聖女不適格?!
「わたしは『聖女』になれないんですか?」
「ええ、残念だけど、放出霊力の数値が規定値より低いから・・・」
「そ、そんなあ・・・」
と彼女は俯いたもっともだ彼女は「聖女」とされてここ教団にに来たのだから今の彼女は正確には「聖女候補」である。
教団では高霊力保持者と認定されてから、安定して霊力を放出できるようになってはじめて「聖女」となる。
「今の数値でも一応聖務はできるけど・・・」
魔法具などを使って放出させ浄化は出来るが
「不安定だからですか?」
「・・・そうね、貴方は内包霊力は高いけど、出せる量が不安定だからねえ」
だが、肉体的なものか精神的なものかどちらなのか分からないが、彼女は出せる霊力が不安定なのだ。
「安定して出せれば良いんですか?」
「そうだけどすぐには・・・」
必要とされる修行は行って居るが、成果はイマイチだ。
「やってみます!やらせてください!」
声が上擦って居る彼女は本気のようだ。
「落ち着いて・・・ね・・・慌てなくてもまた審査を受ければね」
「はい・・・でも!」
彼女を落ち着かせるように微笑んだ。
「もう音楽のレッスンの時間でしょ?演奏会楽しみにしているわよ」
「分かりました。再審査お願いします!」
と彼女は部屋を後にした。
彼女は講師に気を許して居るのだそうだ。
音楽の授業を受けてから彼女は少しづつ明るくなった。
これで安定した霊力を出せれば、聖女となり教女になるのも難しくはないだろう。
だが・・・
「あの人たちに言われて数値を誤魔化したけど・・・本当にあの子のためになるのかしら」




