第21話 モンスターに苦戦物語
(はぁ、、、可愛いって言ってくれたのに女の子を助けに行きたいとか、ふざけやがって、)
魔力石回収のリーダーは実質的に神代になった。だが、蒼真がいない所でとなるととてもではないがやる気が出ないのだ。
「マイ?どうしたのだ?顔が怖いのだ、」
「ん?あぁ、ごめん考え事してた、」
流石に蒼真の事を考えてたとは言えないため、もう家の中で想いを知ってる人はいないのだ。
「エルナーは大丈夫かな?少し見てくるからここで待ってて。」
「「はーい」」
ここにいるとボロが出そうだからとりあえず逃げた。エルナーがどこにいるのか見当もつかないが、、、
それでもすぐに悲鳴が聞こえた
「助けてーー」
と、
仮にも2次職のくノ一だから苦戦しているということは敵は相当強いということだ。
茂みから隠れて見ると、敵はそれほど強い訳では無さそうだった。だが、、、
《物理攻撃高耐性》
魔法が少しでも当たれば死ぬ程度なのだが、物理攻撃はほぼ効かない。石を素手で殴り付けるようなものだ、
とりあえず多良見に来てもらうことにした。どうせじっとせずに着いてきているだろうから。
「セリ!」
大声で叫んだため、エルナーも気づいて安堵の表情を浮かべた。だけど、、、
HPゲージが赤く染まり始めた。
それもそのはず、なぜなら物理耐性はすごくあれば、攻撃の強さ、素早さはとても高い。魔法結界で防げるだろうが、物理職の天敵のような存在だ。
すると後ろから氷の粒が飛んできた、お馴染みの氷銃撃だ。ユニーク表記があるためまだ一人しか使えないらしい。2人目が出た途端レア表記に変わるはずだからだ
「雑魚なのだ!あれ?でも経験値は凄い貯まったのだ!」
確かに魔法使いからしたら雑魚と言えるだろう。だけど、物理職からしたら天敵だったということを伝えると、、、
「私も前衛するのだ!」
と言い出し始めてしまった。ここまで蒼真を欲したことは無いに等しいくらいだ。
ポジションは揉めに揉めた。多良見もエルナーも前衛をやると神代が由比の護衛することになるが、神代がいなくては物理の火力が出ない。
かといって神代も前衛をすると由比の守りが誰もいなくなってしまう。
30分もかかり、蒼真を待とうと言う決断に至った。蒼真のスライムに護衛を頼んでおけば役割がしっくり来るからだ。
でもその頃蒼真は街で焼き鳥を食べながら歩いていた。それを知ったら殺されるだろうが、あからさまに反応を示すことは無いので永久にバレない。
「遅い!!!」
神代達は蒼真に連絡をしたのだが片手に焼き鳥、片手にサイダーを持っているため読んでないのだ。
10分くらい経ち、ようやく見つけると風よりも速く駆け抜けた。神代に殺される!!と思いながら、
〇
「ふぅーゴブリンロードとの決戦は疲れたなー!」
少し棒読みになったけど渾身の演技となっていることだろう。きっと皆俺の事を疑う事はあるまい。
「倒したの?」
同じく棒読みで聞いてきたが、俺は目をそらした。まぁ答えになっていることだろう!
「はぁ、こんな時間まで、、、」
━━━実は焼き鳥食いながら歩いてました。
とは流石に言えないので、
「少し疲れたから休憩してた。」
と嘘はついていないだろ?な、なんだよ、嘘ついてないじゃないか!ねぇ、皆なんでそんな目で見るの!?
━━━実際、この状況で休憩していることに苛立ちを覚えさせていることには気づくことはあるまい。
「と、と、とりあえず!探すよ!」




