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みぎゃ☆みぎゃ異世界コンカフェへようこそ!  作者: みぎゃー


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#18.えっちなテラフォーミング!?

最近ニュースを見ていると、もう地球が限界だと感じる。

食料問題に戦争、気候変動や生物多様性の危機等、

話題を挙げればボクの配信では時間が足りなくらいだ。


そうした地球規模を超えて次に注目されているのが、

テラ・フォーミングの技術だ。


テラフォーミング(または惑星地球化、英: terraforming)は、惑星や月などの天体の大気、温度、表面の地形や生態系を地球の環境に似せて意図的に変更し、地球型の生命体が居住できるようにする仮想的なプロセスのことである。


テラフォーミング - Wikipedia

こういった宇宙の話題は当然、宇宙人のレイナちゃんが詳しいはずだ。

ボクはレイナちゃんにテラフォーミングの実際についてを聞いてみた。


「あー、他の惑星の宇宙人達も皆結構やってるなりよ。

ただ、バクテリアや細菌とか時には小型犬だとか、

色んな生き物を持って行くは良いが、繁殖しないのなりよね。


どうやらあらゆる星々がテラフォーミングについては失敗しているようだ。


「どうして、繁殖しないんだろうね?」


「環境がそれまで暮らしていたものと大きく違う事や、気圧や重力、

 色んな変化によって繁殖する気力が物理的に削がれるのなりよ。」


なるほど、簡単に言ってしまえば性欲が無くなってしまうと言う事か。


その時、エリ様が向こうの方のカウンター席に座りながらこちらに

イジワルな言葉を投げかけて来た。


「その点、みぎゃーのような変態性欲ならば消えぬかも知れぬな。

 お前が他の星に行っても繁殖は可能なのではないか?

 もっとも、繁殖の相手は自分に似たナルシシズムな相手だけ、

 と言った変態的な制限がありそうだがの(笑)」


ひ、ヒドい、ヒド過ぎる。ボクは自分大好きな人間だと思われてる。

ボクはエリ様に反論した。


「ち、ち、違いますよ!ボクは別に自分大好きとかじゃないです。

 その証拠にボクに似たクローンの黒みぎゃ子に対して、

 あの子はアンドロギュヌス(両性具有)だけど、別にムラムラしないし

 ぜーーーーーったいに、有り得ませんから!」


「ふふ、全力で否定する所がまた怪しいのぅ。」


全く、失礼しちゃうじゃないか。本当にボクのイメージはどうなってるの。


それにしても、せっかくテラフォーミングしようにも性欲が消える、

というのは中々に厄介な問題だ。それが無ければ全ては始まらない。


「単純なアメーバのような分裂であっても、実は性欲が絡んでいて、

 まぁ言い方を変えれば自己保存の欲求という事なりが、

 中々なぁ、その身体の仕組みが壊れちゃうのなりよ、皆。」


そこへ悪魔のポンぬちゃんが口を挟んで来た。


「だったら一度、みぎゃーを連れて行ったらどうだ?

 まぁ別にコイツ本体じゃなくても、コイツの遺伝子でも置いてくれば

 変態遺伝子はもしかしたら宇宙空間により影響さえも無視して

 種の保存の本能が働くかもだぜ?自分の経営するコンカフェでわざわざ

 必要も無いのに猫耳ミイラ娘女装コスプレするようなヤツだ。

 きっと性欲は人一倍どころか異常値で高いはずだと思うぜ?」


エリ様と言い、本当に皆ヒドい言いようだ。

更にアンドロイドのアイちゃんがそこへ割って入って来た。


「まぁ、みぎゃタンみたいな可愛い男子ならいっぱい増えても構わないよ。

 あ、黒みぎゃ子みたいな性格悪いヤツはお断りだけど。

 アイみたいな人工知的生命体が増えた所で、やっぱり有機的な生物が

 殖えないと星が発展するのは難しいと思うんだぁ。」


皆からの後押しもあり、レイナちゃんはすっかりその気になっていた。


「良いなりな、面白そうなりよ。だけど問題は、みぎゃタンの相手なりよ。

 この中でみぎゃタンの遺伝子と結合して間接的にだけど子を成す、

 そんな気がある女子はいるなりか?」


しかし当然、ボクの事を半分バカにしているエリ様やポンぬちゃんはNO。

レイナちゃんも性欲の無いタイプの宇宙人だし、アイはアンドロイドだ。

そこで白羽の矢が立ったのが、幽霊のハナちゃんだった。


「ハナなら元人間なりから、宇宙テクノロジーから人間だった頃の遺伝子を

 疑似的に造り出し、それを培養して殖やす事で疑似卵子を作れるなりよ」


いつも思うが、ご都合主義を越えてもはやSF世界の概念だ。

だけどこの提案にはボクは何となく気恥しさを感じていた。


「え、そ、そんな、ハナちゃんと子供を作るって事?

