第35話 VSゴブリンロード-5
攻撃が続く。意味のない攻撃の動きが勝手に行われてる。したくないのに、勝手にさせられてる。
「我にコアの存在など無いのだよ。残念だったな!………………あ、あの地味に痛いから空いてる左手で殴らないで!?」
エルナーはささやかながら抵抗してる。やはり、私が欲しい心を持っている。だけど、この場面はどう足掻いても無理だ、諦めたというよりもエルナー自身がどうにかしてくれないと私にはなにも出来ない。
「くっ、、、!」
流石にこればっかりは何も出来ない、それを分かってはいるが、とても悔しい。このまんまだとエルナーは魔王領に飛ばされるだろう。
「エルナー!!!剣を手放して!」
「・・・無理。」
混乱に陥っているからか不可能の事を言っている。スキルが止まるわけがない、それは同時に剣を手放すことも不可能だ、じゃないと勝手に斬ってくれるから上手く使えば一人で軍勢まで作れちゃう
「あぁー、マイもう無理だ。」
「諦めちゃダメだって!」
「だってスキルが当たるときには胸にナイフが貫通してるもん、」
そう、ナイフをエルナーが来るところに構えているのだ。つまりナイフに自分で飛びかかっている状態だ
そして━━━スキルが最終段階、つまり攻撃に入った。
残りは0.3秒位だ。《亜光速斬》を発動することも出来ない、光に限りなく近い速さで斬るためゴブリンロードの周りにも空気の刃が出てしまう。つまりエルナーも死んでしまう。
その人は堅い空気を全く読まずに現れた。
「ん?危ないなぁ、」
そう言ってその攻撃を無効化、まぁタルラムで衝撃吸収&軌道変更でナイフに刺されずエルナーは生き延びた。
その人の名はもちろん《水無月蒼真》
だが、1つだけ不可解だ。体が青色感が無い、つまりモンスターに集られるはずなのだが、、、
「ふっ、我の邪魔をしおって。だが、ちょうどいいところに来たな、お主らまとめて殺してやろう。」
「大層な口を聞くじゃないか。今までこれ程の時間があったのに何もしてないと思うか?」
「思うぞ。3分も掛かってないくらいなのだから。」
「まぁな。だが、100匹のスライムなら仕事は100分の1なんだよ。つまり300分の働きをしたからな。」
「たかがスライムに何ができる。我の足元にも及ばぬわ」
「これができる!」
出てきたのは相当な量の、
スライムだった。
いや、おい!と突っ込むのを我慢して行く末を見守る。蒼真には驚かされてばっかだしね、今回もなんとかしてくれるのだろう。
〈チクラム達建築関係に15%、家→砦→城→要塞の順に組み立てていけ。家が出来たら呼ぶこと。タルラム&スラチェは皆をフル装備に、そして他は、分かってるな?〉
〈〈〈〈〈はい!〉〉〉〉〉
「・・・ねぇ蒼真、この量のスライムは何?」
「あぁ、ここら一帯全てテイムした。スライムだと魔力食わないからこれくらいいけるんだよ。まぁその分職業熟練度は全くといっていいほど上がらんが。」
「本当だね、0%だ。」
「え?見れるのか?」
「メニューにパーティーメンバー詳細があるでしょ?そこから見れるよ」
「まじか。」
そんな会話を聞いてたのか、ゴブリンロードがわなわなと震えている。まぁここでこんな会話をされたら舐められてると思うのもしょうがないとは思う。
「我をこけにするとはいい度胸じゃないか。来ないならこっちから行くぞ、《デスキル》」
エルナーが使ったスキルをすぐさま学習しスライムのコアを狙ってきてる。だが、皆上手く回避する、、、とはいっても回避というよりは当たる瞬間に分裂そして剣が通りすぎると結合するというゴブリンロードからしたらイライラする戦法だ、
だが、上手くないと殺られる。だから上手くないやつは建築や武器になってもらった。これは冷静さを欠けさせるための物だ。
〈家はできたよー〉
と、どのスライムか分からんが連絡が来た。よし!
「エルナー!マイ!退け!」
「「え?」」
まぁ、後ろに家があるなど知らない人からしたら当然の反応だろう。だが、この中で唯一あの要塞を見たことのあるゴブリンロードからしたら凄く辛いだろう。
「まて!退くな!やめろ!」
冷静さも欠け、いよいよ隙が目立つようになったゴブリンロードにメタル化スライム達が体の一部を尖らせ地道にHPを削っていく。
「二人とも!退けば要塞がある!退け!」
「「わ、わかった。」」
前回戦ったときはスライムが少ないこともありそれほど強い要塞では無かった、だが今だとその要塞は家レベルにまで落ちてしまってる。スライムは凄いのだ
「さてと、俺も引くか。」
ゴブリンロードに背を向け歩く。追い掛けたくても猛追すると隙が出来てそれこそでかいの食らって終わりだ。だから歩いてでも全然大丈夫だ。
家という名の要塞に着いたら、真っ先にライフル作成。そして、加工。
昔日本が戦国時代だったとき使われた最大の鉄砲。
その名は━━━━━《大砲》




