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みぎゃ☆みぎゃ異世界コンカフェへようこそ!  作者: みぎゃー


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#24.闇(世界)バイトは危険だらけ!?


異世界コンカフェで開店街の時間、ボクはスマホでニュースを見ていた。

「また闇バイト被害だってさ~。こんなの、リスクしか無いのにね~」

それに幽霊のハナちゃんが応える。

「あんなの、胴元しか儲からないですよね。 指示した側の采配次第では分け前が貰えない事もありますよね。」

それに対して九尾の狐のエリ様が「それだけで済めば良いのだがな」と言った。

「どういう事?」とボクは尋ねた。それに対して、エリ様では無くアンドロイドのアイちゃんが答えた。

「どうやらここ最近の闇バイトの中には、異世界へ行くものがあるの。 そこで命懸けで目的のアイテムをゲット出来れば良いけど、 もしアチラで死んでも誰も確認のしようが無いから、 本人は行方不明扱いで誰にも看取られないままなの。」

「ふぇえぇ~、怖過ぎるでしょ、ソレ。ボクは絶対に嫌だな~」

しかしそんなボク達の元へ、一人の少年が店を訪ねて来た。

「あ、ども。ココって異世界の事に詳しいカフェですか? 実はボクの友達が闇バイトに手を染めちゃって、ただそれが どうやら異世界に行って魔女の下着を持って来る、 と言うものだったらしくて…」

何とも物凄い闇バイトだ。その友達とやらは、その内容でよく快く了承したものだ。

「よくそんなバイト行ったな、って思われると思いますが、 アイツは何も知らなかったんです。 後からボクが彼の受け取った仕事内容説明の裏面を見ると、 そこに本当の内容が書かれていたんです。 どうやら本当の仕事内容は実行役には隠されているはずが 裏面のコピー用紙に使われてハッキリ書かれていたんです。」

何と、裏面コピーと言う資源節約の為の裏技が逆に仇になり、闇バイトの真の内容が友人に筒抜けになった格好だ。

「なるほどね…。確かにそんなの警察に行っても動いてくれないよね。 だけど、ボク達が行ってもリスクあるしなぁ…。」

しかしそこで悪魔のポンぬちゃんが口を挟んで来た。

「みぎゃー、行ってやったらどうだ? 魔女のパンティ、それを煮込んで煮詰めてドロドロに溶かして それを煎じて飲めば魔力が得られるぞ。 何の能力も無いお前が異世界の力を得る為には、 案外近道で悪くない方法かも知れないぞ。」

いやいやいやいや、どう考えてもリスクだらけだ。大体、魔女の小屋に忍び込むってだけでも相当なリスクだろうに、そこから下着を盗って来るだなんて、難易度激高だ。もし取った後に追い掛けられたら、無事では済まないだろう。

「ボ、ボクは遠慮しとくよ?」

「まぁそう言わずに、ホラ悪魔の魔力でアチラ側へと行かせてやるよ。」

そう言うとポンぬちゃんは手でボゥッと輪を作り、その中にボクとその友人を押し込んだ。更にはおまけと言う事なのか、幽霊のハナちゃんも押し込まれた。

「うわぁぁぁぁぁぁ~~~~~!!!!!!」

━魔女の小屋の中━

ボクは悪魔のポンぬちゃんにより無理矢理に魔女の小屋へと入った。それと友人を助けたい少年と幽霊のハナちゃんも一緒にだ。

「ココは…、中世の掘立小屋かな。凄くカビ臭いぞ。」

しかしそこには彼の友人の姿は無いようだった。

「アレ?もしかしてもう、魔女のパンツを盗って戻って来てるんじゃ?」

「そんな筈はないですよ。だってボクのスマホに連絡が来るはずだ。」

その話をどれだけ信用出来るのかはわからないが、とにかくもう少しこの小屋を調べてみる事にした。そもそも魔女すら居ない、抜け殻のような小屋だ。本当にココに魔女とその友人が居るのか?

