表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~  作者: なつみん
3:ドラゴン編
29/40

7:ドラゴン 決戦・真 5

この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~7:ドラゴン 決戦・真 5を読んでいただきありがとうございます。

構成力の無さが如実に現れる結果、同じ時間軸の話を書くのがとても下手だなぁーと思う今日この頃。

あと寒くなってきて末端冷え性がつらい。

 ドラゴンは基本的には不死である。

 人智を超えた力を持ち、一夜にして環境を変え週が変わる頃には軍事力を持つ国すら滅ぼす。

 そして老齢で、尚も力の衰えなかったドラゴンは、やがては別世界に渡る。

 そういう風に子供の頃から教えられる。


 しかし実際には見たことのない人間も多かったり、なかにはドラゴンを信仰する宗教があったりする。

 この世界においてドラゴンはそれほどにメジャーで、圧倒的な強者とし伝承が数多く口伝でが残る。


 しかし多くの伝承でドラゴンは悪。もしくは、破壊の象徴として伝えられる。

 それもそうだろう、存在するだけで環境が変わるような超生物。

 ちっぽけな人間や他の生き物から見れば、ドラゴン自体に悪意がなくとも害となるのだから。


 そういう伝承が多いなか、人間もただただ狩られるだけではなく、そこにはドラゴンを討伐する人間の伝説も、ぼちぼちあったりする。

 そして、不死と伝えられる者を討伐する、それを英雄と呼び、ちっぽけな人間達が讃えていた。


 しかし実際には教えは間違いで、ドラゴンもけして不死ではない。

 長い寿命を持つが、それが尽きれば死んでしまうし、病によって命を落とす個体もいたりする。

 世界を渡ると言う伝承も人知れず死ぬことと、長い寿命のドラゴンは数百年に2,3個体が死ぬぐらいだ。

 見つからない亡骸からそういう風に誰かが噂をして、それがいつしか通説になったのだろう。

 いかにドラゴンと言えど自然の摂理に逆らえず、形有るもの最後にはいずれは朽ち、生きるものすべてが有限の命に引きずられるのだ。


 そして寿命や病気などの自然死以外で、唯一の泣き所とも言える核石はドラゴンにとって、ひとつの死の形なのだろう。

 しかし核石も、生な剣では切り裂けない硬い外郭や、分厚い肉に覆われ守られている。

 だからこそ、人間の教えには不死と伝えられるのだろう。


 だが実際には真偽は不明だが英雄伝説が残るぐらいなのだから、けして不可能ではないのだろう。

 身近だと、アリアが唯の父孝弘たちと冒険をしていた頃に、辛勝ながらも一度討伐を果たしている。

 他にも、指揮能力の高い《鋼鉄》サラ・クリストファーが大軍を率いて討伐した事もあるし、アーサーやライトニングにも討伐経験があったりする。


 という風に身近にも、討伐し英雄と呼ばれる人間も、少数ながらも存在している。

 こうも身近に英雄が存在する時代背景として、今はドラゴンの動きが活発であった。

 本来出現頻度の少ないはずドラゴンが、僅かに2,30年程度で4,5体も討伐されている。

 そして何より、今はドラゴンを討伐するだけの力や才能を持った人物が多く存在し、今を逃せば魔王を完全に討伐するのは厳しいと、アーサーは予知していた。


 その英雄への一種の通過儀礼に、唯達一行は挑んでいる。

 そしてその通過儀礼も終盤に差し掛かっていた。


 唯はかなり優勢に戦っていた。

 このまま行けば誰がどう見ても唯がドラゴンを倒すと、そう確信させるほどには追い詰めていた。

 しかしそれ以上に唯が勝っても、このままではこの戦いに英雄は産まれないとも、同時に簡単に予想できた。


 そう思わせるほどに体の損傷がひどかった。

