7:ドラゴン 決戦・真 4
この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~を読んでいただきありがとうございます。
わりかし早いタイミングでの投稿に我ながらよくやったと誉めたい。
閑話休題
すごく個人的にですね、小説書くの下手だなぁーって感じるタイミングがあるんですよ。
ってことで後書きでそのタイミングを書き連ねましょうかね?
立ち上がるはいいが恐ろしいほどになにも浮かばなかった。
普段色々な事を常に考え生きてきたが、こうもピンチになると頭の回転が鈍るのだと知った。
(やはり僕は平時向けの人間なのだろう)
そんなセイラにしては頭に通した考えではなく、ぽっと浮かんだだけの泡のような感想をいだいていた。
けして生き抜き、出し抜く算段をつけるのを放棄したわけではない。
ただなんとも浮かんだ自身の出来ることの少なさのせいで余計なことを考えてしまった。
『さらば人間』
振りかざされる右腕にあわせて、起爆札を爆発させてやろうと考えていた刹那。
体が弾き飛ばされた。
正確には少し激しめに尻餅を着いたぐらいの衝撃なのだが、予想だにしなかったことだけに目を白黒させてしまった。
『…貴様なぜ生きている』
ユイさんだった。
「…うっ、ごほっ…。」
ぐったりと地に伏せ、力なく吐血を繰り返す。
そんな中再び目を覚ました。
そして言われた通りに、ノーザン・アルドから貰って、使い道がなく忘れていたぽーしょん?を飲み始める。
嚥下をしても特に何か変わった気配はなく、破れた胃から内服にドバドバと血と一緒に流れている様に感じた。
しかしその直後不意に唯の体がびたんと跳ね、壊れたおもちゃのようにびくびくと不気味に痙攣を繰り返す。
「あ。あ、ぐぅ…あっあ、あ、あっ」
声もろくに出せず、痛みにのたうち回る事もできず、血が余計に吹き出る。
ぐずぐずに体が溶け新しく作り替えられるような、明らかにまともじゃない感覚に自我すら壊れていくように感じる。
何が飲めば大丈夫だ?何がわたしは強いだ?
どうもなりそうではないじゃないか?
何がなんだ?
再びブレーカーが落ちるようにぶつんと意識がブラックアウトする。
しかしすぐに再起動がかかったように、そしてまるで操り人形のように不自然に体が起き上がる。
意識の混濁が激しかった。
夢現なのに気持ちよさはなく、現実なのにどこか遠いところのようにも感じる。
体をそれこそ誰か別人のが操作している様に感じる。しかしそれも自分だという強めの感覚もある。
いろいろもやもやとしているが、ひとつだけはっきりとした目的があることだけはなぜかわかる。
夢うつつの自分も現実感のない自分も別人のような自分も操られてる自分もすべてが、ドラゴンを殺す為に動いていた。
動き出しは緩慢なのに、動き始めたら速すぎるほどだった。
無意識かセイラを突飛ばしドラゴンの振りかざした右腕を、相変わらずぐちゃぐちゃな左腕一本で掴み止める。
『…貴様なぜ生きている』
難なく止めたはいいものの、ぐちゃぐちゃな左腕は血潮滴り血飛沫をあげている。
そして掴んだドラゴンの腕を握り潰し肉と鱗を削いだ。
体のサイズを考えたら一部かもしれないが、先ほどまで死に体だった小娘に握り潰された事が心底驚いたのか一歩後ずさる。
「ああぁぁぁあああああ!!!!」
唯は獣のような咆哮を上げながらドラゴンに襲い掛かる。
しかしドラゴンもただ狩られるだけではないと、石が熔けるほど高温の火炎のブレスを吐く。
それすらも最低限顔を腕で守るぐらいで、意にも介さず真っ正面から素早く切って抜ける。
