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みぎゃ☆みぎゃ異世界コンカフェへようこそ!  作者: みぎゃー


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#5.悪魔ポンぬは第二のドS!?

店に定期的な客入りが有りようやく順調に回り始めた頃、

また異世界からの来訪者があった。


━チリンチリン━


「ハァーイ、猫耳ミイラ娘のみぎゃタンです☆」


この頃には僕も恥ずかし気も無く可愛い媚びポーズをしていた。


「あ、何だココ、風俗店だったのか...?出直そうか。」


「あ、ち、違いますニャア―。ココは異世界コンカフェにゃあ~。

 お客様かニャ?」


「あぁ、いやそうじゃなくて…。私は悪魔なんだ。

 ココ、明らかに異世界のオーラが溜まっていたから、

 そういう場所なのかと思ったんだが、違うのか?」


「あ、いえ、そうだニャー。って、何だか怖い雰囲気ニャりね?」


「あぁ、私は悪魔だからな。ところで、店に入っても良いかな?」


「あ、どうぞですニャア―」


ボクは悪魔を自称する女性を店に招き入れた。

赤い髪と赤い肌。悪魔の角に羽と尻尾まで付いている。


店内は既に何名かのお客様で賑わっていた。


カウンターに座って貰った女性は、ポツポツと語り始めた。


「人間の生体エネルギーを奪わないといけないんだ。

 しかしどいつもこいつも死んだ魚の目をしていて、

 生体エネルギー反応も薄いんだ。

 こんなんじゃあエネルギーが全然集まらなくてな。」


そこへ、エリ様がやって来た。


「何じゃお主、悪魔か。生体エネルギーが溜まらんじゃろう。

 現代は人間達がゾンビのようにエネルギーが枯渇しておる。

 しかしその点コヤツは面白いぞ。40代中盤になってもなお、

 女装してこのような際どい恰好をしておる。

 コレが異常性欲だと言わずして何と言おうか。

 もしエネルギーを抽出するならこやつからで良かろう。

 有り余る変態性欲を吸い取り、少しは落ち着かせてやってくれ。」


何ともヒド過ぎるもの言いだ。

悪魔は僕の方をみて「ほぅ」と品定めをした。

そして爪で包帯をピッと切った。


「キャッ!」


それを見て悪魔はプッと笑った。


「おい、お前…仮にも40中盤の男だろう?

包帯を裂かれて女のような声でキャア!は…恥ずかし過ぎるだろ(笑)」


ボクはカァーと顔が赤くなり、その場で俯いた。

その瞬間、悪魔がカウンター越しにボクの唇に口付けた。


「ん・・・!!」


「プハッ、うん確かに、コイツ美味いな。

 よし、決めた!ココに通い詰めて、毎晩コイツらかエネルギーを頂こう」


「えぇえ~!?

 そ、そ、それって、毎晩キスされるって事!?」


「ウブな反応をするなぁ~、面白いじゃないか。

 そうだ、私はポンぬ。別にサキュバスじゃないぞ。

 単に人間の生体エネルギーが必要なだけだ。

 今後ここには様々な異世界存在が集まるだろうから、

 そいつらの脅威から守ってやるよ。

 その代償が毎晩のキスなら、安いモンだろ?」


まるで女の子みたいな扱い…正直恥ずかしいけれど、ボクは承諾した。


「良いけれど…あまりイジめないで下さいね?

 ただでさえエリ様にイジめられて精神すり減らしてるんですから。」


「わかったわかった」と、悪魔のポンぬは生返事をした。

そこへ、都市伝説の怪異が現れた。


「ねぇ、私…キレイ?」


それは口裂け女の常套句だった。

ついにこの店にも危害を加えるような危ないエンティティがやって来たか。

そう思った瞬間、女はケツ(尻)の穴をこちらに広げて見せて来ていた。


「え・・・?」


「私、ちゃんとお尻拭けてるかしら?