 真っ白でふわふわな事を少し自慢に思っていた唯の髪は、べったりと赤黒く返り血や自分の血を浴びて重たい印象を持たせる。

 陶磁器の様な傷のない滑らかだった肌も切り傷や腫れ、抉れていたりと痛々しいとい表現すら生易しいものだ。


 とにかく血を流しすぎた。

 仮に勝ち残れたとしても、今日限りの命と成ってしまうだろう。

 その運命を断たねば成らなかった。

 運命レベルで干渉するだけの技がひつようだった。


「ロビンさん歩けますか?」

 セイラはロビンとアリアをこの場から待避させる事を優先した。

「…んにゃ、すまねぇ…。歩けそうにない…」

 どうやら左腕だけではなく、右足も折れているようでどうやらもう自力では歩けないらしい。

「わかりました。肩を貸しますとにかくここにいては被害を被るだけですから」

 まずは近くのロビンを安全なところへ運ぶ。

 まだ比較的に損害が少ない、昨夜野営をした部屋にとにかく急ぎ、ロビンを静かに地面へ寝かせる。


 脂汗の滲むロビンの応急手当もしたいが、それよりも早くアリアを移動させる必要があった。

 比較的に遠い位置にアリアは伏していると言っても、いつ大きな瓦礫が飛んで来るとも分からない。

 それに、唯がこのまま勝てたときにアリアさえ居れば、もしかしたらなんとかなるかもしれないのだ。


 剣術や体術、豊富な知識。その他にも数多くの技術を、アリアは持ち合わせている。

 それらは並みの人間ならばきっと、習得するのに一生を掛けるようなものばかりだ。

 しかしそんな技術よりも前に、アリアは世界一のヒーラーなのだ。


 ギフトに頼らずとも高い治癒魔術を行使し、ギフトを使えばそれこそ魔法の域まで到達するほどだ。

 魔法とは、再現不可能な魔術的な奇跡を意味する。

 アリアはその()()を使えてしまうのだ。


 奇跡には裏で大きな代償がいる。

 魔術を使う為に魔力が要るように、魔法を使うにはそれ相応の魔力がもちろんいる。

 更に、例えば賢者の石やアダマンタイト。など伝説級の触媒が必要だったりする。


 しかしその奇跡を無理やり行使する事ができる。

 そんな奇跡のギフトに優秀なところがいくつもある。

 その一つが、魔力を常時際限なく生み出すこと。もちろん使いすぎればアリアでも魔力欠乏に陥る。

 今回のように一度に使いすぎるという事さえなければ、その欠点すら本来有って無いようなものだった。


 アリアはこの世界で唯一、食事のみで魔力を回復できる。

 アリアのギフト恩恵は一種の生体器官のようなもので、消費カロリーに依存して、魔力の生成量を上げる事ができる。

 だからアリアは常にぽっけに飴ちゃんとか仕込んでいる。

 子供の頃時々ねだったのをふと思い出した。


「アリアさん、失礼します」

 今尚突っ伏すアリアに一言だけ詫び告げ、おんぶしアリアを運んだ。


 まずはロビンの応急処置からセイラは始める。

 簡単に出血のひどい腕は血を止めるため強く縛り、添え木と布で脚と腕を固定する。

 あとは痛みを多少和らげる効果のある薬草を煎じた、いわゆる回復薬を飲ませる。


 セイラのできる応急処置はここまでで、これ以上は時間が掛かってしまう。

 唯を救うためにもとにかく、アリアの回復は急務であった。


 そのためにセイラは一世一代、渾身の料理を始めた。


あとがき!!どうもなつみんです!

昨日の夜に自身の書いたプロットというか、どういう事が書きたいとかそういうことを書き残した紙を整理してたんですよ。

昔の自分はこんなこと思ってたんだなぁー、って少しの原点回帰。

あと寒い。

てことで手早く次回予告

はようドラゴン倒せや。以上。

7:ドラゴン 決戦・真 6でお会いしましょう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