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みぎゃ☆みぎゃ異世界コンカフェへようこそ!  作者: みぎゃー


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#20.獣化したみぎゃー!?

ある日、異世界コンカフェに『獣化の悪魔』を自称する存在が

ボクに呪いをかけていった。

それからと言うもの、特段体に変化は無く、普通に過ごしていた。


しかし、一日経った時に手足に柔らかな毛が生えている事に気付いた。

ボク、この歳の男の割には体毛は薄いはずなんだけどなぁ…。


嫌な予感を感じながらもコンカフェで勤務していると、

次の変化がやって来た。


毛深いとかじゃなくて気付けば毛皮が出来ていたのだ。

もう人間の肌では無くなっていた。


「ヤバい…、獣化が進んじゃってる…どうしよう。」


呪いとあって、ボクはキャストの皆に相談してみた。


幽霊のハナちゃんは「呪いは…ごめんなさい、私は解けなくて」

と先に謝って来た。それは仕方ないよね…。


宇宙人のレイナちゃんからすると興味深いようで

「研究させて欲しいなりよ」なんて言ってる。

ボクは研究対象じゃないよー、そういう扱いしないで(困)


アンドロイドのアイは「かわいー♡」と悶えている。

彼女からも特に解決の糸口は示されなかった。


そして悪魔のポンぬちゃんはボクに呪いをかけた悪魔について

「そんなヤツ居たかなぁ。悪魔って本当色んな技があるからなぁ」

と言って考え込んでいた。相手がわかったからと言って、

必ずしもかけた者が解けるとも限らないのが厄介なのだ。


そして九尾の狐のエリ様がボクを見て言った。


「お主…既に次の段階に進んでおるぞ。

 もう骨格が…人間のそれでは無い。

 本来4足歩行なのがかろうじて2足歩行に…。

 そんな雰囲気じゃぞ?」


気付くと2本足で長く立つ事さえ出来なくなっていた。

思いの外、呪いの進行が進んでいるようだ。


「ど、どうしようニャア―!?

 コレ、このまま進んだらもう次は野生の獣かニャ!?」


ボクは焦りまくってエリ様に聞いた。

すると彼女の口からは残酷な現実が告げられた。


「残念ながら妾も呪いを解く方法については知らぬのだ。

 まぁ獣になれば皆でペットとして飼うしか無いのぅ。」


ヤバい、今こうやって考えている人間の思考すら無くなり、

中身まで完全に獣になってしまえばボクはもう

人間に戻りたいとすら思わなくなるだろう。

本人の意思の中に戻りたいと言う気持すら無くなったら

一体誰が呪いを解けると言うのだろう。


それから程なくして、ボクは完全に獣になってしまった。


「二”ャア~」


「あらあら、みぎゃーさんったら完全に猫ちゃんに…。

 だけど可愛いね、ホラ、ごろごろ~」


「ぐるる…ごろにゃあ~ん♡」


「ふふ、可愛いな、みぎゃーさん。

 元々人間の時にも可愛かったけど、完全に獣化すると

 コレはコレで完璧な様式美があるよねぇ。」


「もはや今のコイツには恥ずかしいと言う気持ちすら無い。

 こうなってしまえばもう被害者はおらぬかもな。

 何故ならもう戻りたいと思う主体さえ存在しておらぬのだ。」


「みぎゃタン…宇宙規模で見ても中々変わったヤツだったなりよ。」


「まぁ悪魔から見ても結構面白いヤツだったよ。

 コレからは獣として生きて行くんだな…」


「みぎゃタン…獣とアンドロイドじゃあ、もう全然違うね。

 まぁでもコレはコレで可愛いから良しとしようか。」


「に”ゃあ~」


「しかし…本当にコイツはコレで良かったのかのぅ。

 色々と思い残した事もあるであろうに…。

 それにしてもあっけない幕引きであったな。

 ココの経営は…クローンの黒みぎゃ子に頼むとするか。」


「やっほー、噂をすれば、黒みぎゃ子だよん。

 ん、何その猫、新しくコンカフェで飼い始めたの?」


「あ、黒みぎゃ子さん…。この子、みぎゃーさんなんです。

 獣化の悪魔の呪いによってこうなってしまったみたいで。」


「何だって!?いくらアイツをイジめるのが楽しくても、

 コレはさすがに気の毒過ぎるだろ…。

 だけどボクも残念ながら解呪の方法は知らないから…

 暫くはこの猫ケースの中に入れて外を連れ回すしか無いな。

 いやしかしそれにしても可愛いなコイツ。」


「にゃあ~ん」


こうして獣化してしまったみぎゃーは黒みぎゃ子と

異世界コンカフェキャストメンバー達により専用ケースに入れられ

外を連れ回される事になった。


「にゃあ~」


「コラ、お外ではシッ!静かにしなさい?」


「に”ゃあぁ~…」


「そんな残念そうな顔しないの、ホラまたたびあげるから」


「にゃあぁ~!!」


それから、様々な呪いを解けそうな寺や神社を回ったが

どこも専門外だと言う事だった。


「ハッ、レイナちゃん気付いたなりよ。

 もしかして悪魔からの呪いなら、教会に行って牧師じゃないか?

