音楽家さん
音楽家さんは変な人です
わたしを「変だ」「おかしい」「かわいそう」とも言いませんただ
わたしのことばを聞いてくれます。
わたしのやりたいことを聞いてくれます。
いままでの人たちは、わたしにやらなければならないことや、やって欲しいことを言うだけでした。
わたしが言われた通りにやると、みんな大きな声で
「なんで!」「ありえない!」「どうして!」と怒るばかりでした。
ほめてくれる人も居ましたが、みんな声が大きいので、わたしはビックリして何も出来なくなります。
触ってくるひとも居るので怖いです。
殴られるほうがマシです。
するとみんな「どうしたの?どうしたの?」と近寄ってくるので、嫌でした。
嫌なことが浮かんでくるので・・・
音楽家さんはわたしが何をしても大声を出さずやさしく
「すげえ」「どうやったの?」とほめてくれました。
うれしかったです。
真っ直ぐにほめてもらったの初めてでした。
自分から大きな声を出すのは初めてでした。
のどがガラガラになりましたけどむねが弾むような感じがしました。
これが「楽しい」でしょうか?
きっさてんに初めて入って、レモンスカッシュとアイスを食べました。アイスをレモンスカッシュに入れてお行儀悪いなと思いましたが、アイスが氷と固まってシャリシャリして不思議な感じでした。
これが「美味しい」なのでしょうか?
聖務で下町に発生した淀みを浄化しました。
少しぞくぞくしましたが、なんとか淀みを浄化しました。
教団員さんたちは、
「霊力の出し方がまだ雑です。無理に出そうとして体を痛めますよ。」
「淀みを浄化しようとして焦ってはダメだ」
「力尽くで抑えようとするのはだめだ」
とやっぱりわたしはだめみたいです。
でも音楽家さんだけは
「すげえ!」とほめてくれました。
ぽかぽかして来ましたこれが「うれしい」でしょうか?
淀みを浄化して良かったと思いました。
でも無かったです。
お金持ちのお家につれていかれて、口に食べ物を押し込まれたり、ドレスでぎゅうぎゅうにされたりと散々でした。
お姉様たちに話したら、
「美味しいもの食べられて良かったね」「綺麗なドレス着られて良かったねえ」と言われました。
わたしはキツかったのですが、うらやましいみたいです。
なら代わりに行って欲しいです。
次の日に音楽家さんとの練習に来たのはビックリしました。
おかげで声が出せなかったです。
「一緒に帰ろう」
とその人にいきなり腕をつかまれて怖かったです。
音楽家さんとお姉様が止めてくれなかったらつれて行かれて居たと思います。
怖いです。
そのあとは、贈り物や手紙が届きました。
手紙には
「私たちは家族だ帰ろう」とばかり
わたしには家族のきおくがありません。
家族というものがわかりません。
本で読んだら良いものだそうですが、あの人たちは怖いです。
教団員さんたちはわたしが行くのをことわってくれて居ますが、このまま続いたらどうなるか怖いです。
音楽家さんはいつも笑いかけて大丈夫だと言ってくれます。
一緒にいると元気の出る話とかしてくれて楽になります。
歌も歌いたいです。




