第15話 ゴブリン討伐物語-2
(可愛いって言ってくれた!!!やばい!やばいやばい!)
蒼真に可愛いと言われた神代の脳内だ。とても興奮して、外に出られなさそうだからずっとベッド (自分で買った)の上でジタバタしているのだ。
「はぅぅぅぅ、、、お風呂に入ろう、、、」
ドアを開けて蒼真がいないか確認して、風呂に入った。スライムたちがかまどみたいなやつを作ってそこに火をつけると沸くのだ。まぁ、昔のお風呂だ。なので、いまでも温かい、
「ふぅ、、、癒されるー。」
30分じっくり暖まったあとは、剣を振り回して風を起こし、お風呂のかまどの近くの暖まった空気を頭に当てていく。ドライヤーと同じだ。少し気持ちも収まったからリビングに行くと、、、
「あれ、皆いない、、、」
そう、皆がクエストに行ったのだ。そこに
『toマイ:頼む!助けてくれ!』
この連絡が来た。興奮している神代はキャラというものをすっかり忘れて、渋る真似をせず助けに向かったのだ。
後々後悔したが、それはまた別のお話
(急がないと、、、1000匹のゴブリンって?)
蒼真に詳しく内容を聞いたところ、ゴブリン討伐クエストをしていたら大量で倒せないと言っている。逃げるのもダメ、光輝はなにもできない、多良見は魔力切れ、博己はそもそも回復役で、接近戦で戦える人が欲しいそうだ。今まで生き残っているのもスライムのお陰で、いつ崩れるか分からない。だそうだ
(スライムも侮れないね、、、まさかゴブリンの足止め役を任されるとはね、、、)
〇
着いた。着いたよ。1000のゴブリンがいるところに、、、
「おーい!」
呼び掛けてきたのは役立たずの光輝だ。状況把握してねぇのに、空気の読めねぇやつだ。
するとすぐ聞きなれた声が聞こえた。
「頼む!動けないゴブリンでいいから倒してくれ!」
「貸しだからね!」
と叫んで私はゴブリンに斬りかかった。前に横薙ぎの一閃、足止めをされてたゴブリン、約10匹を一度の攻撃で倒した。神代はもう小ボス級の下級悪魔位なら難なく倒せる程度の強さで、攻撃力もとても高い。
だが、スライムに捕らわれたゴブリンが邪魔で進めなかったゴブリンが一斉に雪崩れ込んできたが、、、
(なんで!?なんで私のところに来るの!?)
一匹残らず神代に襲いかかった。ボロボロの銅剣を振るうもの、へなちょこな矢を乱射するもの、でき損ないの魔法で攻撃してくるもの、1匹や10匹なら何とかなる。それどころか圧倒できるだろう。だが、数が数だけあって、斬っても斬ってもきりがない。更に乱射している矢もたまにはあたる、まぁ100本中1本位しか当たらないが、結構ウザイ。
「神代!だいじょーぶかー?」
そう呼び掛けてないで助けろ!と言いたいが言っても届かない。というよりかは喋る余裕がない。
「大丈夫じゃなさそうだな、、、手伝うか、スラチェ!タルラムを変形!分裂!手裏剣型!」
蒼真はメタルに変わるスライムを変形させて、手裏剣を作り飛ばしてくれるが、背後からなのでとても怖い。当たりそう、
「怖いけど、、ありがとう蒼真、、出来れば止めてくれるかな、」
そう、怖いけど少し待てば休まるだろうからその時急襲すれはいいや。と思っていたものの、手裏剣が自分で戻るので急襲する時間も無い。
「わ、分かった。なら、スラチェ!タルラムを変形!結合!片手剣形!そして、少し分裂!アイアンシールド形!」
手裏剣は飛び道具だからダメなのだと思った蒼真は慣れない片手剣で戦おうとしてくれるが、
「蒼真!近くに来たら当たるから来ないでね!」
そう、邪魔になるかもしれないのだ。近くに蒼真がいるのは嬉しいが殺してしまっては意味がない。リスタート地点は分からないのだ。
「分かってる!スライア!俺をのせて反対側まで滑空!」
蒼真は少し高台にいたが、スライアという名前(?)に乗って向こう側に行ってしまった。
(あいつ!剣初心者のくせして!)
そう、死ぬかもしれない。だから来るなと言ったのもあるが、、、はっきり言えば良かった。「弱いから来るな」と、
「大丈夫?蒼真!」
「ん?へーきへーき!さっき思い付いた作戦マジ神!」
そういって笑い飛ばしているのだが、、、何をしているのだろうか、、もしや剣道でもやっていたり?いや、私の知らない習い事などないはず、、、
そんなことを考えながら後ろ、横、前、それぞれから襲いかかるゴブリンを倒していく。ゴブリンはドロップアイテムがないためすぐ消えるものが多い。たまに壊れかけの銅剣、ブロンズソードを落とすものがいるが、使わない。猪は使いようによっては全て使えるため全て残ったのだ。
「苦しくなったら離脱しなね!私も剣技使うよ!《連斬》!」
連続で斬るこの技だが、こういうときには便利だ。前にいるゴブリンが面白いように消えていくのだ。ひとしきり放ったあとは倒さず受け流していくだけになってしまうが、、、
「こっちそろそろ終わりそうだぞー神代が見えてきたー!」
「うぉ!まじか!」
早い!とても早い!私の2分の1程度だろうがとても早い!
「私も!まけてらんないね!」