 そ、その、別に直接的に何をどうするとかじゃないにしても、

 何だかそれって凄く恥ずかしいよ、ハナちゃんだってその、

 気不味いと思うんだ、疑似的とは言えボクと子を成すとかさ…」


しかし、逆にボクがそう言ってしまった事でハナちゃんは変に意識して

余計に恥ずかしくなってしまったようだった。


「た、確かにそうですね…。間接的とは言えみぎゃーさんと子を成すとか、

 何だかその、同人誌的な展開で凄く恥ずかしいです…」


何故ハナちゃんが同人誌的な展開についてを知っているのかは聞かない。

だけどコレにより、ボクの遺伝子の交配相手は途絶えた。


「いやいや、そんな事言ってももう、スキャンは終了してるなりよ。

 今、既に造ってる最中なりから。」


何と、提案を受けた時点で早速ハナちゃんの疑似遺伝子を造っていたのだ。

レイナちゃん、いや宇宙テクノロジー恐るべし。


「ほい、出来たなりよ。コレがハナの疑似遺伝子なりよ。

 それじゃあこれからみぎゃタンを私の今手持ちで行ける星まで行き、

 そこでハナの遺伝子とみぎゃタンの遺伝子を交配させるなりよ。」


何とも荒唐無稽、しかし宇宙的に見ればとんでも無いイベントだ。

それをサラッとこのコンカフェ内でのちょっとした会話から始める。

どうにも、目の前で起こっている事が現実だと思えなかった。


「さぁみぎゃタン、それでは行くなりよ。

 火星みたいな現実的な場所だとさすがに色々とヤバいなりから、

 もっと離れた地球人達は名前も知らないような星に行くなりよ。」


そう言ってレイナちゃんはボクの手を握り、異星間ワープ技術で

今の彼女の残っている力で無理なく行ける星へとワープした。


「着いたなり。ココは天の川銀河内ではあるが、天文学者達が見落とし

 まだ地球人の誰にも知られていない星なりよ。」


レイナちゃんの宇宙テクノロジー技術による宇宙服を着せられて、

何とか呼吸は繋げられているが動きが凄く緩慢だ。

やはり重力や大気組成が地球とは大きく違うのだろう。


「さ、それじゃあ早速実験なりよ。みぎゃタン、ここで出すなりよ。」


「え、えぇえ!?何かこう、口の中をスプーンとかで引っかいて、

 そこから遺伝子を取るんじゃないの!?」


「何言ってるなりか。そりゃあオスのは新鮮じゃないと意味無いなりよ。

 さぁ、サッサとこのシャーレに出すなりよ。」


いくら性欲の無い宇宙人のレイナちゃんとは言え、女の子の目の前だ。

言われて「ハイそうですか」と出せるものでは無い。


「あ、あのさ、出すから、その、後ろ向いててくれるかな?」


ボクはやるしか無い事は覚悟した為、せめてもの配慮をお願いした。


「ん?あぁ、恥ずかしいなりか?別にレイナちゃん気にしないが、

 まぁ良いなり。それじゃあ後ろ向いておくから、サッサと出すなりよ。」


何とも義務的なものである。そもそもボクの出すモノって地球の常識的には

出した途端に死んでしまうんじゃないのか?シャーレに出して、

それが疑似的に造られたハナちゃんの遺伝子と結合出来るのか?

そもそも、ボクの遺伝子はこの宇宙空間でちゃんと出せて、生きてるのか?


