6まずは体から
歌を歌う前にストレッチをする。
聖女ちゃんと一緒に腕を上げて腰を捻ったりと体をほぐす
「必要なんですか?」
「よい声を出すためには体を解さないとダメ」
聖女ちゃんはけっこう体柔らかい、バレエダンスとかやらせたら良い所行くかも
けっこう動ける人だな
「前回は普通に声出しただけだけど、今回はお腹から声を出す感じで」
「はい」
少し張り切って居るのかな?
お腹をというより横隔膜を意識して声を出す。
「じゃあ俺の後をついて声を出してくれ」
「はい」
二人で声を出し合う、だんだん競争みたいに声を出していった。
だんだん大きくなって窓が震えて居る。
このままだったらガラスが砕けるかも
そうなる前に喉がガラガラになったので少しレモン水を飲んで休憩。
「歌を歌ってみようか」
「はい、聖歌ですか?」
「簡単なものにしよう」
彼女ならコピー能力で歌えるが、それだとつまらないからまずは簡単な歌を歌わせてみよう。
リズムと語呂が良い歌を歌うだんだんのって来た。
手振り身振りも合わせて歌う。
俺のピアノに合わせて歌う彼女はどことなく顔は変わらず無表情だが楽しそうだ。
顔は変わらず無表情だが
軽いパントマイムでも教えようかな。・・・まだ早いか
聖女ちゃんは大きな声を出すのは楽しいみたいだ。
「ありがとうございました」
時間が来たのでお辞儀をする聖女ちゃん
「声出て居たらいい感じだね」
と俺
「・・・いきなり休むかもしれません」
と聖女ちゃん、勉強とかかな?
「・・・聖務が入ってしまいまして」
!こんな子供にか?
「聖務って?」
まあ、一応聞いておく
「その『淀み』の浄化ですあとは掃除とかの奉仕作業で・・・」
俺が怒って居るのかと思って居るのだろうか
ここで『淀み』とは諸説あるが、魔術を使った後に出るゴミいや放射性廃棄物の様なものだ。放って置くと『再生』という災害が起こる。前の職業で祓って居たから分かる。
教団的には大っぴらには公言したく無いんだろう。
「・・・まあしょうがないか『聖務』だもんな」
「はい、音楽家さんにはご迷惑をかけますが」
「大丈夫、大丈夫、こっちは雇われて居る側だから教団さんに文句は言わないよ」
「ありがとうございます」
と聖女ちゃんは頭を下げた。
この歳・・・って16歳だっけ?成人年齢は17歳だけど、この歳で駆り出されるって実力者なのか、それとも捨て駒にして良い存在なのか?
やっぱり教団は碌なもんじゃない




