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20思い出


 先生は俺が住んでいた村の、いや街の学校の教師だった。

 文字と計算を教えていたあとは歴史の小話だったかな。

 それで話がそれて授業の時間が潰れるのはよくあった。

 それで最初は苦手だったなあ。

 よく授業をボイコットして居たよ。

 関係ない本を読んだり、堂々と寝て居たりと。

 我ながら捻くれたガキだった。

 そんな俺に先生は

 「人生ゆとりがないとダメだぞ!カリカリして焦って何かをしても失敗するだけだぞ!」

 とセカセカと言うので変な奴だなあと思った。

 老若男女問わずに教えるので、街の人達には好かれていたというより面白がられていた。

 で、とあるときに「使命」の話となった。

 わざわざ教会から教員が来て話を説教をした。

 内容としては「早く『使命』を自覚してその使命を命懸けで果たしなさい」と今思うと過激な説教だった。

 そのあとで不安がる俺たちに先生が、

 「精一杯生きていれば『使命』というものは自ずと分かってくるものだから大丈夫だ」と

 不安がる俺達にそう言ってくれたんだ。

 「産まれたらまず『生きるのが使命』だから、一生懸命に生きるのが『使命』」だと

 俺たちはそう言われて安心したんだ。

 本当に安心した

 でも


 「今でも俺の生きる指針だ」

 「生きるですか?」

 「何でも生きてこそって感じだな・・・」

 「その先生は今はどうなさっているんですか?」

 「・・・それがなあ」

 俺は

 「授業が規定通りに進んでいないからってクビになったよ」

 と呆れた様に言った。

 「クビですか?」

 「ああ、で遠くの街に飛ばされた」

 「そうですかお会いしてみたかったです」

 聖女さんは残念そうに項垂れた。

 会ってみたかった様だ。

 でも喋るのすごい好きな人だったから聖女さんは疲れるだろうな。

 でももう会えない

 100前の前世の話だし

 先生は次の日に教会に連行され、処刑された。

 ()()()()()()()()()()()()()()()だ。少しでも教義と違うものがあれば弾圧されたのだ。

 首がさらされて居た時は驚いた。

 ここまでするものかと。


 先生は多分転生者だったんだと思う。

 今考えれば話して居た内容も聞いたことの無い歴史の話だったし多分異世界の歴史だったんだと思う


 「今目の前に有る事に全力で挑むんです!そうそうすれば()()()などどうでもよくなります!」


 先生はいつも自由の意思を持って居た。


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