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ぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~  作者: なつみん
3:ドラゴン編
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7:ドラゴン 決戦・真 3

この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~ 7:ドラゴン 決戦・真 3を読んでいただきありがとうございます。

お久しぶりです。

数日に1,2行ペースの遅筆を繰り返したら今日になってました。

申し訳ないです。(こいつ投稿する度に謝ってんなぁ?)

楽しんでもらえれば幸いです。

 ロビンが放った矢は、空中で爆ぜる様に散りその欠片ひとつひとつが、また新たな矢となりドラゴンを襲う。

 ドラゴンの硬い外郭は狙い澄ました必殺の一撃でしか刺さりはしない。しかもそれすら、ドラゴンの巨躯から見たらちょっと大きな蚊に刺された程のダメージしかない。


 反して、インビジブル・レインは一撃の破壊を追及したものではない。絨毯爆撃の様に面制圧を意識した分、一撃ごとの威力は激減している。

 しかしだ、道具とは使い様だと幼い頃からの教訓でロビンはよく知っていた。


 一匹の蚊にかまれるより、血を吸う事すらできない蚊柱の方が時には嫌だろう。

 一度くらいは誰しもが、歩いていたら蚊柱に突っ込んで、顔や手に当たって不快な思いをしたことがあるだろう。

 それと同じく、小さく不快な思いを意趣返しとドラゴンにしてやった。

 その不快さからドラゴンは身じろぎとけたましい咆哮をあげた。


 そしてその不快さは布石だった。


 力は乏しくとも戦ってきたのが人間だ。立派な牙や爪、空を飛ぶ翼や泳ぐための鰭。

 いつだって圧倒的な強者を屠って、“種”として生き抜いて来れたのはいつだって、物語の英雄や勇者なんかではない。

 勇気なく姑息に逃げて、逃げて、逃げた先にて罠を用いて一矢報いてきた弱者と相場は決まっている。


 そして、その“一矢”を報いる時が来たのだ。


 いくら外郭が硬く矢が弾かれようと、関節や翼膜の様に外郭や組成として薄く脆い所があったりする。上手いこと当たればインビジブル・レインでも刺さる。現に翼膜には傷や穴が空いてる場所が所々に見られた。


 ならば千里眼のロビンにやって出来ないことはないだろう。

 攻撃が通らないならいざ知れず、通るならば如何様にもやり口はありそこには勝機すら生み出すだろう。


 不規則、不連続に暴れる的の中心を正確に射ぬく。

 それはもはや予測を越えた未来予知の世界の偏差射ち。


 強者(ドラゴン)弱点()を撃ち抜いた。


 セイラの様な発展途上な器用さでも、アリアの様に膨大な魔力がなくとも、唯の様な圧倒的な力はなくとも。

「俺にはこれさえあればそれでいい…!」


 これぞまさに千里眼の本領だった。



 ロビンがドラゴンの目を撃ち抜いた。

 そして数瞬、戦闘中とは思えない程静かになった。


 降り注いでいたインビジブル・レインは止み、セイラの聖霊も霰をドラゴンに吹き付けるのに一瞬のインターバルに入り、セイラ自身もインビジブル・レインからの離脱のため大きく距離を空けていた。


 その小さな数瞬、噛み合ってふっと気が抜けてしまったのかもしれない。

 単純に次への行動の為に、その数瞬を使おうとしていたのかもしれない。

 しかしそれらは全てどうでもよいことなのかもしれない。


 結局弱者は強者には勝てない。

 強者に対して一瞬すら遅れては取り返しがつかないという事を2人は学んだ。


『ガ ア ァ ァ ァ ァ !!!!!』

 音が止んだその直後、ドラゴンは怒りに咆哮した。

 ただ叫んだそれだけで、その音圧や風圧はロビンとセイラを軽々しく吹き飛ばした。


 バチバチと飛んで来る石片を受けながらもふたりは体全部使って受け身を取る。

 セイラの長いローブ調の茶色の修道服は土埃にまみれ所々擦りきれ、ひどいところは皮膚まで裂傷が届き血が滲んでいた。

 ロビンもおおかた同じような感じたが、この男はつくづく運が悪い。

 咆哮と一緒に飛んでき石片が左腕に刺さりめり込んでいた。

 だらだらと血を流し力なく垂らした左腕では弓を射るどころか、握り構えることすら出来なくなってしまった。


「…っ…!」


 声にならない叫びで地に伏すロビンとアイテム、魔力、体力ともに限界なセイラ。魔力欠乏で動けないアリアにすでに死に体の唯。

 生きては帰さぬ。ドラゴンがたった一言放った言葉の通りにパーティーは全滅間近だった。


 勝機はなくとも、立ち上がらなければコンマ以下の勝機すらも産み出せないとセイラはふらふらと立ち上がった。

 しかし本当に立ち上がるだけで精一杯で、抜き身のレイピアを杖がわりに支えにして立っているのがやっとだった。

 思ったよりも早く魔力が底を尽きかけ、肉体疲労もそこそこ。


『…ほう、立ち上がるか。見事な胆力だ。ならば最初に息の根を止めてやろ』


 のそのそと近づいてくるドラゴンの足音は、死の旋律意外の何者でもなかった。

(考えろ!考えろ!現状を打破しろ!起爆札数枚と小さな氷作れるぐらいの魔力とほとんど動けない体…!)


 ふらふらの体に引きずられ、思考までもがふらふらになった様に重たい。

『さらば人間』


 無造作に振られた右腕が当たれば確実に死ぬ。

(間に合わ…!…無理!)


あとがきですよ?あとがき!どうもなつみんです!

毎度遅くてごめんなさい!

次回は早く投稿したいです!

ここまで毎度のことですが、私の近況何てものは特にないので次話あらすじ。

セイラピンチ。ドラゴンパンチ!唯がキャッチ?

そんな感じの7:ドラゴン 決戦・真 4でお会いいたしましょう。

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