第16話 ゴブリンロード逃亡物語
〈終わりましたよ、〉
〈サンキュ!タルラム、スラチェ、スカイア!〉
そう、蒼真が勝てた理由はスライム達なのだ。
まず、タルラム剣を乗せてスカイアが滑空、タルラムは回転すると通ったところはゴブリン達の悲鳴が聞こえる。
次に、俺を守るのがスラチェ率いるスライム軍団!スライムが壁になって俺を囲ってくれ、アイアンシールドを一瞬で行き来して敵の攻撃を全て跳ね返しながら《シールドバッシュ》という盾の攻撃スキルを仕掛けていく。
何気にヤバイ、、、強すぎる!後で皆にどれくらい強くなったのか聞こう、、、
だが、そんなに長く優勢を保てなかった。
スカイアが敵陣の真ん中に着陸してしまったのだ。つまり敵陣の真ん中にスライムと鉄の剣がある、ゴブリンが狙うのはもちろん鉄の剣だ。銅剣で戦い、鉄の剣で斬られていくだけだったため鉄の剣がほしかったのだ。
まぁ、察してもらえるといい。1つのものを4歳児程度の頭しかないゴブリンが取り合うところを、、、
そう、同士討ちを始めたのだ。ちなみにタルラムとスカイアは気付かれないように逃げていた。
〈だ、大丈夫だったか?〉
〈御心配おかけして申し訳ありません〉
良かった。タルラムは正常運転だ
〈助けてくれても良かったんじゃないの!?いや、助けてほしかったんじゃないけど!そんな目で見ないで!〉
俺がニヤニヤしながら見詰めてると怒られた、、、 まぁこちらも正常だろぅ。ツンデレなのは良いところだしー!
〈さてと、あの中に突撃してもらえるか?〉
〈任せてください、背後から強襲します。〉
〈私も攻撃したら離脱、一撃離脱で行くよ!〉
作戦が決定し、スカイアが輪の中に飛んで行った。正確には滑空しに行った。だがこの際どうでも良いだろう、
そうと決まったタルラム&スカイアはとても強かった。断末魔の叫びを上げる間もなく命を刈り取る。
そしてゴブリン達からは気づかれないうちに離脱する。
その作戦はとてもよく、神代よりも早く倒していったのだ
そしてある程度終わったあと、神代がゴブリンの隙間から見えた。
「神代!こっちは奥義行くけど大丈夫?」
「私だって殺る!」
「《やる》の発音に違和感を感じるけど、、、なら頼む!」
「任せて!」
神代は《連斬》で疲れきった体を無理矢理動かし、今のゴブリン戦闘で上がったレベルで使えるスキルであるを使う。
《初級奥義・粛清》
このスキルは消費魔力、体力の影響で普通は撃てないものの、多良見が飲まずに投げてくれたエーテルのお陰で使えるようになったのだ。体力はさすがの体力バカ、放てる程度には残っている、エーテルはというともう売れるレベルのエーテルなのだが、、、2本を用意して準備完了、後はスキルを選択して、、、
「蒼真!見てなね!《初級奥義・粛清》!!」
この剣の延長線上にいるゴブリンは全部文字通り粛清された。衝撃波ならぬ衝撃刃だ
「終わったね、中々簡単だったね、、1000匹と聞いたとき無理だと思ったんだけど、、、金はいくらになるんだろう!」
「バカッ!フラグを立てるな!」
慌てて止めるも時すでに遅し、、、
「我はゴブリンロード………って名乗りを最後まで聞け!」
ゴブリンロード、B+ランクのモンスターだ。今の神代と蒼真は疲労困憊で戦えない。前の猪とは違うのだ。それ故に逃げようとしたのだが、ゴブリンロードに呼び止められてしまった。だが、こんなとこでへたれる俺ではない!
「聞いてやろうではないか!そこ代わり殺すな!」
と、高圧的に、そして怖じ気づいたようにしか見えないセリフを言いながら、、
ーーー俺は走って逃げている
「ゴブリンロードの我になんたる高圧的態度!てか逃げるな!聞くんじゃないのか!?」
「|ハフィリアカラエモイコエウ《はしりながらでもきこえる》」
と、呂律の回らない舌を動かし精一杯の返答をする。逃げないと捕まる、殺される。
俺は街まで逃げ帰って気づいた。皆を置いてきぼりにしていたと、
神代は体力は尽きてしまい動けない。
光輝はメンタル破壊されて落ち込んでいる。多分この状況すら知らないであろう
博己はそれほど早くない。治癒師なのだから速くてもイメージが崩れるが、この時は早く走って欲しかった
多良見は魔力切れ、魔法使いの魔力切れとは一般人の魔力切れとはちがくて体力と同じ扱いなのだ
さぁどうしよう。
「あ、スライムも置いてきてる奴なんこかある!」
すぐさま視覚共有したところ、、、俺は泣き崩れた。
ーーーーーゴブリンロードに皆襲われているのだ。
ーーー神代がさすがの根性で徹底防戦を続けダメージを喰らっていないが、他のやつらは時間の問題だ。着々とHPが黄色いゾーンを通りすぎ赤いゾーンに入るーーー
少し暗めになってしまいましたがVRMMOなので怖い展開にはしたくないので安心してください。