すると、幽霊のハナちゃんが地下へと続く階段を発見した。

「ココ…、四角い枠を外すと地下へと続いています。」

地下室は元々自然にあったもので、その上に小屋を建てたのだろう。人の手の入っていない自然の造形の地下室が広がっていた。

「とりあえず、地下にいる可能性が高いな、友達も魔女も。」

するとその地下室から悲鳴と何かを叩く音が聞こえて来た。

-ビシッ!バシィ!!-

「アヒィー、もうしませんから許して〜!!」

すると続けて、高齢女性の声が聞こえて来た。

「ふざけるんじゃないよ。アタシの臭いパンティを盗もうとして。 そんな悪い子ちゃんには鞭100叩きの刑だよ、それ!」

魔女は割と叩き慣れているのか、綺麗にしなった鞭が 少年の股間を的確に責め立てる。少年の股間はもう既に 使い物にならないのでは無いかと思うくらいパンパンに 腫れ上がっていた。」

「本当にもう、悪い子だよ、こんなにパンパンにして!!」

どうやら腫れ上がっていると言うよりは、興奮してしまい 腫れ上がったかのような様相を呈しているだけだった。 更に魔女は言った。

「欲しけりゃくれてやるよ、こんな臭いパンツ。 だけどね、ただし条件がある。コレ全部アンタが 履いて帰りな!!」

何と、7〜8枚はあろうかと言うパンツを全て履いて帰れと言うのだ。

「そんな事したら股間周りだけが不自然にゴワゴワになって 周りの女子高生や女子大生、更には女子中学生達からも 『何あの人、魔女のパンティ履いてるんじゃない?』って バレちゃいます…」

少年は大粒の涙を溢した。それは贖罪の涙か、それとも。

そうしている間にも少年に対する処刑は終わり、 魔女は一枚一枚、丁寧に臭いパンツを少年に履かせた。少年の下半身、特に股間周りはゴワゴワになり、 それは誰の目から見ても魔女のパンツを穿かされているようだった。

「うぅ、臭い…」

少年は弱音を吐いた。そこへ、助けに来た友人が躍り出た。

「そこまでだ、もう止めろ、魔女め!!」

しかし、魔女は冷静に返した。

「あ、いや、もう拷問処刑は終わったんだけど…」

しかし怒りが収まらない友人は、魔女に虫除けスプレーを吹きかけた。

「ぐわぁ!!」

驚いた魔女は尻もちを付いてしまった。

「な、何だいそれは!! 殺傷能力が高い武器かい!?」

しかし虫さんバイバイと書かれたそのスプレーの表面には、 『人体にやさしい』の文字が書かれていた。

……。

「あの、みぎゃーさん。」

ハナちゃんが口を開こうとした。ボクは「大丈夫、みなまで言わなくてもわかるよ」と返した。

争いは悲しみしか生み出さない、そう言いたかったのだろう。

その時、少年がボク達に近寄って来た。

「うわ、臭っ!!」

ボク達は顔をしかめた。しかし友人が言った。

「あ、いや違うんです。コイツシンプルに口が臭くて。」

それならば、仕方ないと言うほか無かった。

少年が照れながら言う。

「あの、助けて頂きありがとうございました。」

!?

ボク達は驚愕した。

助ける!?いや、ボク達は何もしていないぞ。

「あ、ごめんなさい、間違えました。 てめぇら別に何もせずただ見てましたね。」

…。コイツ、相当に手のひら返しが凄い。

ボクは友人から聞いていたこの少年のSNSの最新投稿、 「タスケテ…」に良いねをした。

「それで…、2人はこれからどうするの? いつまでもこの異世界にいるワケにはいかないでしょ」

ボクが尋ねると、少年は照れ臭そうに頭を掻きながら言った。

「あー、頭かゆい…。」

ただ、不潔なだけだった。ハナちゃんがズコー!!とズッコケた。

代わりに友人が答えた。

「ハイ、この魔女のパンティを切り売りしながら、 何とか2人で慎ましやかに暮らしたいと思います」

そう笑って、彼らは光の中に消えて行った。しかしその光の上には『次の異世界はこちら』と書かれていた。

ボクとハナちゃんはその隣のドス黒い瘴気を放つドアから 元の世界へと戻った。

「アイツらの冒険はまだ、始まったばかりなんだな」

遠くの空を眺めながらボクはそう思った。

「おいおい、結局魔女のパンティは見つからなかったのか?」とポンぬさんから聞かれたが、「譲った」とだけ答え、 ボクは自分の履き古したパンティも販売しようかと 経営計画を練り直したのだった。

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