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ぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~  作者: なつみん
3:ドラゴン編
21/40

5:ドラゴン編 邂逅 4

この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~5:ドラゴン編 邂逅 4を読んでいただきありがとうございます。

 どもども伏線だぞ。って感じです。ドラゴンの生態と一個の村救ったって感じですぞい。

 てな感じで応援よろよろしていただけたら幸いですん。


第5章 ドラゴン編 邂逅 4


「さて、どうしたものかね……」

 明けて朝、アリアは最悪な目覚めのままかなり機嫌が悪かった。

 唯が墜とした男の一人が日が昇る少し前に目覚め、その男が暴れて叫んでを繰り返すうちに他の男たちも目覚めた。するとどうだろうか、今開放すれば命だけは助けてやんよ!とかテメェーら舐めたことしてんじゃねぇよ!とか、もっと!もっと!さげすんでぇえ!!とか、おちおち寝ていられない程だった。

 青筋を浮かべながらも、手を出していないアリアはきっと聖母の様なご尊顔なんでしょうね。えぇ、それはもう修羅(聖母)の顔ですよ。


「おたくら、立場分かっているか?とりあえず、俺の仲間は全員起きたから話だけは聞いてやる」

 アリアに任せても仕方がないと、ロビンは明らかに普段とは違う語調の強めに男たちに問いかけた。迫力こそアリアに劣るが、明らか敵意を出した問いかけに男たちも少し狼狽える。

 だがしかし、こんな状況にも関わらずギャーギャーと、やれ開放しろだのふざけるなとか美少女のおみ足最高!とか、未だに立場をわきまえない夜盗たちに、ロビンは面の皮が厚いなと感心すら覚えるほどだった。


「お嬢。一人黙らせろ」

「……あ、はい。えぇい!」

 唯は話をあまり聞いていなかったので若干反応が遅れたが、一人明らかに煩かった男の顎を叩いて墜とす。その間際まで美少女!……デゥフ!とか言っているのだから意思が鋼より硬い。

「最後だ。代表一人だけで話せ。もし代表以外が話したら、今度は意識を奪うだけでは済まさない」

 脅しが利いたのか、男たちは口を閉じ一人の男に視線を向ける。視線の先の男は、寡黙そうな感じで周りの男たちよりは歳をくっていそうだった。

「わたしが話そう。まずは先ほどまでの無礼をお許し願いたい。旅のお方たちがどのような経緯でこちらに来られたかは存じませんが私たちにも理由がありました___」


 まぁ、話を聞けばどこにでもありそうな陳腐なものだった。

 この話の根幹を説明するにはドラゴンの生態を知る必要があるだろうとアリアが唯に説明をしてくれた。

 ドラゴンというのは、精霊の様な半生物的な性質と、人間を含むすべての生物的性質、鉱物の様な無機的性質この世界におけるあらゆる性質を持ち合わすことが可能であるそうだ。

 ならばどのようにその性質を得るのか?


 食事だった。


 喰って、眠って、学習。食って、眠って、学習。

 精霊、生き物、無機物あらゆるものを食し、理解するために眠り、そして目覚めた時にはすべてを知っている。そしてまた、知らない土地へ赴き、喰らい食らいつくして、それに飽きれば眠る。

 そういう1サイクル数百年を繰り返し、そうして行けば行くほどドラゴンというのは強くなっていきやがて、新たな知識を求め世界を超えたりもするらしい。

 そのような性質上、捕食者として最強の地位をほしいままにしている種である。

 だからこそ様々な噂もある。ドラゴンの肉を喰らえばそのドラゴンが溜め込んだ知識や力を得るとか、長寿になるとか、竜人という人間を超えた種族に成れると何とか。

 そもそも、ドラゴンの討伐例は世界に数件しかなく、試しようがほぼないので噂の域は出ないそうだが……。


 それで何が陳腐なのかというと、強い捕食者が現れ生態系がめちゃめちゃになる。それで、その生態系の中に間借りしている人間も一緒に生活を乱される。

 そういった被害に遭った人たちがこの人たち、というののが今回の話らしい。

 どこの世界にもよくある話で、今回その規模が無茶苦茶大きいだけで、基本的には転居等すればまた元のように生活できないわけではないのだが。


「なるほど……。事態は深刻ということが分かりました。つまり倒せば解決ってことですね?」

「安心しろユイ。それは分かった内には入らん。倒してもまるっきり意味がないとは言わんが、すぐには意味がない」

「そうだぞ、お嬢。今回の問題は、この土地では生態系が復活するまで狩猟での生活は厳しいということだ。それが何十年後かは知らんが長い年月がかかる、それに決して元通りという訳にはいかない。そして、この馬鹿どもはこういった犯罪に手を出してしまったんだ。本来はそんなことになる前に、賢く村を捨てるべきだったんだ」

「返す言葉もございません……」

 代表の男が項垂れる。悪だったと自覚しているのだろう。正論を振りまくだけが正義とは思わないが、ちょっと落ち込みようにかわいそうに思う唯だった。


「そもそも、俺はこの民族が嫌いだ。まだ食べれる場所があった肉を、平気に捨て腐らしているのが来る途中に見えた。あと狩猟民族ってのが嫌いだ。刹那的に生きてる奴らが多い。例えば、農耕をしていて備蓄があるなら、体力が残っているうちに村を出たり、もっと生産を増やしたりできたはずなん__」

「まぁ、まぁロビン。それ位にしておきましょう。ね?」

 あまりに感情的になロビンに少し驚いた唯が、これ以上はと止めに入る。

「……すまん、少し冷静さを欠いていた。仲間を襲われてだいぶ不機嫌になっていた……」

 夜に率先して警戒態勢を取ってくれたり、援護に徹しているのもこういった仲間思いの性格あってのものだろう。だからこそ、自分たちに害為したものにひどく嫌悪感を覚えたのだろう。

