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16やばいかもしんない


 やばいかもしんない

 昨日帰る時つけられている感じがしたので、巻いて帰って来た。

 俺が入って居る音楽家組合から、「仕事を回せない」という通達が来た多分あの一家だろうな。

 何としてでも聖女さんを手に入れたいらしい。

 元婚約者の推定子供にエライ執着しているな。

 霊力の使える子女を家に入れて家柄のパワーアップをしたいんだろうけど、なりふり構わなすぎじゃ無いか?

 貴族だろ?体面とか人目とか人一倍気にしなきゃいけないんじゃないのか?

 教団に任せるべきなんだけど、俺にも被害がなあ。

 自分の身は自分で守らなきゃ調べものも増えたし大変だなあ。


 「疲れて居るみたいですがどうしまたか?」

 あくびを見られてしまった。

 「まあ、ちょっと、調べ物しゃくちゃならなくて」

 まあ、これは俺の勝手だけどね

 「もしかしてあの方々ですか?」

 聖女さんは心配そうに言う、俺はなんてことない様に言った。

 「まあねえ・・・でも俺が勝手にやって居ることだし、君に関しては、教団がどうにかしてくれるだろう」

 「お手紙とかもらうんですけど、お返事とか書けてなくて・・・」

 「手紙とかもらって居るんだ?」

 「はい毎日来るんです・・・」

 手紙の規制もした方が良いかも

 「毎日!すげえなあ!返事とか書いてんの?」

 と言うかまともに仕事してんのかあいつら?

 「書こうと思ったんですけど、量が多くて何書けば良いんだか・・・それに毎日書くのは・・・」

 「圧倒的だなあ」

 「・・・その手紙見せてもらえること出来る?」

 「今朝届いたのがあります」

 読んでみた

 

 『初めまして、私は君のお母様の婚約者だった者だ。君を我が家に迎えたい、君は私が愛する人が残したかけがえのない存在だ。・・・』


 『初めまして、可愛い子私は貴方のお母様いえ、年齢的にはおばあちゃまになりますね。貴方を我が家に迎えたいと考えております。

 もし貴方が来たら、ドレスやお菓子、あとは宝石も望むものはすべて用意します。一緒にドレスを作ったりしたいですね・・・・』

 というような「お母様がどんな素晴らしい女性だった」かと「聖女さんを家に迎えたら何をしたい」か、内容がダラダラと続いている。

 多分騎士野郎とその母親だな。

 善意に溢れて居る感じがかえって不気味だ。

 こいつらが何を確信して聖女さんを家族としてみて居る理由がわからない。

 もし血縁関係が無かったらあっさり関心を無くして斬るんだろうか?その辺が分からなくて怖い

 というかこの「()()()」って奴は何もんだあ?地味な令嬢だったみたいだけど、魅惑の目とやらでも持っているんだろうか?

 前の学園とやらに行って居た時にやたらとモテて居た男爵令嬢を思い出した。

 確か後々処刑されたときいた。


 「音楽家さん・・・」

 「ああ、で返事は書いて居るの?」

 「ちょっと書けなくて」

 そりゃ書けないよなこんな推定母親の推定婚約者家族手紙じゃ。

 聖女さんを心配する様な内容だとまだマシなんだけど

 「返事書いたら受け入れOKだと受け取られそうだから、教団員と相談した方が良いよ」

 言質とったことになりそうで怖い。

 


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