色んな心配事を考えていると、ボクは性欲が起こらなかった。

あ、やっぱりこういう事か、ここまでお膳立てはされたけれど、

やっぱり無理そうだな。そう思った。


しかし、せっかくここまでボクの事を信頼?してくれた皆の気持ちに対して

応えられるように全力で頑張ってみようと思った。

ボクは、この後この星がどうなるかを想像した。


『オレ達のご先祖様ってどういう風にしてオレ達を作ったか知ってるか?』


『いいえ、一体どういう人だったのかしら?』


『猫耳包帯コスをした40代中盤の男性で、まるで女みたいだったそうだ。』


『えー、何それ?恥ずかしくない?』


『あぁ、しかも幽霊の女の子の疑似遺伝子と交配して出来たらしい。

 オレ達のご先祖様は相当に恥ずかしい事をしてオレ達を作ったんだ。』


『その末裔だなんて、私達も凄く恥ずかしいわね。』


・・・自分の遺伝子を元に作られた星の後世の人々からこんな風にして

罵られてしまう事を妄想するとボクは無性に興奮してしまった。


「ダメ、そんな事言わないで…そんあ風にしてイジめないでよぉ~」


ボクは劣情がムラムラと沸き起こり、気付けばシャーレの中に大量に

自身の遺伝情報を吐き出してしまっていたのだった。


「お、結構大量に出たなりな。」


冷静に何の感情も無く言うレイナちゃん。

そのまま素早くスポイトで吸い取りハナちゃんの疑似遺伝子と結合させる。

これまでも似たような事を何度となく色んな星の人達が試して来た。

だけどその度に失敗に終わり、生命は根付かなかったのだろう。


しかし、ボクの遺伝子は種の保存の本能が滅茶苦茶強かったようで、

ハナちゃんの遺伝子に結合して行った。


「おぉ、凄いなりな、みぎゃタンの遺伝子、ハナの遺伝子に結合したなり」


何と、これまであらゆる星の人達が成功しなかった実験が、

たった一度の簡易的な試みで成功してしまったのだ。

だけど半面でボクは自分の遺伝子が凄く恥ずかしくなってしまった。


(そこまでして受精したかっただなんて、ボクの遺伝子必死過ぎ。

 性欲強過ぎるって言われてるみたいで、恥ずかしいよぉ)


こうして、疑似的に他の星での受精を終えた遺伝子結合は成功した。

しかしこのまま実際にこの星にそれを根付かせるのは様々な問題がある。

その為、せっかく結合した遺伝子はこの場で棄てられた。

シャーレの中からゴミのようにペッと棄てられる様を見て、心が痛んだ。

と同時に、被虐心が少し疼いた。

折角必死に受精したのに、あんなに簡単に残酷に棄てられるなんて。

ボクは様々な感情が複雑に絡み合い、興奮してしまっていた。


「さぁ、帰るなりかな。みぎゃタン凄いなりよ。

 色んな星の宇宙人達が叶えられなかった事をたった一度で、

 しかもこんなに粗末で簡単な仕組みでやってしまうなんて…。

 コレは帰って皆に報告なりな。」


皆への報告…きっとエリ様やポンぬちゃんにイジられるんだろうな。

そして何より、疑似的に自分の遺伝子と交配されたハナちゃんは

一体どんな顔をするのか…。ボクは想像して少しだけ不安だった。


━ブゥゥン….━


「さぁ、帰って来たなりな。皆、朗報なりよ。みぎゃタンの遺伝子、

 宇宙空間でハナの遺伝子と結合したなりよ!みぎゃタンの性欲、

 とんでもなく強かったなりよ!」


するとやはりと言うか、二人からのイジりが飛んで来る。


「ほぉ、宇宙規模での性欲の強さ…恥ずかしいのぅ?」


「みぎゃーの遺伝子、そこまでしてハナの遺伝子を受精させたかったのか。

 キモい通り越して健気過ぎて可愛らしいまであるぞ。」


二人の反応は予想通りだった。

そして、ハナちゃんの反応は…


「////////////(照)」


何と顔を真っ赤にして俯いて無言だった。

疑似的にとは言え、自分の遺伝子がボクの遺伝子により受精させられた事が

物凄く恥ずかしかったようだ。当然だ。間接的とは言えコレはもう、

ボクとハナちゃんは繋がってしまったようなものだ。


「あ、あの、よ、良かったですね…、その、実験成功して….。

 あ、あの、でも、私、その…」


ヤバい、嫌われたか!?


「めっちゃ恥ずかしいですぅ~~~~~!!!!!!」


そう言いながら、顔を抑えて走って行ってしまった。

まぁそうなるよな...。疑似的に僕に懐妊させられた格好だ。


気付けばボクは疲れ果てて控室で眠っていた。

起きた頃には皆帰ってしまっていた。

だけどハナちゃん一人だけが残っていたようだ。


「あ、あの、みぎゃーさん。

 その、さっきはごめんなさい。だけど私、嬉しくて。

 自分は子を成せないままに死んじゃったけれど、

 もし私が生きていれば、みぎゃーさんとその、

 こ、子供を成す未来の可能性もあったんだな、って。

 って・・・キャー、何言ってるの私ーーー!!!!」


ハナちゃんは顔を真っ赤にして手で抑えながら帰って行った。

翌日からハナちゃんのボクに対する様子がしばらくおかしかったけど、

2週間する頃には平静を取り戻したようだった。

それにしても宇宙規模の大実験に好奇心でボクを使わないで欲しいものだ。

そう思いながらも心のどこかで少しだけ嬉しい気持ちもあったのだった。


挿絵(By みてみん)

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