表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
瀬戸内海でもっとも大きな島  作者: 坂本光陽
甘き薔薇よ、永遠なれ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/56

『タイムリーパー・翔子』


『タイムリーパー・翔子』は1話30分の全10話である。正味5時間足らずなので、半日がかりで目を通すことができた。女子高校生の翔子が時間を跳躍して身近な問題を解決していく、というのが主な流れだ。2話で一つのストーリーが描かれる。


 翔子の決め台詞は、やはり【甘き()よ、永遠なれ】。タイムリープを行う際、赤い花びらを口に含んで呟くそれは、全10話で24回でてくるのだが、すべて【甘き()よ、永遠なれ】だった。【甘き()()よ、永遠なれ】は1回もない。


 赤い花びらはバラのように見えるのだが、それがバラであるという台詞、描写もなかった。これはどういうことなのか? 美幸さんの言った【甘き()()よ、永遠なれ】は、『タイムリーパー・翔子』とは無関係なのか?


 そうは思えない。翔子の過去が第8話で描かれる。時系列的には、第1話よりも前のエピソードにあたる。翔子が初めて能力を発揮するので、第0話と言ってもいい。第8話には、翔子の母親が初めて登場する。この母親が、美幸さんと重なるのだ。


 母親もタイムリーパーだったが、能力の後遺症による病魔に身体を侵され、絶対安静の状態にあった。母親は翔子に、タイムリープの秘密を明かし、マニュアルノートを引き継ぐ。ちなみに、ノートの中には、シロップ漬けの赤い花びらを口に含む、といった手法や注意事項が書かれているらしい。


 母親は今わの際に、赤い花びらを口に含み、【甘き()よ、永遠なれ】と呟く。次の瞬間、母親の輪郭がぼやけて消えてしまうのだ。美幸さんと重なるといったのは、このシーンのことである。もちろん、美幸さんは消えたりしなかったが。


 美幸さんの言った【甘き()()よ、永遠なれ】は、『タイムリーパー・翔子』と関わりがあると思える。美幸さんは、なぜ【甘き()()よ、永遠なれ】と言ったのか? なぜ、それが『タイムリーパー・翔子』の決め台詞と似たものだったのか?


 美幸さんが『タイムリーパー・翔子』を観ていたから? 放映当時、女子高校生の美幸さんが夢中になっていたから?


 思いつくのはこれぐらいだが、なんとなく動機としては弱い気がする。動機には力強さが必要だ。美幸さんが『タイムリーパー・翔子』を身近に感じる関係性はないだろうか?


 そうだ。翔子は実は美幸さんだった、というのはどうだろう。美幸さんは客観的にみても美人だし、かわいい女子高校生だったと予想できる。もし、新人俳優で、『タイムリーパー・翔子』でデビューを果たしていたとしたら、相当な思い入れがあっただろう。


 早速、役名であり芸名でもある「時任翔子」をネット検索にかけてみた。結論は、すぐに出た。ウィキペディアによると、時任翔子の本名は宇野公美子。翔子が美幸さんではないか、という推理は、あっけなく外れた。


 この当たりが限界だろう。これまでわかったことを箇条書きにして、メールで送信した。もちろん、叔父の知恵を借りるためである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