7:ドラゴン 決戦・真 1
この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~7:ドラゴン編 決戦・真 1を読んでいただきありがとうございました。
普段どんなことを前書きやあとがきに書いてたかを忘れてしまったぐらいにはお久しぶりです!なつみんです。
まだまだ続く回想?的な奴。
ちょっとご都合主義感が否めませんが発想が貧困なのと、書き手の実力不足ですね。申し訳ない。
とまぁ、そんな不定期更新な作品ですが応援していただけると幸いです。
第7章 ドラゴン 決戦・真 1
世の中には不条理なんてものは吐いて捨てるほどある。
貴族による搾取構造、行き届かない治世、子を捨てる親。
今この状況も、僕たちからしたら不条理ですし、もしかしたら寝起きに殴られ切られ、また殴られて。これも理不尽なのかもしれない。
「……ゴバァ……!」
(あぁ~、完全に体が動かないですね……。余力も一切残さず出し切るとこうなるんですね……)
地に完全に体を伏せ、口から大量の血を吐きながら現状の把握に努めた。
現在唯は重度の魔力欠乏状態にあった。生命力といってもいい魔力を余すことなく完全に出し切り指一本動かすことができない程衰弱しきっていた。
ロビンが弓を出して魔力が不足気味の酷いバージョン。軽度の魔力欠乏なら、ロビンのように吐き気立ち眩み等で済む。中度ならば、アリアのように体を動かすことが困難になる。
そして唯のように重度欠乏の場合。体の自由は完全に効かなくなり、意識は遠のく。約3分で意識は途絶え、5分もしないうちに絶命する。
何より唯自身が一番現在死に近いことを分かっていて、セイラたちも同時に死が近いことを読んだ。
今はどうにかキリキリのところで、セイラがアリアとロビンを守りながらやれているが、いずれセイラも魔力が切れてしまう。その時に全滅してしまう。
さてどうしたものかと自由の利かない体と遠のく意識の中精一杯に考えていた。
最低条件として、セイラたちを生きて返すことと生き残ること。こんなところで、おちおち死んでいられないと奮起する。
目標達成条件として、ドラゴンの討伐。最悪失敗しても構わないが負けるのは嫌だと、瀕死のこんな状態で考えていた。
どうやったら生きて帰れるか、どうやったらあの完全に目覚めたドラゴンを仕留めることができるか。とにかく考えられることを考えつくす。しかし何かあった様にも感じるがどうにも思考がまとまらない。
泡のように消える考えをまとめるだけの血が残っていなかった。
そして唯は通常よりも早く1分弱で意識が途絶えた。
「アイス・ウォール!」
セイラは耐えていた。必死に耐えていた。
もともとセイラとロビンの役目は唯とアリアのサポートだった。しかし現状、唯は重度の魔力欠乏と肉体の損傷、アリアは中度の魔力欠乏の反動でしばらく動けそうにない。
その二人に代わり攻撃を躱し守り何とか現状維持できていた。しかしセイラも分かっている、じきにセイラの魔力も底を着き現状維持すらできなくなる。
せめてそうなるまでに、逃げる算段や状況を好転させるための秘策なんてものを捻り出さねばならない。しかし、攻撃から身を守ることで手一杯で自慢の先読みも戦局の流れを作るまでの余裕がなかった。
現状では自慢の先読みの力も十全に発揮することはできなかった。
ロビンもロビンでギリギリの戦いをしていた。
弓による正確で強力な狙撃を得意とするロビンにとってドラゴンなんてものは天敵以外のなんでもなかった。
確かに強力な一撃を撃つことはできる、正確な狙撃にも自信はある、魔導弓・明光ならではの面制圧もできる。
弓兵にとっての弱点である手数や距離なども、ロビンには適応されない程ロビンは強い。
しかし、いかに弓を極めたと言っても過言ではないロビンでも、ブラックアリゲーターなど比にもならないほどの固い鱗、それを撃ち抜いてなお残る肉厚な体。
先ほどまでは自身のブレスにより焼け爛れ、鱗がはげ落ちたところも目立っていた。そこを狙撃すれば何とかドラゴンに攻撃ができていた。
しかし今はそんな身体的弱点は、変身し鱗が剥がれ落ちたところなどなくなった。
さらに主だった攻撃手段だった前足の鋭い爪による振りかぶる攻撃も、四足から二足に立ち上がることで範囲が広がっていた。
もちろん唯を弾き飛ばすときに使った尻尾も、太く分厚くそれでいて尚且つ太さからは考えられない程素早く動いていた。
