表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水の戦乙女(アクア・ヴァルキリー)   作者: らいとふっと
26/175

凱旋


「間違いありません…ドラゴンの牙でございます!」


持ち帰ったドラゴン討伐の証である牙。

鑑定士が注意深く観察した後、国王に向けてそう告げた。

謁見の間に集まる騎士達がざわめく。




「良くぞ任務を遂行してくれた!ここに新たなる戦乙女(ヴァルキリー)の誕生を宣言するッ!」


「この2年間、本当に頑張りましたね…!」


国王と王妃がそう口にすると、集合した騎士達の拍手喝采が巻き起こる。




「やったね!セーラっち!」


隣にいるデューレが親指を立てて私に白い歯を見せた。




国王直々の任命を受けて戦乙女(ヴァルキリー)になる事が出来た。


私、本当になれたんだ……。



ドラゴン討伐から約1カ月、王都に帰還を果たした。

街の人々は私を見るや、戦乙女(ヴァルキリー)様だと持て囃して迎えてくれた。

過酷な修練をしていた頃は、気が触れた第2王子の婚約者だと誰もが忌み嫌ってたくせに…。




「無事で何よりだ…新たなる戦乙女(ヴァルキリー)…!」


私の肩をポンと叩きながら声を掛けてくれたのは、騎士団長のサーテイン。

その姿を見るや、デューレが彼に手を振る。


「あ、サーテイン! 久しぶり〜!」


「この度はデューレ殿にも、ご無理なお願いを申し上げました。ご同行下さり感謝致します!」




デューレが同行してくれたのも、実はサーテインがお膳立てしてくれてたんだ。


また、見習いではなく本物の戦乙女(ヴァルキリー)によるドラゴン討伐が行われると噂を広め、道中での民衆によるサポートも行われる様にもしてくれたのも彼。


何だかんだ言って、本質的に優しい人なんだな…。


ま、その程度では惚れたりしませんけどね!


つか、ローラン以外の男性に惚れるつもり無いし!





その夜は戦乙女(ヴァルキリー)弓術士(スナイパー)の凱旋祝賀パーティーが行われた。

デューレは色々な人の所に行っては、恋愛沙汰の話を仕入れている様だ。



私はサーテインに討伐戦の詳しい報告と、水属性を得た事を伝えていた。


「ほう、水属性か……」


それだけで新たに得た属性の力については終わってしまう。

私の師匠でもあるんだし、もう少し褒めたりしてくれても良いのに…。

まぁ、こういうクールな感じが好きな女の子には堪らないんだろうなぁとは思う。私は違うけどね。




宴も終わろうとしていた頃、再びサーテインが私に声を掛ける。


「これから、次はどうするかお決まりか?」


うーん。

何をすれば良いのだろう?


ローランみたいに、諸国を巡っての旅とか?

そう言われてみれば確かに、何も考えていなかった。



「先ず、四聖人の一人である大賢者(マスターセージ)と邂逅するのが良いだろう…」



大賢者(マスターセージ)…!

確かに3人集まっている方が、これからの戦いに於いて間違いなく有利となる。



大賢者(マスターセージ)は海の向こう、ディノー皇国にある学問都市に居を構えておられる」



学問都市…前に聞いた事がある。

確か、それは…。



「その都市には、我が国の第1王子も留学しておられるな…」



ローランのお兄さんが居る所だ…。


サーテインの呟きを聞いた時、次にやるべき事は自ずと決まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