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30禁異


 人は「使命」を持って生まれて来ます。

 使命を果たした者は死後、祝福され天の楽園で幸福に包まれます。

 しかし使命を果たせなかった者は生まれ変わって「使命」を果たさなければなりません。

 さらに「使命」を果たさないものは、「淀み」を自ら生み出して行く様になります。

 その様なものは・・・

 (浄化教本第七条)


 「音楽家さんは転生者ですよね?」

 とわたしは音楽さんにききました。

 わたしにしか分からないが証拠あります。

 「音楽家さんが使った魔法、淀みが少し有りました。その安心してください、浄化しましたんで」

 音楽家さんは何も言いません。顔はちょうど影になっていて見えません

 「他にもまちの浄化のときに、いの一に『淀み』に気がついた人が居てみんなその人がはなれるように言って逃げ出したとあったんですけどこれ音楽家さんでしょ」

 音楽家さんは何も言いません。

 わたしはつづけます

 「あと、音楽家さん不可解な言葉言っていますよね?それって転生者とくゆうのものだそうです」

 音楽家さんは何も言いません。

 「ええと・・・まだわたしだけしか分からないと思います。だれにも話していませんし・・・」

 「もういい」

 顔はちょうど影になっていて見えませんが怒って居るみたいです。

 とうぜんです。

 「誰にも話して居ないというが、誰かが察しているだろ」

 わたしがしたのは

 「それは大丈夫だと思います。この部屋には声がもれないように術をかけました」

 おどしですから

 「術をかけた時点で疑われるんだよ。」

 音楽家さんの緑の目が光っています。

 気のせいかもしれませんがこわいです。

 「この時間はだれもこないですよ」

 「例の家の奴らが貼って居たらどうすんだ」

 やっぱりこわいですでも・・・

 「わたしがごまかします」

 「どうやって?」

 「・・・歌の練習をしていたといいます」

 音楽家さんは何も言いません。

 「だから・・・わたしを・・・」

 「わたしを?」

 やっぱりこわいです

 「わたしを外に・・・一緒に連れて行ってください!!」



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