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みぎゃ☆みぎゃ異世界コンカフェへようこそ!  作者: みぎゃー


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#30.お客様参加型異世界RPG

ボクと婚約紛いな約束を交わしてしまった女剣士のアラヤ。

黒みぎゃ子の方のコンカフェで働く事になったのだが、

ある日ウチの常連のおたっぴぃさんにアラヤの事を伝えると、

是非一緒にRPG世界を冒険してみたいと言い出した。


「もちろん、別途体験量も払いますから、どうかお願いします。

 RPG世界で冒険するの、ずっと夢だったんです!」


おたっぴぃさんは金払いは良いし特別問題行動も無い。

念の為アラヤにも伝えた所、ボクがいればOKとの事だ。

出来れば叶えてあげたいけど、どうしようか。

その時、宇宙人のレイナちゃんとアンドロイドのアイが

ボク達の話に割り入って来た。


「RPG世界への没入なりか、技術的には不可能じゃないなりよ」


「ってか、アイの技術でシミュレーション世界に送れるよ?

 RPGって確か4人パーティーくらいが一般的だっけ?

 おたっぴぃさんとみぎゃタン、あとアラヤさんと…、

 あと一人誰にするぅ~?」


その時、アチラ側の店舗から黒みぎゃ子が邪魔しに来た。


「あ、じゃあボクが行く~♪」


おいおい、何でボクのクローンが…と思ったが、

アイは既にそのパーティーでプログラムを組んでしまった。


「それじゃあ、転送するからね。

 クリア条件は、そうだなぁ…、最初の中ボスまでね?

 それじゃあ、いってらっしゃ~い!!」


そしてボク達は意識がシミュレーション世界の中へと吸い込まれた。


━シュウゥゥゥゥ~━


~どこかのRPG世界~


「ん….ココは…RPG世界、かな?」


ボクが目を覚ますと、既に他の3人は先に目が覚めていたようだ。


「お、起きたのかオリジナル。

 ボク達は白と黒でそれぞれに魔法使いみたいだな。」


「わ、本当だ、包帯の上にうっすらローブを羽織ってる。

 何かでも布薄くない?何か逆にエッチくない!?」


おたっぴぃさんの格好はどう見ても勇者だった。


「うわぁ、凄い…。初期装備が既にちょっとカッコ良い…」


そこへ、RPG世界で旅慣れたアラヤが解説を始める。


「おたっぴぃ殿のその初期装備は銅の剣に旅人の服だな。

 みぎゃーと黒みぎゃ子のローブは見習いのローブ。

 それと樫の杖だ。どちらも初心者用の初期装備だな。

 私は以前いたRPG世界のものを引き継いでいて、

 白金の剣と鉄の鎧だ。まぁレベルは残念ながら最初からだがな。」


さすが、RPG世界の住人だけあって知識はバッチリだ。

しかしやはりアラヤが以前いたのとは別のRPG世界の為、

レベルまでは引き継げていないようだ。それでも、

経験豊富なメンバーがパーティーに居るだけで十分に冒険には

助かる事は間違いない。


「とりあえず、目の前の町を目指せば良いんですかね?」


おたっぴぃさんが尋ねた。

通常であれば安全な町や城の中からスタートだと思うのだが、

このRPGは魔物やモンスターが出かねない平野からスタートだ。

何気にいきなりの戦闘で全滅してしまう人もいそうである。


するとそこへ突然魔物の群れがやって来た。

その数ザッと100匹。え、あんな数を相手にするのか!?


しかし、アラヤの判断は冷静なものだった。


「…!!おそらくコレはチュートリアルだ。

 今はただジッと魔物達の様子を伺おう。

 どう考えてもいきなり私達があの数の魔物相手に勝てるワケが無い。」


どうやら魔物達は町に向かっているようだった。

え?町を襲うのか?だとしたら、それを守るのがボク達、

冒険者の務めじゃないのか?


見ていると、魔物達は次々と町の人達を襲い始めた。

ボクやおたっぴぃさんがたまらず助けに行こうとすると、

アラヤが引き留めた。


「行ってはダメだ!悔しいが…ココから見ているんだ。

 アイツらがいかにして町の人達を蹂躙したのか、

 その光景を目に焼き付けて、後悔を刻め…!!」


ボク達はアラヤの言う通りにし、町の人達が殺されて行くのを

ただひたすらに見ていた。男は串刺しにされ、女は犯された。

それはヒドい有様だった。まさか、冒険の最初にこんな事が?

魔物達はひとしきり暴れた後、村から何かを持ち出した。


『おー、コイツがこの村の奴らが勇者が来るまでと大事に守っていた

 勇者の兜かぁ。ケッケッケ、コレは俺達が預からせてもらうぜぇ。

 まぁ町の危機にも助けに来ないような勇者なんぞ、恐れるに足らん。

 海向かいの【はじまりの塔】で、ボスに持っていて貰おうぜ。』


そうして、魔物達は去って行った。


・・・。


町の跡には、ただ焼野原が広がり瓦礫の中から多くの遺体が見つかる。

こんな…こんなのって無いよ…。

冒険の最初って普通もっと、希望に溢れたものじゃないのか?


