すぐさま行動に移した、逃亡の真逆、要塞を強行突破しようと考えたのだ。


「穢らわしい侵入者よ!我が手で葬り去ってくれるわ!」


そう叫び突撃してきたのは、もちろんNPCだが人工的のNPCだ。つまり、君主が作り出した━━━


「君の方が気持ち悪いね、ゾンビマン。ゾンビが人間様に手をださないでよ。除霊剣技《昇天の舞》!」


この世界にはゾンビは作り出されるしかない。しかもそれができるのは、1人しかいないネクロマンサーである《漆黒の軍勢》だけだ。


「君主様の死霊を斬るとは!━━許さん!《風殺刃(ふうさつじん)》!!!」


「プレイヤーか、、、忠義心すごいなぁ。パラディン剣技!《ソードシールド》」


今度は殺そうと飛んでくる風の刃を全て剣の面で撃ち落とす。軽く振れるようにと頼んだミスリルは固いのだ。オリハルコンは本当に辛いときでいい。


「君主様、、、ただ者じゃないですよ、こいつ。」


連絡魔法を使っているのかなんなのか、脳内で思ってることがそのまま出てるのだろう。


「戦闘する気もないから、ここの君主に取り次いでもらえるかな?」


あくまでも高圧的な態度をとる、なめられないためにも。


「……………………」


通信しているのだろうか?急に無言になるプレイヤーを見てそう思っていた。でも、違った。


「…………消えろ!自爆攻撃バーストフィニッシュ!!」


前に使われた事がある、それを知っていてもこれは防げない。前回は逃げただけだったが、今回は逃げる時間すらない!


「………くっ!アイテム使用、防御力上昇剤!!パラディン剣技!《ソートシールド》ぉぉぉ!!!」


防御力上昇剤は使用者に触れるだけで使用反応になるためありがたい、時間が要らないのは助かる。


「自爆魔法にたえ、られ、る、わ、け、な………ぃ!!」


その言葉を最後に燃え尽きた。それを私は見ていた、、、普通の人は1.5倍上昇しただけではあまり効果がない。だが、強い人にとってはそれは絶大な効果なのだ。

一般プレイヤーなら300くらいの防御力で1.5倍しても450で、150しか増えない。

だが神代は、世界5位、更にパラディンという防御職についているため防御力は3000くらい行くのだ。すると、4500まで上がる、つまり1500も増えるのだ。


ダメージ判定は、固定ダメージ1に攻撃側:3倍のプレイヤー攻撃力+技攻撃力or3倍のプレイヤー魔攻+技魔攻-

守備側:プレイヤー防御力+技防御力or魔防+技魔防で出される。


自爆魔法は2500の攻撃力を持っているため大体道連れに出来るが、自分のHPの減ったパーセント分、攻撃力も落ちる。だが今のはHPが減っていないため2500の攻撃力は持っている。


(それなのに、無傷って、、、)


そう、無傷なのだ。つまり、敵は666程度の攻撃力も持っていないことになる。━━━君主と話せるようなやつがこんなに弱いわけがない!








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