第27話 血を吸うものとの物語
勝ったとはいえチンピラどもは必ずグループを組むものだ。ペアで済むとは思えない。だから、俺はそのグループを解散させなければ、レベルが上がらなくなってしまう。だからバラバラの場所に飛ばしたいときは、、、
そう!MPKだ!
俺はスライムとだけはテイムしていなくても意志疎通ができる。つまり野生のスライムを仕掛けて殺せばいい。
まぁ、完全なるマナー違反だがこういう場合は推奨されてたはずだ。(最近の愛読書=説明書)
そうでもしなければチンピラや殺し屋がいつまでも存在できてしまうもの。だからGMに問い合わせをされても安心だ。
さてさて、お祭り騒ぎの見物客が眩しいぜ!
皆俺を最強だと思ってるんだろう!
聞き耳を立ててみよう!
「あいつすげぇよな。すげぇ度胸あるよな!」
とか
「恐れ知らずだわ!」
とか。だけど皆最後は、
「あの、殺人集団吸血鬼の下っ端をたおすなんて、」
に、似たようなことを皆が言っている。
あれ?倒すと不味いんじゃないの?
その予感は的中した。森待機スライムから、20人の集団が俺に向かって詠唱をしているそうだ。
だが、知っている奇襲程カウンターしやすいものは無い。
「由比、俺らにプロテクトを掛けて。エルナーは隠れ簑をお願い。」
俺らは半透明のような状態になりキラキラ光っている。プロテクトの影響だ。
「多良見は氷銃弾をたくさん用意。神代は待機!」
見物客は何をやっているのだろう?と話し合っているが、今はそれどころではない。半透明のおかげで狙いが定まりにくく、多少当たってもプロテクトがある。
「詠唱が終わった。来るぞ!」
俺らは身構え、森の方を向いた。
刹那の間に色々なことが起きた。
まず、魔法が飛んできて、それをプロテクトで防いだ、その衝撃波で氷銃弾が発射され敵のところに飛んでいき、流石に速く、防御姿勢が取れず敵は大ダメージを負った。ただ1人を除いて。その1人がリーダーであろう。そして、
広域殲滅魔法
その魔法を使ったのだ。ここでようやく見物客も俺らがやっていたことに理解したのだろうが、、、効果発生まで後0.3秒、俺達だけは護れるが皆は無理だ。
でもそれよりも問題がある。街中ではダメージがでないはず。ならば、、、!
俺の予想した通り、皆何も起こってない。だけと、俺はダメージを少量くらった。ありえねぇ。
街中では決闘を申し込まなければダメージは食らわねぇはずだ!
つまり俺は決闘を承諾したことになる、、、
あの時だ。2回押した感覚のあの時だ。でも!こっちからも攻められる!
俺は森スライムに頼んで後ろから窒息させてもらう!
「皆!行くぞ!」
俺はスカイアにのり森まで飛んで行った。皆にも飛べ!と言ったが皆から「出来ない」と言われたからしょうがなく「なるはやでこい!」とだけ伝えた。そして圏外に出た。
窒息させているスライムは殺しこそ出来ないものの動きを制限できている。流石はスライム、殺されない。コアを正確に狙うのは難しいもの。
「我らの仲間と遊んでくれて、ありがとねぇー?」
「どういたしまして、かな。」
この試合はゲームマスターによって大画面スクリーンに写されているらしい。チャットを横目で見た。
「ふん、お前など、一捻りだ。殺れ」
「ボスは怖じ気づいたのか。」
「黙れ小僧」
俺は斬りかかる剣士をアイアンシールドで受け流し、短刀や守刀で斬ってくるくノ一はスライムソードで斬り捨て、
と1人でなんとか耐えていた。
俺本当に強くね?
「中々やるな。流石は下っ端を葬っただけはある。我が人形では歯が立たぬな」
・・・はっ?
「何を疑問の顔をしておる。これは我が産み出した人形だぞ?」
「えっ、やばくね!」
俺は決死の覚悟で要塞を作成してもらい、スライム薙刀を作る。変えた理由は薙ぎ払い、をするためだ。
「人形に時間を掛けるようでは我の敵では無かろう。さらばだ!」
そういって転移した。俺は聞いた、その場所を《ブレターン》、ここは魔王軍ダンジョンに最も近い村。まだ誰もいないと言う噂だったが、、、
いや、転移しただけだ。………多分、