すると、ある一軒の潰れた家の瓦礫の中から影が現れた。

それはよく見ると1人の少女だった。


「冒険者様達…!!この町、先程魔物達に襲われて焼き払われたんです。

 そしてずっと守って来た勇者の兜が盗まれてしまいました…。

 だけどもう一つのアイテムの方は気付かれませんでした。

 【真実の鏡】です。コレはその冒険者の本来の力を現すものです。

 何らかの事情で力を抑えられた冒険者がいる場合、

 その真の今の力を解放させる力があります。」


黒みぎゃ子が「フゥン」とそれに触れると、一瞬バチッと電気が走り、

次の瞬間黒みぎゃ子の装備が少し豪華になっていた。


アラヤがすぐに分析する。


「な、何だと?レベルが以前の私と同じ15に跳ね上がっているぞ。

 そして装備も黒魔導士の杖に漆黒のローブ、中級者向けのものだ。」


それを聞いて、黒みぎゃ子は調子に乗った。


「へっへ~ん、まぁボクってそれくらいの実力はあって当然だよね。

 だって何しろオリジナルよりもスペック高いしぃ~?

 さぁ、オリジナルも触れてみろよ。」


ボクは恐る恐る鏡に手を触れる。バチィッ!と電気が走る。


「ヒッ!」


驚いてボクはおしっこをチビりそうになった。


次の瞬間、ボクの格好も少し変わっていた。

アラヤが続けて分析する。


「おぉ、みぎゃーもレベル8まで上がっているぞ。

 装備は白梟の杖、純白のローブ。丁度初心者を脱する時に着る、

 中級者への足かけとなるような段階の装備だ。」


更にアラヤが鏡に触れると、以前のRPG世界でのレベル、

15になっていた。

そう考えると黒みぎゃ子、それと同じとか一体何なんだ。


続けて最期におたっぴぃさんが鏡に恐る恐る触れる。


━バチィッ!━


その一瞬の電気に驚いたおたっぴぃさんは、服装は変わっていなかった。

ただ少しだけ顔つきが大人っぽくなった。アラヤが分析する。


「やはり、単なるRPG世界への憧れだけでまだ適性だとか経験だとか

 そうしたものが足りないからレベル3になっただけだね。

 全くの未経験者でレベルが上がらないよりは良いんじゃないかな。」


こうして歪なレベル構成のパーティーが出来上がった。

しかしさすがにこのまま冒険を初めては心もとないと、

アラヤはおたっぴぃさんに少しの剣の稽古を付けた。

コレによりおたっぴぃさんのレベルは5に上がった。

まだバランスの悪い状態ではあるが、ボク達は次の町へと向かった。


道中に現れるモンスターに対して、アラヤと黒みぎゃ子が圧倒的だ。

次々と剣でなぎ倒し、魔法で蹂躙する。

ボクの方に流れて来た残党も易々と処理出来てしまった。

更に生き残った者達へのトドメをおたっぴぃさんが刺す形だ。

こうして最初の町までの道のりは楽々進んで行った。

そして次の町で、イベントが発生した。


海向かいの【はじまりの塔】へと向かえる気球が町の奥にあるが、

そこまでの道のりにモンスターが繁殖してしまっている。

モンスターは地下から湧いているが、その地下への道を塞ぐ為に、

左右ルートの両方から進みルートAにある板とルートBにある板、

その両方を同時に踏む事で地下への道が塞げると言うのだ。


「パーティーを2つに分けなきゃだね...」


アラヤはボクにピタリとくっ付いた。

黒みぎゃ子が言う。


「あー、OKOK。良いよ、ボクはおたっぴぃと行くね。

 それじゃあお二人さん、道中でイチャイチャすんなよ?

 多分ボク達の方が早いから、待ってるよー?」


そう言うと早速二人はルートAに行ってしまった。


「さて、それじゃあボク達も行こうか。

 って言うかそんなに抱き着かれた歩きにくいよ。

 あ、ホラ、敵が出て来たよ!」


しかしすぐにそれらをなぎ倒し、またボクにくっ付く。

全く、困った甘えん坊な女剣士だ。


更に道中、アラヤが催してしまった。


「あ、ボクは見ないでおくから済ませておいで?」


「ううん、違うのダーリン。私の排泄、見てて欲しいの…」


どうやら、コンカフェでボクに排泄音を聞かれた事から

聞かれたがりフェチになってしまったようだった。


「えー、そんなモノ見ても別に汚いだけだしなぁ。

 アラヤもそんなの嬉しいの?」


「う、嬉しいに決まってるだろ。他の誰に聞かれても嫌だけど、

 他ならぬみぎゃーだから、聞かれても良いんだよ。わかるか?」


どうにもこじらせた性癖である。


「うーん、でもボクは別に見たくも聞きたくもないかなぁ。」


しかし言うが早いか、アラヤはその場でおしっこを始めた。


━ジョロロロロ….━


むわっと湯気が立つ。

ボクはその光景から目が離せなかった。


「な、何かこう、他人の排泄なんてマジマジと見ないからさ、

 ちょっと確かに特別感はあるかも…。

 何かこう、見ちゃいけないものを見ちゃった、みたいな…。」


それに対してアラヤも照れて返す。


「え、エヘヘ。私だってあの時みぎゃーに聞かれるまでは恥ずかしかった。

 だけどみぎゃーに聞かれてしまって、あぁでもこういうのも悪くないな、

 って思ってしまったんだ。」


しかし、野外で放尿した事によりトイレ等によく出るモンスター、

『便所コオロギ』が大量に現れた。

黒魔法使いがいればグループ攻撃で一気に倒せる相手だが、

コチラは回復魔法専門の白魔法使いのボクと剣士のアラヤ。

果たしてボク達は便所コオロギの群れからの攻撃を耐え、

無事に黒みぎゃ子達と合流出来るのだろうか。


挿絵(By みてみん)

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