第22話 植物モンスター対戦物語
俺はスライムに確認をとってみたが未だに見つからない。俺はそろそろ罠クエストか?と思い始める位に何もないのだ
「マイもう帰らないか?」
「罠とか思ってんの?」
「う、うん、、、」
明確に思ってたことを言われ少し動揺したけど、これほど無いのなら罠だろう。だけど━━━由比は気づいた。探知魔法は魔力が多いところを教えてくれる。
つまり魔力石も見つけるのは探知魔法でいいのだが、無生物は探すのに時間がかかるため今まではモンスターを探していたのだ。
だが、スライムの方が優秀だと分かったので無生物を探し始めた。すると、地下に埋まっていることが分かった。その旨を蒼真達に伝えようとしたのだが、、、
「蒼真君、地下に、、、ってなにやってんの!?」
いつのまにかタルラムとスラチェで完全防具にしているのだ。攻撃が出来ない程にスライムが使われているのだが、、、いつもならアイアンシールドで終わらせて置くが、今回の敵は一味違う。
「由比、下がって。毒薬を作ってて。エルナーは短刀と守刀に毒薬を焼き付けて、マイと俺は前方で囮。セリは後ろから氷銃撃!」
俺は知っている、この敵を。何故なら、説明書の一番上に書かれているモンスター、食人植物で状態異常を引き起こす雨を降らすのだ。流石にアイアンシールドも意味を持たない。
神代は騎士の防御スキルがあるため低ダメージで済むだろうから前衛、他は致命的なダメージを食らってしまう。エルナーは一撃必殺の攻撃をしてもらうため待機。
状態異常はこの状況では本当にヤバイ。
「マイ!」
「分かった!騎士攻撃スキル《殺戮》」
スキルが発動直後、植物は動物のように体(茎)を反らした。避けられると分かっているスキル発動中ほど怖いものは無い。
無防備だからだ、だから後ろから攻撃されたら防御姿勢も取れない。
「くっ、、、テイマー魔法《微焼》!」
テイマーは攻撃スキルも無ければ魔法も使えないため、一人でいるときの救済措置的な物だろう。だが、攻撃力はとてつもなく低い。だが、この状況では役に立つのだ、植物は火魔法に敏感だ
植物は神代を食おうとしたのをやめ、大袈裟に避けた。少しでもかすってくれれば大ダメージなのだが、、、
「ありがと蒼真!」
「大丈夫!気を付けろ!」
「分かってる!騎士特殊スキル!《瞬発》!」
今度は速く動いたかと思えば後ろから斬りつける。だが、植物は状態異常の雨を纏めて、状態異常を鉄砲のようにして迎撃してきた。恐るべき反応速度だ
だけど神代もただ食らいに行くわけではなく、即座に《回転斬》を発動し鉄砲水を斬る。その回転そのままに植物に斬りかかるが、小ダメージだった。
いや、ダメージは大きいのだが植物のHPが異様に高いのだ。多分これはB+の実力があるだろう。ゴブリンロードは魔王の加護で言うならばB++程度の実力だったが、これは単純に強い。
「セリ!広範囲焼却魔法的なものあるか!?」
「あるのだ!だけど皆焼け死ぬのだ!」
「ダメじゃん!なら火魔法を狙い打ちしといて!由比!あとどれくらいかかる!?」
「分かったのだ!」という声を聞いたあとに、「後1分くらい!」という答えも帰ってきた。
俺らはとりあえず1分は持ちこたえないと、、、無傷で無攻撃の俺はまだしも、軽傷で疲労困憊の神代はきつそうだ。耐えれるかな?
そんな考え事をしていると、植物が広範囲魔法、毒の雨を発動しようとしていた。あと1秒ほどだ、、、脳内に入れる電波の影響で1分位に感じられる。俺は毒液が鎧に付くだけだが、神代は毒の雨をしっかり被るため《毒》の進化バージョン《猛毒》になってしまう。それを2回被ったら《死毒》になり死ぬ。
「マイ!避けろ!」
そう呼び掛けてはみるが、疲労困憊である神代が今から避けるのは不可能だろう。かといって打開策がない、、、
いや、1つだけ無いことはない。だが、、、その後の戦いが相当厳しくなる。たった1つの神代を救う方法。それは、、、
「マイ!悪い!」
そう言って腕の装備を尖らせ刺した。神代は驚いた顔をしていたが、目的が分かったのか心配する表情を浮かべた。そしてモザイクがかかって、消えた。
植物が殺すとどっかの森近くの村に生き返るが、俺が殺せばあの家に帰れる。だけど、、、
「どーしよ、」
攻撃役がもういないのだ。当初《微焼》でも大ダメージを与えれると思っていたが《回転斬》のHP減少量から考えると少量すら与えられない気がする。
多良見が後ろから魔法で援護してくれるが、軽々避けられる。倒し方は、エルナー待ちってとこか。




