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水の戦乙女(アクア・ヴァルキリー)   作者: らいとふっと
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変貌


仲を取り持つ…

皇女メアリと騎士団長サーテインの仲を。


何をどうすれば良いのか、見当もつかない。


明日にはグロニア王都に、リタが魔法で転移させてくれる手筈になっている。


取り敢えず、メアリの護衛という名目で戦乙女(ヴァルキリー)である私が単身で同行。


デューレとレイきゅんにも来て欲しいと訴えるも、リタが却下。

子供の姿になっているとは言え、レイきゅんが王都に行くのは流石に危険だとの判断だ。


デューレは監視役でお留守番…要は普段と変わらずイチャつくだけのお守り役。


で、滞在は2日間。

メアリとしては、その間に婚約まで持って行きたいらしいんだけど…


2日間でイケメン騎士団長を攻略し、皇女とラブラブにせよ!


何だこの無理ゲー!


私はいったい何をすれば良いのだろう?




そんな懸念を他所に、夜が明けたのだった。



「セーラっち、ファイト!」


笑顔で見送ってくれるデューレ。

いや、私が頑張る訳じゃないんだけど…


「セーラお姉ちゃん、気をつけてね?」


レイきゅんのお見送り。

セーラお姉ちゃん、やっぱり頑張ってくるね!



そんなこんなで、王都に転移するのであった。






転移先した先。

そこは王城からは離れた街外れ。

2年暮らしていただけに、何処なのかも直ぐに判る。



「王城まで少し歩くけど、大丈夫?」


「だ、大丈夫ですわ! セ、セーラさんッ!」


メアリ皇女に尋ねるも、かなりガチガチに緊張している。




「サーテイン様お慕いしております私の処女を捧げますわ貴方様の滾るそれを私に……」


メアリが念仏を唱える様に、怪しい言葉が入り混じった台詞を復唱している…



って、おい!?



残念エルフの奴!やりやがった…

間違いなく、デューレの良からぬ入れ知恵だ。



「セーラさん? ええと『あなるなめ』は最初からやっては駄目でしたかしら…?」


あの変態エルフ、いったい何を教えやがったぁ!?


もう駄目だ。

たった一晩にして…

憐れ、皇女は残念な雌豚ちゃん(仮)に変貌してしまった様だった。



軽く憤慨しながらも、王城を目指す。



「あ、セーラ様だ!」

戦乙女(ヴァルキリー)様だ、カッコイイ!」


街の人々が私に気付いて声を掛けてくれたり、挨拶されたり。

ちょっとした凱旋みたいな感じだけど、やっぱり慣れないな。



そして、私が逆に気付いた事もある。


街の至る所にある貼り紙。

謎の失踪を遂げた、第1王子についての手配書である。


後ろめたさも感じつつ、私達は王城に到着した。





「セ、セーラさんッ、『じゅにゅうぷれい』も最初からやるのは駄目でしたかしら?」


果たしてこんな残念皇女、連れて来て良かったのだろうか…?



門兵が私の姿を見るや、開門せよと叫ぶ。

そして門は開かれ、私達は入城して行くのだった。


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