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第07話 アドバンテージ

外へ出ると辺りは少し暗くなっていた。優しい灯りが中庭を照らしている。しかし、テナント側の館内はまだ明るい。


「閉館時間のようなものはあるのかな、それとも24時間営業のたてつけ?」

「この建物は太郎様の物。太郎様が使用を制限される時間などありません」


なんとも便利なことだ。俺はなんの能力も持たずにこの世界に転生した。しかし、21世紀の文明の利器を自由に使用して15~16世紀の人に対峙する。これってよくよく考えれば相当なアドバンテージだよ。そう考えたら気が楽になった。明日以降は敷地外の様子を探ることにして、今日は使命のことを考えるのはやめよう。



スーパーマーケットで弁当を選んで夕食。選んだ機器類の充電をしたまま館内を廻る。



シャワー室に必要な物や着替え、スウェットなどを買い物かごに入りきれないほど選ぶ。好きなものを選んでいいと言っても、みんな自分からは手を出さない。俺が選ぶのを黙って待っていて、それを渡すと本当に嬉しそうな顔をする。


俺に言わせればタダのものを勝手に取ってるだけなんだけれど、三人からすると、俺から貰うのがなにより大切なことらしい。



「一通り必要な物は揃えたから、次はゲームセンターに行こう!」


聞いてみたら、最初に廻った時にゲームセンターがあるのはわかったが、さすがに天使だし、ゲームをやったことはないらしい。


ショッピングモールのゲーセンと言えばクレーンゲーム。ところで、お金は必要なんだろうか。店の端には両替機もあるが、俺、お金持ってないぞ。


と、そんな心配も無用でした。



お金を入れなくても無制限で遊べる。俺も久しぶりだったが、二回目でぬいぐるみゲット! 三人にもやらせてみたが上手くできない。それでも楽しそうに遊んでくれる。みんなジャージ姿なんだけどさ… なんかデート気分だよ。



よくやく全員が一個ずつゲット。他のゲームでもそれなりに遊んだので、荷物を持ってシャワー室へ向かった。




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