 それに気が付いた唯は、普段は飄々としているくせに良い奴かよとにやにやが止まらなかった。

「……なんだよ……」

「いやぁ、別にぃー」


 うん、これ以上はよそうと意識的に顔を引き締めた。

「ただ、まぁ。ロビンのように感情論抜きにしても、あまりいい気分ではないのも確かです。それにドラゴンを倒しに行くのはいいのですが、目下の問題としてこの人たちをどうするかですよね」

 この場で時間を潰すのは容易だが、時間を食いすぎるのも好ましくないと、問題可決のため疑問を投げる。


「そうだなぁ……。無難なのは殺して無かったことにする。時点で、恩を売っておく。どうせ帰りにこいつらの村付近を通るしな。また襲われても面倒だ。最後に無償の解放。これは最悪だな。反省の色のない奴も中には居るし、跳ね返ってくるだけだろう。どうしたいロビン?あんたが決めな」

「殺すのは後味が悪い。ってことで恩を売ろう。簡単な恩の売り方として、こちらの食料をいくつか分けるといったものがあるが気に食わんな。なにかいい方法ないか?」

「ありますよ。ロビンさん。そんなことよりとりあえず朝食にしましょう。」


 唯が少し上の空だったのは煮物の臭いがふわっと鼻腔をくすぐり続けていて、ぶっちゃけ男たちの事はどうでもいいまであった。

 唯はよく思うようになった。セイラの作るごはんが食べれなくなるのはまずいのではないかと。それほど中毒的な美味さのなのだ。


「いただきます!……ズゾゾッ。……!この味噌汁の中のジャガイモみたいなの美味しです!」

「この辺りに生えてた芋が食べれそうな種だったんで昨晩から水にさらしてました。さらに一度蒸かすことで味も引き締まっていい感じになりました。ちょっと水にさらしたり、蒸かしたりと手間はかかるんですけど食べれます。他にも……」


 どうやらセイラは、この辺りの植生を観察して食べれそうなものを探していたらしい。やはりセイラも昨日村の付近を通った時は何も言わなかったが、村の事が気にはなっていたようだ。

 それで食に明るいセイラは、イモ科の花がそこら中に生えていることを確認して、どうにか食べれないものか一考したらしい。

 さらに他にも山菜の類も多く自生していることから、手付かずの食の宝庫だと気が付いたらしい。


「とりあえず、代表さんだけ一旦開放しますね。間違っても襲おうとか考えないでくださいね?」

 そういってセイラは代表の男だけ開放し、味噌汁と簡単なあえ物を差し出した。

「ずぞぞっ……っ!これは!まさかこんなにこのイモがうまいものだったなんて!うまい!うますぎる!」

 おそらくあまり食事をとれてなかったのであろう代表の男は大粒の涙を流しながら、むさぼるように流し込んだ。

「……!はっ、すまない!こいつらにも分けてもらえないだろうか!大変ぶしつけな願いだと承知している!この通りだ!」

「顔をあげてください。そんなにたいそうなものでもないですよ。それにたくさん作っておきましたから。解放してあげてください」

 代表の男は地面に額をこれでもかと擦りながらセイラに懇願した。もうそれは見事なDO☆GE☆ZA。

「はい!ありがとうございます!」


 男たちを順に開放していき椀に味噌汁と大きな皿にあえ物をのせ男たちに出してやる。その時ロビンの弓の箆になる部分を数本折って箸代わりに使わせた。

 この辺りの民族に箸を使う文化があってよかったと思う。

「う、うめぇ!なんだよぉ、これ!前が見えねぇじゃねぇか!」

「かあぁちゃん!ごめんよ!こんなことしちまって!うわーん!」

「ぐう天使キタコレ!神爆誕!まさにメシア!」


 食に集中するあまり、最後の方は誰一人としてしゃべらなくなっていったが皆久しぶりの飯だと涙ながらに食していた。



「「大変なご無礼をお許しください!」」

 男たちは土下座で夜襲を掛けたこと、誰一人の命を奪わなかったこと、そして一食の恩をと礼を尽くした。しかしまぁ、基本が葉っぱぽい腰巻だけの半裸の男たちが、密集して土下座している姿は実に見苦しいものがあった。


「顔をあげてください。先ほど説明した手順で調理すれば、食べれるものも多くあります。もし村の方々が元気になった際は、村を離れることも視野に入れていろいろな可能性を模索してください」

「はい。この御恩は必ず!重ね重ねありがとうございました!」

 村に引き返していく男たちを見送り、唯たち一行も先へ急ぐ。少し時間は取られたが、翌朝にはドラゴンが住まう廃城に到達しドラゴンと見合うだろう。

 ドラゴンの性質上もうすぐ長い睡眠の時期に入り、力を蓄えるそうだ。力をつけきる前に討つべく一行は馬車を進める。


 この度はぶれいぶすとーりー!2 ~佐藤唯は勇者です~5:ドラゴン編 邂逅 4を読んでいただきありがとうございます。

 あとがきですよ、あとがき!どうもこんにちは、なつみんです!

 最近小説書くのが楽しくて動画取れていないことに少しの罪悪感といろいろを抱え生きてます。でも絵も描きたいから結局いろいろ後回し。なんだかな。

 ってなわけで、あとあがきで次回予告は今回もなしで。ぶちゃけちゃんと書けないからの保険である。 という訳で、なにがという訳か分かりませんが応援していただけたら幸いです。


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