第24話 神代のパン作り物語
家に帰ったらいい臭いの正体が分かった。神代がパンを焼いていたのだ。
「美味しそうだな!」
「そりゃぁもちろん!私の2つ目の職、料理人だもん!しかも2次職でシェフだもん!」
「うぉっまじかー、、、」
知らない間にたくさん作っていたそうだ、、、知らない間に、、、欲しかった、、、
「食べよ。」
エルナーはいつも通りの口調で言ってくるが、今はそれが落ち着く。
由比は机の前で拘束して美味しそうに食べてやるとして、多良見は?
「多良見はー?」
「風呂ー!」
あ、なるほど。てか本当の家みたいだなこれ。なんか温かい。
「そろそろー?」
「後1分位ー!」
「うーぃ。」
家が嫌いでVRMMOに入り浸った俺にとっては、ここはマジで天国のような空間だ。だってさ?家に帰ったら大体両親喧嘩してるんだよ?しかも飛び火が来て、、、温かいの正反対の家だった。
だからこんな温かい場所は本当に幸せだ。
無論口に出してなど、絶対に言わん。神代に殺される。
━━━まぁ本当に言ったら神代が照れるだけなのだが。
そんなこと知らないため、殺されるなど思ってるのだろう。神代が可哀想、、、いや、恋する前は殴る蹴るしてたからな、、、どっちでもないのかも。
そして1分後
「出来たよー!」
「「「はーい!」」」
「・・・由比はだめだよー?」
「えぇっっ!?」
何故か驚くのだが、、、当たり前じゃん?
「当たり前じゃん?お前焼き鳥食ったんやろ?」
「食べてな………食べました!」
「開き直るな!そして食べたことを忘れるな!」
「でもでもでもー!」
「ダーメーダーヨー?」
「まあまあ食べていいよ。次から無断で遊ばなければ。」
「まぁ、作った人の意見を尊重するよ、」
くっ、、、優越感に浸る計画が、、、!
「それに、蒼真は何か他のことも狙っていただろうし。」
そう言ってこっちにニヤッってしてきた!まさか心を、、、?
━━━読めます。
「か、考えてなんか無いし!?」
「へぇー?」
そう言いながらニヤニヤしてくる。これ絶対分かってる人の反応やわ、そんなに顔に出てるんかなー?
すると多良見がお風呂から上がったらしく、
「気持ち良かったのだ!あれ?もうできてるのだ!」
と、特徴しかない口調で話した。
「それじゃぁ!」
「「「「「いただきます!」」」」」
皆一斉に被りついた。
・・・めちゃくちゃうまい!
「なぁ、これ店で出したら冗談抜きで繁盛しそうなのだが、」
「私もそう思うよ!これめちゃくちゃ美味しいもん!」
「うますぎるのだ!やばいのだ!」
「旨い、」
満場一致で、旨い!と言われた神代はとても嬉しそうで恥ずかしがってた。顔を赤くしてうつむいているのは何か新鮮だ!
「お金貰う意味がないもん。」
発売することにはしっかりと拒否反応を示したが、、、それもそうだ。皆は宿を卒業して家の中で夜を明かしたい。じゃないと、セキュリティとかが心配だ。
ちなみに我が家はトラップまで増築されて、さっきも引っ掛かりかけた。ドアと玄関に溝があって知らない人だと落ちてしまう。
俺でも落ちてしまいそうになる。
つまり、
「確かになー、金、必要ないなー」
「・・・装備は?」
エルナーが久々に口を開いた。てか装備とかすっかり忘れてたわ
「よし!蒼真!武器屋行こう!」
突然決まる、武器屋に出発




