第10歩 綾さんの頼み
すみません、遅くなりました!
ごめんなさい!
聖夜は意識が戻り、ゆっくり目を開けると早苗と真が覗いていた。
「そうか、ここは天国か…」
「何バカなこと言っているんだ。ちゃんと見えるか?」
真はピースして聞いてきた。
「これ何本?」
「二本…てか、大丈夫だから」
聖夜は起き上がると、見知らぬ部屋にいた。
「ここどこ?」
「カラオケボックスだよ~」
「なんで?」
「みんな、戦って疲れてたし聖夜君が気絶したでしょ?それで今日は行動を止めようって話し合いをしたんだ。で、近くにあった此処にいるんだよ」
なるほど、と聖夜は納得した。
「だいたい分かった。で、悟と綾さんは?」
「ああ、それなら二人は必要な道具を捜しに行っているぞ。もうすぐで帰って来るはずだが…」
早苗がそう言った直後にドアが三回ノックされて、悟と綾が入って来た。
「お?聖夜、起きたか。調子はどうだ?」
「ぼちぼちでんなぁ」
悟はそうかそうかと笑いながら持っていたバッグをテーブルに置いた。
「それは?」
「これかい?これは食べ物さ。後、服とかも持って来たから、真と早苗手伝って。」
「いいよ~」「どこにあるんだ?」
「近くにダンボール箱があるんだ。行こう!」
三人は部屋から出て行った。
「聖夜君、目は大丈夫かい?」
「はい。なんとか」
「そうか。君に話したい事があるんだがいいかな?」
聖夜は頷いた。
「さっき君を気絶させた男が使ったスタングレネードだが、あれは民間では使われていない物だ…詳しくは判らないがこのバイオハザードはだだのテロではなさそうなんだ。」
「でしょうね。で、本題は?」
綾は驚いた表情を浮かべた。
「ほう?君はなかなか鋭いね。私が本題に入って無い事に気づくとは。」
聖夜は自慢げに言った
「俺はこういうゲームが好きでね。なんか展開が似ていて、言ってみたんですよ。」
「なるほどね。でもその勘はなかなかいいね。悟君もなかなかだけどね。」
「悟にも話したんですか?」
「ああ。二人で物資を探しながらね。」
「なるほど。で、本題とは?」
綾はいつになく真剣な目つきで話し出した。
「私の任務を手伝ってくれないか?」
聖夜は驚いた。
「え…?」
「驚くのは判るわ。でもね、私一人では難しいのよ…」
「何を手伝えばいいんですか?」
「このバイオハザードの調査よ。どこのどいつがやったのか。また、被害体のゾンビについてのデータ採集。及び、生存者の救助よ。」
聖夜は考えた。昨日までゲームの中の出来事が自分に関係するなど、想像していなかった。しかし、疑問があった。
「悟はなんて言いました?」
「彼はしばらく考えた後、こう言ったわ」
聖夜は次の言葉を待った。
「わかりました。手伝いますって言われたわ」
悟がまさか、そんな返事をするのかと聖夜は驚いた。
「彼は女子達にも話しをするから、あなたには私が話してと言われたわ…」
「そう…ですか…」
「すぐに返事は出来ないでしょうから、一晩ゆっくり考えてみて」
「わかりました。でもなんで急に俺達にこんな事を話すんですか?」
綾はゆっくりと言った。
「あなた達が昔の部下達に似ているからかな…私は二つ隣の部屋にいるわ。何かあったら来てね。」
そう言って、綾は部屋から出て行った…
綾が少しだけ悲しそうな顔していたのを聖夜は見逃さなかった。
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