 ポンぬには少しキツいかも知れないから一緒に来なくて良いが、

 どう思うか皆?」


黒みぎゃ子が応える。


「ソレは…ハッキリ言って盲点だったね。

 確かにそうだよ、悪魔からの呪いなら教会だね。

 さてそれじゃあ、少し大きめの教会へ行って、

 この呪いを解きに行こう。」


こうして地域で一番大きな教会へ行き、

神父と牧師に相談をしてみた。


「なるほど…、それは災難でしたね。

 えぇ、大丈夫ですよ。

 ただし、私も始めての解呪となります為、

 もしかしたら万が一失敗するかも...。

 それでもよろしいですか?」


「えぇ!?ええと、もし失敗したらどうなるんですか?」


「最悪の場合、死にます。

 ですが解呪するには私どもが対応するしか無いでしょう。

 教会による技術の巧拙はあまり無いと思いますよ。」


「・・・だったら、もうココで決めるしか無いなりな。」


こうしてコンカフェキャストメンバー達と黒みぎゃ子は

教会での呪いの解呪を依頼したのだった。


『其方の御霊に付きし穢れた悪の心に依る呪いを

 どうか神の御心を受け入れて浄化されん事を。ハッ!』


すると、見事にみぎゃーの獣化が解けて行く。


━シュウゥゥゥゥ…….━


「わ、みぎゃタンが戻ったなりよ!」


「ほぅ、案外と上手く行くものなのだな。」


「・・・アレ、皆?ボクは一体、何をしていたの?」


「・・・もう、みぎゃーさん、この写真を見て下さい。」


「え、何この猫ちゃん。」


「コレにされていたんですよ、みぎゃーさん。

 コンカフェに来た獣化の悪魔の能力によって。」


「えぇえーーー!!!???そうなの?

 ボク…猫になっていたのか…知らなかった。」


「くく、最も途中までは意識があったようだがのぅ。

 最後には自我すら失い完全に猫になっておったわ。

 まぁ良かったのぅ、元に戻れて。もしあのままであれば、

 お主は皆のペットになっていたぞ。」


「何とも、厄介な呪いをかけて来る悪魔がいたものだね。

 それにしても…、異世界存在達の中には多分こういう、

 厄介な力を持った者達も結構いるよね?

 だけどボク達はそれをどうにか出来るメンバーが居ない。

 別にキャストにする必要は無いけれど、どこかに

 困った時に相談出来る味方を作っておかないといざって時に

 手遅れになる事もあると思うんだ。」


「それは確かに最もだが…、何かアテがあるのか?」


「一度ウチのコンカフェに来た人の中に『屁士』がいたんだ。」


一同「屁士!?」


「うん。どうやらおならの力であらゆる呪いから目を覚まさせる、

 そんな呪われた家系の人らしかったんだ。」


「いや、みぎゃタン、それソイツ自体が呪われてるなりよ。」


「うん、いや、まぁ確かにそうなんだけどさ。

 でも呪いを解く力は本物だって言ってた。

 明らかにどんな都市伝説や階段にも出て来ない存在だけど、

 異世界的な存在である事には変わりない。

 今こそ屁士さんの力を借りる時なのかも知れない。」


しかしそこで、黒みぎゃ子が異を唱えた。


「あのさぁ、盛り上がってる所悪いんだけど。

 ソイツ、屁の力で解呪するんだろ?

 だったら相当に臭いと思うんだよね。

 だからとりあえず、困った時に初めて行かね?

 さすがに今から皆で行くのは、わざわざ相談だけで

 屁の匂いを嗅ぎに行くのは悪手だと思うんだ…」


「まぁ悪手って言うか、悪臭だよね…、アイもそう思う。」


「う”、まぁそれもそっか。

 とりあえず、皆には覚えておいて欲しいんだ。

 もし最悪の場合、そういう解除師がいるって事を。」


「・・・まぁ、解除師って言ったら聞こえは良いけど、

 要するには屁士って人達って事だよね。」


こうしてコンカフェキャスト達は謎の職業『屁士』について、

言葉だけ聞かされたのであった。


今後、あらゆる厄介な呪いが彼らを襲った時、

屁士の出番はあるのだろうか?

それとも単なる伝説的な存在として仄めかされたまま、

最終話まで出演する事は無いのだろうか。

(出来ればそうであって欲しい、ダサい‘”臭い”から)


挿絵(By みてみん)

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