少しでもセイラの負担を少なくし、弓の特性である距離による威力の減衰をなるべくなくせるようにとギリギリまで前に出た。
魔力による身体の強化や精霊の力なども利用することのできない。
訓練を積んできたからこそ今何とか生き残っている。
「さぁーて、まじでどうするよこれ……!」
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行ってきますと言って、壁を叩き超えて今ここまで来た。何度も何度もいろいろな時間を旅をして、今ここに来た。
未来や過去その時間の誰でもない誰かに成ったり。
未来でも過去でもない、まったくifの世界を旅したこともあった。
だからこそ分かっていた。
(まぁ、この時間にも来ますよね)
腹の中身はぐちゃぐちゃ、右腕は痛みが鋭すぎて表現できない。
あの時は意識が半分以上飛んでいてそんなに痛みを感じれていなかった。あの時の方が幸せだったことが今になって分かった。
唯?はまた改めて現状の把握に努めた。
ぐちゃぐちゃの内臓とパンパンに腫れあがった右腕は骨までボロボロ、自身の攻撃でズタズタになった左手。
他は壁に打ち付けられたことによる呼吸が止まりそうなほど痛む背と数えきれない擦り傷、出血もなかなかの量だった。
知っていたとはいえ、かなりの重症だった。
(ちょっとずるしますか。えぇい!)
唯?は少しのずるをした。少し体が動かせるだけの魔力の回復と左手の修復を行った。
基本的に傍観者としてしか存在することのできない唯?だが、今回のように器に入ると少しだけ自身の力を使うことができた。
ぼっ……。
小さく淡く唯の左手に火が灯る。同時に少しだけ魔力も吸い取られてしまう。
(おわっ!魔力が吸われる!でも、これ以上はだめですよ。わたしが消えてしまいます)
唯の体は、足りない魔力を補うために自動で魔力を吸い上げようとしていた。そんな中、自身の中に魔力だけを持った存在が入り込んできた。
魔力とはその存在が存在しているという証明。この廃城の中にもゴーストの様な魔物がかなり少ないが存在はしていた。つまり、魔力だけの存在というものも存在するという証明だった。
そんな存在から魔力を奪うということはそんの存在を消すことと同義だった。
さすがに消されるのはまずいと、これ以上魔力が取られないように唯?は堪えた。
(1個のずるも2個のずるも変わりませんよね)
ある程度自由になった左手で、ずっと背負っていたリュックからアルドから貰い未だ使っていない丸形フラスコを引き擦り出そうとする。
(なにこれ?鉄パイプ?なんでこんなものが入ってるの?急がないともう少しで時間切れになっちゃう)
無事に丸形フラスコを引き擦り出したところで今度は唯?の意識が遠のいた。
この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~7:ドラゴン編 決戦・真 1を読んでいただきありがとうございました。
あとがきですよ、あとがき!どうもこんばんはなつみんです!
ネタバレを少し含みますぞ。読まんでくれると助かります。
※ネタバレ注意※
唯?は別未来唯です。で、炎は朱雀とかフェニックスとか呼ばれる類の精霊の力です。
さらにフェニックスとかの力はもともとアリアが持っててそれは1で失う経緯を書きます。
何ならルーノ王国とグランフェンリルの戦争でロビンが打ち取った王がフェンリルを使役していました。5年前っていうのが終戦とセイラとフェンリルが夢で逢った時っていう設定。
ロビンは佐藤孝弘、唯パパに遭ったことがあります。
まぁ、続き物のストーリーってことでねこういう繋がりを意識してるっちゅうことですわ。
さらに別未来唯は目的を成し遂げることができず死にます。そして、そのヒントが鉄パイプです。最終決戦ではもうちょっとまともな武器になります。
その武器も挾間の爺さんの持ち物で、まぁそりゃツヨツヨ武器ですよ。
何なら別未来唯もたくさんいるというか、たくさんの可能性があって今回の別未来唯はまたたどってきた経験の中他の別未来唯を消しています。
その分少し強い別未来唯っていう設定。
まぁ、他にもエトセトラございますが今回はここで。
次回7:ドラゴン 決戦・真 2でお会いしましょう。
そんな感じの本作応援していただけると幸いです。




