第03話 転生先にて
意識を取り戻したら、そこは巨大な建物の前。俺の前には白装束の三人が片膝をついて畏まっていた。俺のことに気づき三人は顔を上げた。
驚いたのは三人全員が美女。歳は二十代後半くらいに見えるが、俺が今まで出会ったことがないほどの美女たち。
「あの...君たちが俺の仲間...なの?」
恐る恐る切り出した俺の言葉に三人の表情が硬くなり、微妙な空気感になった。なにかマズいこと言ったか?
俺の不安げな様子を感じ取ってか、三人の中の一人がゆっくりと答えた。
「仲間など恐れ多いこと。私たちは大神様に仕える天使です。この度、太郎神様のお勤めを支えるべく、この世界に遣わされたのです。言わば、太郎神様の従順な下部だとご理解ください」
「下部?」
「はい、太郎神様の言われることに対しては絶対服従。太郎神様になにかあればこの身を砕いてでもお守りする所存です」
こんな美女に真顔で言われてもな。なんだかピンと来ないぞ。
「わかりました。とにかくよろしくね。それでみんなの名前は?」
三人は立ち上がると、天使というより巫女のような恰好をしているのがわかった。三人とも同じくらいの身長で、俺より少し小さく160cmくらいか。
「私はレイミと申します」
レイミは穏やかな感じのお姉さん系で少し色気のある美女。
「私はユウカと申します」
ユウカはキリリとした顔つきのボーイッシュな美女。
「私はヒナタと申します」
ヒナタは目がクリクリしていてアイドル顔負けの美少女。
「俺は神様ではないので、名前で呼んでもらえると嬉しいな」
「太郎神様はこの世界の者ではありません。しかも、神殿さえもお持ちなのです。神を名乗っても問題ないと思うのですが。しかし、お申し付け通りこれからは太郎様と呼ばせていただきます」
レイミの言葉に、ユウカとヒナタも頷いた。
「神殿?」
「はい、こちらの建物です」
ユウカが目の前にある建物を手で示した。
これ、神様にお願いした『必要なものをひとつ=ショッピングモールを1箇所』ってことだよね。神様の話が本当なら、このショッピングモールは俺の物ってことになる。
これから先のことはわからないが、ここが俺の活動拠点になるのは間違いない。早速中へ入ってみよう。




