リザードマン
三階層入口で少し休憩し、ついでにステータスを確認する。
名前:ソラLV13 種族:魔人族 性別:男
ジョブ:調律者LV13 勇者LV6 魔人LV13
使い魔:ジーナ レイナ
装備:銅のショートソード 革のジャケット 鉄のガントレット 革のブーツ
白兎のアミュレット
アビリティ:【エンゲージ】【ラーニング】【サモン】
【バースト・ソウル】【成長速度上昇LV1】【成長値上昇LV1】
スキル:《全属性耐性LV1》《全状態異状耐性LV1》
《解析》《身体強化LV1》《ジョブチェンジ》《エーテル吸収》
《エーテル消費量減少LV1》
《ストライク》《ショック・アタック》《アイアン・ボディ》
《ファイア・ブレス》
《ウォータ・ブレス》
魔法:『ウィンド・トルネード』
名前:ジーナLV10 種族:悪魔族 性別:女
ジョブ:魔法使いLV6
主人:ソラ
装備:スタッフ 上質な皮のコート 上質な革のグローブ 上質な革のブーツ 火護りのリング
アビリティ:【低レベル魔法取得可能】【魔法効果小上昇】
スキル:《雷属性》《魅了無効》
《光属性》《全異常耐性LV1》
魔法:『ビーナス・エール』
『サンダー・ボール』『サンダー・コラム』
『ヒール』『フィールド・ヒール』『リカバー』
名前:レイナLV14 種族:獅子族 性別:女
主人:ソラ
ジョブ:戦士LV10
装備:銅のハルバート 銅の額当て 上質な革のジャケット 上質な革のグローブ
上質な革のブーツ
アビリティ:【スラッシュ】【武器耐久値小上昇】
スキル:《毒無効》《火属性》
《最大エーテル強度値上昇LV1》《自然治癒速度上昇LV1》《バーニング・ソウル》
魔法:『ファイア・ボール』
結構戦っているが、レベルはあまり上がっていない。
やっぱり戦う魔物のレベルを越えていると、手に入る経験値は減少するするみたいだな。
俺のレベルが上がり易いのは勇者のアビリティのお陰だろう。
俺は更にジョブを確認する。
追加されたジョブはないが、戦士のレベルが上がっているか確かめるために調べてみる。
あ~やっぱレベル1か。
どうやらちゃんと装備しないとダメらしい。
「ジーナ、サンダー・コラムとフィールド・ヒール、それとリカバーを覚えてるぞ」
「本当ですか……あ、本当ですね」
ジーナが自分のステータスを見て嬉しそうな顔をする。
「このコラムは範囲魔法だ。食らったから分かる」
「フィールド・ヒールは離れている対象を回復する魔法です。ただ接触して回復させるよりも少しだけ効果は落ちます」
確か接触している箇所から全体に広がっていくように治癒するんだよな。
だから接触箇所が一番治りが早い。
ただ緊急時は敵から目を放せないので、背中に触れながら回復してもらう事が多い。
「リカバーは状態異常を治癒する魔法だな。確か毒と麻痺と沈黙と石化を治せるはずだ」
「レイナは物知りだな」
「自警団で迷宮探索した時に、教会からの派遣僧侶さんに教えて貰ったんだよ。確か精神系の異常、興奮、呪い、魅了、混乱はヘルスだったかな」
なるほど。ヘルス、健康って意味だっけ。
「ますますジーナは僧侶って感じだな。いや、攻撃魔法も使えるから賢者とか万能魔法使いか?」
「私はそんな大層なものではありませんよご主人様」
とジーナは言葉では照れながら否定したが、尻尾は嬉しそうに揺れていた。
さて、となるとジーナのエーテル量には今まで以上に気を配らないとな。
いざと言う時に回復魔法が使えないのは困る。
範囲魔法は計画的に使って貰った方がいいか。
「さて、確認したいことはしたし。行くか」
二人に声を掛けて三階層を探索する。
とは言っても今回は三階層の敵がどういうタイプか調べるだけなので、一回戦ったらすぐに迷宮を出るつもりだ。
「ご主人様、扉があります」
「よし、じゃあ開けるから戦えるように準備してくれ」
二人が戦闘態勢を済ませてから扉を開ける。
そこにはゲームでよく見かける蜥蜴人間が四体いた。ご丁寧にサーベルと丸盾、それに胸当てを装備している。
名前:リザードマンLV15 属性:?
ドロップ:? ?
