【文書 0298】カドミウム 人事処理通知書
文書番号 :CD-PER-0301-009
発出日 :再編3年4月12日
発出機関 :カドミウム本部 人事課
【件名】
第三班 班長 人事について
【対象】
氏名 :志乃 [個人情報保護規定により以下名のみ表記]
階級 :二等陸尉相当
現所属:カドミウム第三班 副班長
経歴 :
・元陸上自衛隊(拡大期前 配属:北部方面隊)
・拡大期において単独行動で部隊から離脱、市民の避難誘導に
従事(再編元年8月〜10月)
・再編元年11月、応急合同司令部に合流
・再編1年8月、カドミウム第三班 隊員として配属
・再編2年5月、副班長昇格
【処理】
本日付をもって、第三班 班長として発令する。
前任班長 朝比奈隆志(再編3年3月末、戦闘外負傷により後方転属)の後任。
【発令理由】
人事評価および現場推薦に基づく。
特に、現場での冷静な判断力、隊員からの信頼、戦闘技能の総合評価で、全カドミウム隊員中最上位。
【附記(巌本隊長 直筆)】
「志乃二尉は、これまでの戦闘行動において、規定遵守と現場判断のバランスにおいて、模範的である。第三班の指揮を、安心して託せる人物である。
ただし、本人について一点、付記する。
拡大期における単独行動の経歴について、本人は多くを語らない。
応急合同司令部に合流した際、彼女は単独で行動し、約3ヶ月間封鎖区画外で生存していた。同期間の彼女の行動については、本人の供述以外に確認手段がない。
これを、彼女への不信として記すのではない。
むしろ、当時を生き延びた者は誰しも、語らないことを抱えている。
彼女もそうである、というだけのことである。
班長として、彼女がその経験を、第三班の隊員の指導に活かすことを期待する。」
決裁:カドミウム隊長 巌本 重夫
副署:安全保障会議 軍事委員会副委員長