 ねぇ、私のアナル、綺麗?」


何と女は口裂け女では無かった。尻裂け女だったのだ。

痔により尻に裂傷が出来てしまい、上手くうんこを拭き取れない、

そんな哀れな都市伝説の怪異の成れの果てだった。


「えぇと…正直拭き切れていないから、汚いよ。」


ボクは正直に答えてしまった。

すると女は狂ったようにボクの顔にアナルを押し付けて来た。


「ぶりゅいぃぃぃぃぃーーー!!!!!!!!!」


拭き切っていない、うんこ付きのアナルが顔面に叩きつけられる。

ボクはその衝撃で気絶してしまった。

薄れていく意識の中で、女に二人の立ち向かう姿が見えた。

きっとアレはエリ様とポンぬだろう、二人とも、勝ってくれ…。


・・・・・・。


・・・・・・。


・・・・・・。


どれくらい気絶していたのだろう、ボクは突然目が覚めた。

するとポンぬがボクに近寄り言った。


「私達二人で倒しておいた。

 どうだ、戦闘タイプの異世界存在が二人もいると

 かなり心強いだろう?」


「確かに…安定感が凄い…。だけど、ドサクサに紛れてお尻触らないで!」


ポンぬがボクのお尻を手で触り、あわよくば指を入れようとしていた。


「全くもう、油断もスキも無いんだから。って言うか、

 こんな40代の男のお尻に指を入れて何が楽しいんだよ…もう。」


「ふふ、何だかイタズラしたくなる体付きしてるんだよね。

 だってさ、人間の40代と言えばもっと筋肉が付いていたり、

 もう少し男らしい体型をしているものだろう?

 それがこんな頼りない包帯で巻かれているだけでセクシーで、

 こんなのイジりたくなるってものだろ?」


どうやらやはり、エリ様と同じ系統らしい・・・。

困った、この手のイジめっ子タイプが二人もいたらボクの身が持たない。


その時、アンドロイドのアイが助け舟を出した。


「あー、ダメだよ、みぎゃタンの事あまりイジめたら可哀そうだよー。

 みぎゃタンはこのコンカフェの経営だけでも凄く頑張ってるんだから、

 ちゃんと労わってあげなきゃだよ、そうだよね、みぎゃタン?」


アンドロイドはもう既に十分に人間の心を理解している!

勝手ながらにそう思った。


「それにしても、さっきみたいな怪異とかがこれからもドンドン来るの?

 お客様が居たらかなりヤバい…って言うか、さっきもお客さん居たよね?

 もしかして一緒に巻き込まれたりしてない!?」


それにポンぬが応える。


「大丈夫だ。むしろショーのような感じで見物していて、

 倒した後には拍手喝采でおひねりまで貰えたぞ。良かったな。

 本来ならお前がセクシーダンスでも踊らないと貰えないものだ。

 いや待てよ、それも良いかもな・・・。」


ポンぬが勝手にボクのセクシーダンスをショーとして計画している。

ボクはそれを断固拒否して、そして考えた。


(そうか、異世界存在達の目の前で行われるバトルは確かに大迫力だ。

 コレはショーに出来るかも知れないけれど…半面かなり危険もあるぞ。

 コレを如何に安全な見世物にするか...。)


その時、アンドロイドのアイが話しかけて来た。


「みぎゃタン、もしかしてアタシ達の戦いをショーにしようとしてる?

 だったら、お客さん達に被害が及んだら危ないよね?

 もし良かったら最先端技術でバリア張ったり出来るけど、どうする?」


それは非常にありがたい!まさに渡りに船だ。ボクはそれを採用した。


「それにしてもこの土地って何かあるのかな。

 異世界の存在達が集まり、更にはそれがまた次の存在を呼び込むとか。」


しかしそれに対して、幽霊のハナちゃんが私見を語った。


「多分、みぎゃーさんが引き寄せてるんじゃないかな。

 そうじゃないと、この場所ってコンカフェになる前までは別に

 異世界存在を引き込むとかそんなのは無かった筈だもの。

 きっとここで何でも受け入れるコンカフェを開くって決めて、

 そこにみぎゃーさんが居たから、次々引き寄せられるんだと思う。」


それに対して宇宙人のレイナも「確かにw」と笑っている。


ボクが引き寄せている?