スキル:《スラッシュ》
名前もまんまか、それにしても……戦いやすそうだ。
武器を持っているのは確かに怖いが。
それでも姿が蜥蜴なだけで形は普通の人と変わらない。
身長も百八十センチくらいだ。
レベルも15と丁度いい。
気をつけるとしたら四体いることか。
「ジーナ、やつらに遠距離スキルは無い。飛んで攻撃を。俺達は足止めする」
指示を出しつつ剣を抜いて駆け出す。
二体のリザードマンが俺に向かい、残り二体がレイナに向かう。
「ウィンド・トルネード!」
接近して魔法を唱える。
二体を巻き込んだが、残り二体はその場から退いて逃げ出す。
「レイナこっちへ!」
「おう!」
レイナが竜巻から逃れた内の一体と交戦し、俺も残りの一体と交戦する。
剣を振り下ろすと盾で防がれ、相手のサーベルが振るわれる。
俺はそれを軽く後ろにステップして避けつつ、竜巻が消えたのを見計らってウォータ・ブレスで目の前のリザードマンを盾ごと吹き飛ばす。
「サンダー・コラム!」
ジーナがレイナに向かっていた二体の進行方向に雷の柱を立ち上らせる。
リザードマンが足を止めている間に、レイナが相手しているリザードマンを背後からショックアタックで蹴り倒す。
倒れたところをレイナがスキルで追撃する。
リザードマンの左腕が切り裂かれ、盾と共に腕が消滅する。
装備品も消えるのか。
あの装備も込みでリザードマンという魔物なのだろう。
俺は吸収でエーテルを回復しつつ吹き飛ばしたリザードマンが立ち上がったので追撃に向かう。
属性は火か。
向かいながら解析で属性を確認して、再度ウォータ・ブレスで攻撃する。
リザードマンが盾で必死に防いでいたが、流水の勢いに負けて盾が吹き飛び、リザードマンが再度吹き飛ぶ。
「ご主人様左です!」
「っ!」
ジーナの声に反応して慌てて右にストライクで回避する。
別のリザードマンの接近を許してしまったらしい。
視線をレイナに向けると、最初のリザードマンは倒し終えて二体目と交戦していた。
「ジーナ! 範囲魔法は味方も巻き込むか!」
「単発魔法も味方に撃てますから、範囲にいる相手なら敵味方関係ないかと!」
「ま、そうだよな。ジーナはボールとコラムで盾無しの足止め優先で頼む!」
「分かりました!」
俺は盾を持ったリザードマンと向き合う。
サーベル型の剣を振り上げて迫ったリザードマンの剣を、ショートソードで防ぎつつ、ウォータ・ブレスで顔目掛けて発射する。
防具の上よりも皮膚が出ているところの方がいいよな。
俺は水弾をくらって仰け反った首元目掛けて剣を振り下ろそうとしたが、
「ギャアアア!!」
短い叫びを上げてリザードマンが横薙ぎに足を払って俺の脇腹を攻撃する。
「くっ!」
脇腹に鈍い痛みを感じつつ、至近距離でショック・アタックのローキックをお見舞いする。
膝を崩したところに剣を振り下ろす。
胸当ては破壊できたが、消滅には至らなかった。
剣を捨て、スマッシュを露になった腹部に叩きつける。
「ギャアアアアアア!!」
悲鳴を上げてリザードマンがオレンジ色の粒子となって、ようやく消滅する。
俺は剣を拾い上げてジーナが魔法で足止めしているリザードマンに向かい、ジーナに交戦中のレイナに加勢するよう指示を出す。
二体一ではリザードマンもどうしようもないのか、レイナ達の方はすぐに倒され、二人が俺の方に加勢に来てくれた。もちろん優位な状態なので、止めは俺が刺した。
落ちていた蜥蜴の肉を拾う。そして一つだけスケイルリザードと同じ蜥蜴の鱗が落ちていた。
魔石もついに橙色、つまり百MSになった。
やはり消滅する時の色と魔石の色は同じらしい。
「ふう。流石に四体はきつかったな」
「ですね。今ヒールをします」
流石にボスやレベル10以上の魔物になると、無傷では勝てない。
だが、それを差し引いてもリザードマンは戦いやすい。
なにより遠距離攻撃が無い点や、こちらの攻撃可能面積が大きいのが魅力だ。
それに火属性なら片手の俺でもウォータ・ブレスで対応しきれるのが今回で証明された。
「レイナとジーナはどうだ? 戦いやすかったか?」
「あたいは戦いやすかったね。向うも接近戦主体だし」
「ですね。盾で魔法を防がれる場面もありましたが、お二人が足止めをしている敵になら、空から背後を狙って撃てます」
「よし。ならしばらくはリザードマンでレベル上げだ」
今後の方針も決まった俺達は、レイナの故郷に向かうため、一度迷宮を後にした。




