第36話 ゴブリンロード決戦終了物語
大砲。それは戦国時代に使われた、とても大きい鉄砲の形をした物だ。普通一人に使うもんではないが、、、スライムがダメージ負うからやなんだけど、しょうがない。
「耳塞いで!」
忠告して二人が耳を塞いだのを確認してから、俺もスライムで耳を塞ぐ。その直後、爆音が鳴り響いた。
自分でも驚いたが、神代は口を開けたまんまポカンとなっている。エルナーに至っては状態異常《気絶》となっている。
そして、狙った本命はというと、
「グハッ、よくも!」
と呻いていた。それもそのはず、これを使えば城1つ簡単に落とせてしまう。
そんな物を受けてなお生き残っているのは人外にも程がある。まぁ人外なのだが、
「まだ生きるとか化けもんかよ、、、あいつ相当なダメージ負ってたろ」
「ホントフカカイダネ」
喋れることくらいしか出来ない神代は片言ながらも相づちを打ってくれる。少し嬉しい、
「さーてと、行くか!」
「えっ!?ちょっと待って!?あそこに!?」
急に流暢になった言葉が気になるが、腕を捕まれてるので質問したら折られる感じだ。
「ねぇ、逃げようよ!蒼真の青色感も、無いことから生身でしょ!?」
「違うよ?」
「・・・え?」
「スライムのなかに人限定で凄く似るやつがいるんだよ、そいつ肌色まで再現してるだけ。」
「ならいってこーい!」
「蹴るなし!」
俺はゴブリンロードと対峙した。ゴブリンロードはもう5ミリ無いくらいのHPだ。対して俺はコアさえ破壊されなければどれだけ食らっても無傷だ。
「我に刃向かったこと後悔しろぉぉぉ!!!」
怒り狂ったゴブリンロードが剣を持って斬りかかるが、冷静さが無い剣など避けるに容易い。
「ちょろまかちょろまかと!!!」
「当てられるもんなら当ててみなよ。」
「死ねぇぇぇ!!」
今度の剣は体の中心を狙ってきた。精度が高く、避けられない。だけど、
「分裂するなぁぁぁぁ!!!」
そう、分裂!結合!だ。簡単に避けられる。
「スライムの特権ですから。」
そう言ってこっちからも剣を振り上げ片手で降ろす。それをゴブリンロードが止めるが、ゴブリンロードの剣が折れる。
「もう諦めた方がいいんじゃない?」
そう語りかけて降参を促した。するとゴブリンロードは自分の首に投げナイフを突き立てて、、、
「・・・帰るか。」
勝手に死んでしまったため、あいつらの解放は本当かどうか分からんが出てきているならいつから会えるだろう。
え?リアルで連絡?いやいやいや、そんな事しないよ。べ、べつに女子に囲まれるのが楽しいからじゃないからね!?
「ねぇ、蒼真。テイマーの熟練度あげようとは思わないの?」
帰り道、神代が唐突にそんな事を聞いてきた。
「いやぁ、テイマースキルってろくなものが無いし、今のスライムの方がよっぽど役に立つ。」
そう言って家から要塞にグレードアップした物を指差す。これを見て流石にスライムであろうともなめられる事は無いだろ・・・
「よぉ!お前が討伐隊のリーダーなんだってか?」
「・・・誰だよ。」
「てめぇ弱いくせに強い称号を手にいれただけの成り上がりじゃねぇか。」
「・・・だから誰だよ。」
まさかスライムが舐められる事は無いだろうと思った瞬間こう言われるとは、、、思うだけでもフラグは立つんだな。
「え??」
「何を驚いた顔をしてるんだ。誰だよ。」
何故か驚いた顔をしているんだが、、、はて、どっかであったっけ。
「分からないか?」
「勿論、誰だよ。」
「え?え?あのチンピラ達と戦ってたろ?」
「そうだな、誰だよ。」
「だから!そのチンピラの後ろで観戦来てた野次馬の一人だって!」
「・・・本当にバカなのか。」
「てめぇ記憶力無さすぎだろ、、、」
「自意識過剰過ぎる奴には言われたくないが、」
「いやいやいや、普通覚えてるでしょ?何人かは」
「おう、何人か覚えてるぞ。その中に入ってないぞ?」
まさか覚えてるのが女の人ばっかだとは言えない。
「・・・まぁいい。俺がここに来た理由はな!」
「討伐隊のリーダーを奪うため?」
「先回りして言うな!そう言うことだ!」
「悪いけど俺、いくら攻撃食らっても死なねぇぞ?」
「ふっ、舐めたことを言ってられんのも後少しだぞ!」
「いや、何故少し言えるんだよ。おかしいだろ」
なんか保留時間をもらったのを見て神代が話しかけてきた、
「あいつら殺していいか?」
と、、、何かが突っかかる、、、
「別にいいが、、、」
なんだろ、、、
「なんか透明になってる野郎やり方汚いなぁ、」
・・・あ。あいつ『ら』になってたのか。本当に卑怯だな、
「多分戦ってる最中に投げナイフで殺すつもりだったんでしょ。」
はぁ、めんどくさ。まぁ戦うか、