理屈はわからないけれど、退屈はしなくても済みそうだ。

だけど本当に命の安全は大丈夫なのだろうか。

今はエリ様とポンぬが何とかしてくれるかも知れないが、

もし二人でも対処出来ないような存在がやって来たら…。


しかし、そんなボクの心配を察してか、エリ様が言った。


「心配するな。いや、心配するだけ無駄じゃ。

 妾とあの悪魔はかなり強いぞ。もしそれが勝てないとなると、

 これはもう何をどうしても勝てない相手じゃ。そんなものが、

 もしこの星に来るとしたらタダでは済まない。

 つまり、そのような存在が来る時は星が終わる時じゃから、

 どうせ心配したって無駄なのじゃよ。」


隕石の衝突で世界が終わる事なら、何となくあり得ると思っていた。

だけど、異世界存在が突然やって来て、それにより滅ぼされる。

そんな事はこれまでの人生の中で想定外だった。


アレコレとぼんやり考えていると、お客様からコールがかかった。


「てんちょー、何やってるの?

 一緒にトランプしようよ!」


それは20代の男性3人組グループのお客様だった。

ボクの事を気に入ってくれているようだ。


「てんちょーってさ、ミドフォーの男ってマジ?

 それにしては妙に色気あるよな。

 ちょっとで良いからさ、包帯めくって胸見せてくれねぇ?」


「あ、あのー、お客様それはちょっと、恥ずかし・・・」


ボクがやんわりと断ろうとした時、エリ様がやって来た。


「おぉ、良いでは無いか。どうせ男の胸じゃ。

 見られるくらいワケないであろう。」


「いや、だけどこの格好ですし?

 何かこう、変な空気になっても気まずいって言うか…。」


「気まずい空気になれば良いでは無いか。

 気まずくなるのはお前に欲情した証拠じゃ。

 それはそれで、変な空気になって楽しいでは無いか。」


「う”-、エリ様に言われたら従うしかないじゃん…。

 じゃあ、ちょっとだけだよ?」


「うわ、マジで?やった!って言うか、あの狐妖怪に逆らえないの?

 何かMっぽくてマジで可愛いじゃん。」


ボクは胸周辺の包帯を少し寄せて来て緩めて、

前かがみになり一瞬包帯をグッと引っ張った。


━ムワッ━


包帯の中に溜まっていた空気が男性達に当たる。

するとその蒸れた匂いと共に平たい胸が見え、

その非日常感に男性達は興奮してしまう。


「見え・・・た。もちろん男なんだけど、何かこう・・・

 蒸れた匂いも相まって、何かすげぇエロかった・・・。」


「ヤベ、オレ今日てんちょーで抜くかも。」


「オレもオレも!てんちょーマジで、ぱねぇって。

 もういっそ男辞めて、女に性転換すれば?」


しかし、エリ様が男性達をたしなめた。


「何を言うか、若造どもが。男だから良いんじゃろうが。

 性転換した者のバーやカフェなど無数にあろうが。

 こやつは男のままでこれだけの色気を出しておる。

 だから逆にエロいと言う事に気付けぬのか、未熟じゃのぅ。」


ボクはエリ様に褒められているのか辱められているのかわからなくなった。

多分、両方なんだろう。それにしてもまさかボクに欲情されるとは。


「あ、じゃあオレら帰りますんで。

 え、何コレ、店長の昨日付けてた包帯?あ、じゃあコレ買います。」


また、お買い上げである。

良い加減もうこのやり取りにも少し慣れたが、やはり恥ずかしい。

ボクじゃないんだ、主役は。もっとキャスト達と絡んでくれ。

そう思いながらも、ボク自身についても楽しんで遊んでくれる事、

本当にコンカフェを初めて良かったなと思った。

そしてもしこれ以降、キャスト希望者が来たとしても一旦保留して、

ゲスト扱いでたまに呼ぶだとか、そういう取り決めとしよう。


ボクはとりあえず、当面は今いる5人をレギュラーメンバーとして

今後のコンカフェ運営をしていく事とした。


挿絵(By みてみん)

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