第34話 VSゴブリンロード-4
一応魔力が異様な所を怪しんだ。それが間違いだった、
それは、魔力の質を確かめなかったのが原因だ。コアの魔力は軟質なのに対し、攻撃の魔力は硬質、まぁ感覚になってしまうのだが攻撃系には気づくべきだった。でもなぜだろうか、硬くも軟らかくも無い物の気がしてならない、
「愚かなる小娘共よ・・・今ここで死して我が贄となり………」
ゴブリンロードはもう勝ちを確信して次に使う魔法の詠唱を始めた。普通なら詠唱は要らないが、とても強力な魔法ならば詠唱をしないとダメだ。
それも当たり前だろう、魔法使い何人も連れていってローテーションしながら最強魔法うちまくれば敵も攻撃が出来ない。
「我が眷属の力となれ!」
━━━詠唱が終わった。意外と短いからそれほど強くはないようだ、
隣を見るとエルナーも予想外!という反応をしている。つまりエルナーも時間を引き延ばされてるのだ、多分投げてから1秒も経ってないだろう。ゴブリンロードはシステムに作られてるのだからこちらの時間に合わせるのは簡単な事だ、
「小娘が邪魔しおって。」
投げた短刀が溶けるのでは無く、灰になるでも無く、消えるのでもなく、有り得ないことが怒った。短刀がこちらに飛んできているのだ、
ゴブリンロードを見ると指を激しく動かしている。
━━━謎は解けた。
魔力に感じた違和感も。普通腕に溜まる魔力が指にあるのも。
そして私の脳内図鑑のゴブリンロードページに追加登録された。
ゴブリンロード 危険魔法《傀儡術》
と。
流石にもう無理だ。傀儡の詠唱も私達が死んだら傀儡にする、、、いや詠唱からして傀儡化してある他の生命体に私達を取り込ませる、の方が的を射ているだろう。
いつもの私ならもう諦めているだろう、目の前に短刀が光速とは言わないものの、とても速いスピードで『私』に向かって来ているのだから、、、
だけどね?エルナー、あなたに教わったの、諦めてちゃダメだって。
だから私が死ぬみたいな目をしないで、、、
そう言いたかった。短刀が『私』を目標にされていると分かってから半ば以上諦めたような、悲しみに暮れるような顔をしているのだ。だけど、言う時間があるならば、私は戦う!
「《ライトソード・刀》」
作られるスピードは光速なのだから負けない。先に作れる、
問題は、その後だ!刀を振り下ろす!
「おりゃぁぁぁぁ━━━━ぁぁぁ!!」
気合いで何とかなる。そんな事は万に1つも無いだろう、
「ぁぁぁぁ━━━━━━━ぁぁぁ!!」
だけど、もし万に0.001あったら?
「ぁぁぁぁ━━━━━━━ぁぁぁ!!」
それは、億になると1になるのだ。
「ぁぁぁ━━━ぁぁぁ!!!」
私が振るった刀は短刀を叩き落とした。つまりこの一瞬だけ光速未満ではあるが、光速に限りなく近いスピードで斬ったのだ。
エルナーは驚きのあまり口をポカンと開けている。それもそうだ、
ユニークスキル《亜光速斬》
というスキルまで獲得したのだ。てかこれもシステムが暴走したのだろう、特定の人物に対してこんなスキルを与えるとは思えない。合体魔法はアイディアさえあれば誰でも出来るが、こんな状況にならないと取れないなんて不公平だ、
「小娘がぁぁぁぁぁ!!!」
「勝負はふ、り、だ、し、だよ!」
「さっさと死ねぇ!」
「断るぅ!」
挑発するような口調で冷静さの欠片も見えなくなったゴブリンロードはもう強くない。私が叩き落とした短刀を拾って今はいないエルナーの事に気づいていないのだから。
今エルナーはゴブリンロードの真後ろにいる!
「さっさと死んで。《デスキル》」
何故か、くノ一のスキルは英語が多い。日本なのに。
それはともかく放ったスキルは急所、コアの周り部分に当たれば例外はあれどゴブリンロードなら死ぬ。
だが、コアの場所は
━━━ゴブリンロードには無い。
意味が分からないだろう。だけど、全く魔力が不自然に溜まっている所が無いのだ。つまりこいつはコアなんかじゃない、、、システムが作り出した魔王軍では、無い!ならコアを狙うこのスキルは!!!
それに気付き、慌てて止めようとする
だが、スキルは━━━━止まらなかった