唯の持つグローブと帯は風の魔法道具で、強力なブレスすらも唯から逃げるように散っていった。
本来狩る側の生物であるドラゴンすらも狩ろうとするその姿は、まさに先祖帰り、過去の対戦で神殺しを成し遂げた一族、因幡そのものだった。
唯の母、旧姓因幡鵜鷺も過去魔王との決戦時に、因幡の一族を彷彿とさせる戦いを繰り広げたが、それはホムンクルスの出せる限界程度だった。
しかし唯はホムンクルスと人間の合の子。
歪すぎる産まれ故に、それこそ最初の因幡と似た産まれ方だからこその、先祖帰りだった。
さつまいもの如く腫れた右腕でドラゴンの胸を殴り、抉る。
胸の奥にあるドラゴンの核になる石だけを本能的に狙っているような動きをしている。
そして止まることなく攻撃を続けている。
その間にもドラゴンも尻尾や爪、ブレスで反撃をしている。
実際ちゃんと当たっている。しかし止まる気配はない。
尻尾が当たれば体がくの時に折れ吹き飛び、爪が当たれば服を裂き皮膚や肉を切り、炎に当たれば焼けている。しかし止まらない。
いくら吹き飛ばしても、いくら切り裂いても、いくら火傷をおっても止まらない。
もはや生身の人間や生物が戦っている音ではなかった。
唯の拳がドラゴンを抉ったり逆に尻尾が唯をくの字に折ればまるでミサイルを撃ったような音がし、ドラゴンが火を吹けば炎が岩を溶かしズブズブと音を鳴らすほどだった。
まるで大国同士が戦争をしているようだった。
比較的近くにいるセイラは終始片目を瞑り、細い目を更に細めて、耳を両手で固く覆っていた。
音も去ることながら土煙や飛散する石礫なども相当な量で、セイラもロビンもアリアも灰被りならぬ土被りになっていた。
「あーー!!あああ!!!」
唯は雄叫びを上げながら何度も突撃を繰り返す。
しかし今度はどこか唯本来の反射神経や技、知性を感じる動きだった。
振りかざされる右腕を、肘から手の甲に掛けて斜に構え潜り滑らす様に受け流し、ほぼ視覚外からの尻尾による追撃を踏ん張っていたドラゴンの左腕を土台にドラゴンの体を蹴り上がり避ける。
そしてその勢いのまま長い顎を蹴り牙を折り、更に反動で飛び上がり踵落としを頭蓋を砕かんがばかりに叩きつけた。
本能のままに技を使ったのか、それとも意識して使ったの甚だ疑問ではあるが、なぜか今戦っているのは唯だと少しセイラは安心を覚えた。
そしてセイラは、今の自分にも出来ることがあると動き始めた。
こんな状況だが唯だけ、誰とも全く違う感想を抱いていた。
この操り人形の体はむちゃくちゃな動きにもかかわらず動いてくれる。
筋繊維や筋、骨に至るまで体を構成するパーツを無理やり動かしているせいで、全身からみしみし鳴っているけど不思議と痛みは感じない。
だからわたしは止まらないし、止まれない。
意識をして戦っているのだがそれも意識外。結局どこまで行っても夢うつつのなのだ。
服がボロボロなことも、獣のような雄叫びを上げていることも、全身傷だらけなことも、全部夢の出来事のようにおぼろげなのだ。
あとがき!どうもなつみんです!
まず始めに、面白い文の小説を読んだとき。
まぁ、これは単純ですよ。すっごく単純に力量差?のようなものを如実に感じとるからですね~。
次に、筆が進まないとき。
これも単純に書きたい構想はあれど書き方が分からず、如何ともし難いからですね。
最後に、書き終えた直後のを読み返すと誤字脱字のオンパレード。
投稿する前に見直せばいいのに、書き終えたらすぐに投稿したくなっちゃうんですよね。
とまぁこの辺で次回予告?
あと2,3回の投稿中にはドラゴン倒したい。
とまぁ、そんな感じですが応援していただけると幸いです。




