今日は休もう!
「今日は思いっきり休むぞー!」
朝っぱらからエンジの声が鍛冶場中に響く。
「珍しいな風邪でもひいたか?笑」
エンジの声で起きたライムが煽りを入れてくる。
「いやー最近いろんなことがあったからさ、前みたいに過労死しないためにもここらで休んでおこうかなって」
「ふーん、お前転生者か。」
「えっ転生者って俺以外にもいるの!?」
「過去の文献で載ってるくらいで実物は初めて見たな」
「ふーん、伝説みたいなやつか」
「まぁそれがバレたらめんどくさいことにはなるだろうな笑」
「確かに…」
咄嗟に言っちゃったけど、今後は気をつけよう。
「それで?今日はどうすんだ?」
「この町から出て、
隣町の方まで行って本とか買ってこようかな」
「ふーん。…俺もついてくわ」
「お前くんの!?」
こいつあまり外に出たがらないのに珍しいな
「ちなみになんで?」
「俺の第六感がなにかが起きるって言ってるんだよ」
この世界にも第六感あるんだ…
まぁそんなことは置いといて
「まぁ外に出る分にはいいけど他の人とドワーフにちょっかいかけるんじゃないぞ」
「獣人ならいいのか?」
「それもダメだ!とにかくちょっかいかけるなよ」
「へいへい」
その後、朝食を食べ、準備をし、いざ隣町へ!
…としたかったが、このタイミングで客が来てしまった。
「あのーすみません。こちらは鍛冶場であってますか?」
そこにはザ・紳士っていう感じの人がいた。
「そうですが…どうかしましたか?」
とてつもなく嫌な予感がする
「申し遅れました!私、ドラン=ベルと申します。以後、お見知りおきを」
「よろしくお願いします〜
すみませんが今日はおやすみなんですよ」
頼む!俺の第六感よ!外れてくれ!
「そうだったのですね…こちらの魔道具の修理を頼みたかったのですが…」
ベルさんが持っていたのは魔石が入っているランプのようなものだった。
「こちらはどうされたのですか?」
「これは昔商店街で買った魔石灯っていうのですが、最近光が弱くなったり点滅したりするんですよ。後日でもいいので直してくれませんか?」
「それなら全然大丈夫ですよ。とりあえずその魔石灯は預かりますね」
「ありがとうございます!」
そうしてベルさんは去っていった。
「よし!とりあえず魔石灯について…じゃなくて!隣町に行くぞ!」
(こいつ、絶対魔石灯が気になって集中できないな笑)
そう思うライムであった
〜移動中〜
「よーし!とりあえずリヴェルタについたぞ」
隣町についたエンジとライムは本屋に向かって歩き出す。
「なぁなぁ、本買うんだろ?せっかくならさ俺の魔導書とか買ってくれよ」
「え〜、それじゃあ今後も俺の作るものに協力してくれるなら今回だけじゃなくて今後も買ってやるけど、どうする?」
「は!?絶対嫌だね!」
コイツの変なドワーフ嫌いはどうにかならないのだろうか…
「でもお前が働かないと、借金返せないぞ」
「うーん…」
ライムは絶対にドワーフなんかに手を貸したくないという思いとさっさと借金返してさよならしたい思いが戦った結果、
「よし!お前に協力してやるから魔導書買えよ!」
「わかったわかった」
そうして無事、エンジが欲しかった本とライムが厳選した魔導書を買い、グランベルへの帰り道のことだ。
「にしても、魔導書って結構高いんだな…」
「いやーお前のおかげでいい魔法覚えられたわ」
「そういえば魔法ってスキルとどんな違いがあるの?そこらへんよくわかってないんだよな」
「この俺がちょーわかりやすく教えてやるよ!
スキルってのは、生まれつき待ってるか、ポイントの交換で入手できるが、魔法は魔導書を使って覚えることができるんだよ」
「魔導書以外には覚える方法ないのか?」
「基本は魔導書だけど、他人に教えてもらうとかくらいだな。まぁこれは修羅の道すぎて誰もやろうとしないけどな。あとは特例中の特例だけど自分で考えるとかだな。これやったら歴史の偉人になれるな」
「ふーん。魔法の世界ってすごい大変なんだな」
「感想薄いな!俺がせっかく教えてやったのに!」
「悪い悪い」
そんなことを言ったが、エンジは全く悪びれた顔はしていなかった。
そうしてエンジ達は家に到着した。
「にしてもまだ12時か。まだまだ時間はあるな。ライムは…魔導書に夢中か。とりあえず買った本読むか」
そうして本を読み終え、時刻は14時
「暇だし、ベルさんが持ってきた魔石灯を…って今日は休むって決めたんだ!しかし、することがないのも事実…少し鉱石の整理をするか」
そんなことをして時間を稼ごうとするが結局5分くらいしか時間を潰せなかった。
「よし!もうこうなったら少し魔石灯をいじってみよう!」
「結局休まねぇのかよ笑」
いつのまにか後ろにいたライムが声をかけてきた
「うわぁ!びっくりしたぁ!」
「それよりも結局最後まで休まずに仕事に手をつけようとするの、前と何も変わってねぇじゃねぇか」
「うっ」
痛いところを突かれる。
「よし!この魔石灯預かっててくれ!俺はランニングしてくる!」
「は!?ちょっと待てよ!」
そうして魔石灯をライムに任せ、エンジは夜の9時までランニングをしてきた。
「この体力お化けが」
帰ってきた途端、ライムがそんなことを言ってきた。
「いやー。魔石灯ありがとな」
「にしてもこの魔石灯面白いな!なんもおかしなところないのに動かねぇんだよな」
「お前!先に見たのか!?」
「悪かったって。まぁ今日はとっとと寝て、明日魔石灯について話そうぜ」
「お前が協力的なの珍しいな。」
「いやー久々にあんなの見たら魔法使ってる身としては気になるんだよ」
「まぁとりあえず明日お互いの意見を言い合おう」
「へーい」
そうして俺らは飯を食った後、眠りについた。
7話ご視聴ありがとうございます!
現実が忙しく、投稿が遅れてしまいました。
次回以降は土曜日の投稿になるはずです。
すみませんでした。




