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1日の授業も終わり放課後になった。いつものように支音はカレンや苺花と一緒に、放課後をお喋りしながら楽しんでいる。
「いやー、疲れたね」
カレンが背伸びをしながら言う言葉に苺花も頷く。
「玉入れのカゴが高すぎて、上ばっかり見てたから首が痛いよ」
「わかる。首痛いよね」
支音も首を触りながら、頷く。そんな会話をしながら、外を歩いていると、ふと、校庭が見えた。そこには今日さんざん見た高い玉入れのカゴと1人の人影が見える。
「放課後も練習してる人がいるんだね」
カレンの言葉に頷きながら校庭をよく見る。その人物が投げたボールは少し上に飛んでいき、投げた人物の頭にぶつかった。
「ええ!?」
思わず支音は声をあげてしまう。苺花も苦笑いをしている。カレンはじっくりと見ていると、「あっ!」と声をあげる。
「どうしたの? カレンちゃん?」
「あれって、律じゃない?」
カレンが校庭に向かって歩き始めたので2人もついて行く。3人が近づくと、律もこちらに気づいたようで手を振る。
「みんなどうしたの?」
「カレンちゃんが律くんのことを見つけたから来てみたんだ」
カレンは落ちてるボールを拾って、適当に放り投げる。もう、上を見たくないのか視線は真っすぐを向いている。
「練習してたの? 偉いね?」
苺花が拾ったボールを律に受け渡しながら言う。その言葉に照れたように髪を触る。
「僕は運動が苦手だからね。こうやって練習しないと」
「おお! みんなどうしたんだ?」
そこに走って真太郎がやってきた。速やかに準備体操を始めている。
「僕が練習してるのを見て、来てくれたんだ」
「なるほど。せっかくだし、みんなで練習するか?」
3人は顔を見合わせる。3人とも渋い顔をして、支音が代表して応える。
「練習したいけど、流石に首が痛すぎだな」
「それなら、キャッチボールでもするか?」
もう一度、お互いの顔を見合わせて、にっこりと笑いながら頷く。
「じゃー、やりますかー」
「荷物を置いてくるから待っててね」
カレンと苺花はそう言い、3人は側に荷物を置いて、練習を始めた。そんな中、律はワタワタとして3人のことを止めようとする。
「いや、そんなの悪いよ」
「1人でやるより、みんなでやった方が楽しいでしょ!」
カレンの言葉にしぶしぶながら頷く。
「ありがとう。でも、無理はしないでね」
そうして、5人での練習が始まった。女子3人は三角形になって、順にキャッチボールをしている。その間に男子はマンツーマンで指導を受けている。
しばらく練習して、そろそろ休憩しようとしたところで、急に大きな音が校庭に響いた。
「な、何!?」
支音の叫びに、身構えつつも辺りを見渡すと、律が仰向けに倒れていた。
「大丈夫か!」
真太郎が声をかけているが、律はうめき声をあげるだけでまともに返事をできない。3人も緊急事態だと分かり、すぐさま側に駆け寄る。
「何があったの?」
「ボールを投げた時、後ろにのけぞってそのまま倒れちゃったんだ」
「と、とにかく保健室に連れてかないと」
カレンの言葉に真太郎は軽々と律を担ぐ。
「案内してくれ」
「こっち!」
支音が先導して駆け出し、苺花とカレンは別方向に駆け出した。
「苺花たちは職員室に行くね」
言葉を返す間もなく、軽く頷き合い別れて行った。




