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機構少女0 MK2  作者: ずんだりんご
序章

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4/14

少女

「……?歩けている?」

そんな違和感を感じていた。

無我夢中になっていたせいか、足を動かしていた。

「なんなんだ?この体は」

この体の不気味さは、時間が経つごとに増していく。

「気持ち悪い……」

自分への嫌悪感はすでに限界に到達しそうになっていた。

そんな時、不気味な視線が後ろから私に刺さる。

全力で振り返り、すぐさま銃を構えた。

「誰だ?」

そこに立っていたのは、小さな女の子だった。

また追っ手か……

そう思った瞬間、その少女は口を開いた。

「お姉さん、大丈夫ですか?」

少し怯えたような声色でそう告げた。

その問いに私は銃を向けながらこう返答した。

「大丈夫だ。だがお前もこんな場所に一人でいるなんて危ないんじゃないか?」

そう言って、私は少女を睨みつけた。

互いに警戒をしているせいか、少しの間沈黙が訪れた。

互いに動かず声を掛けず。

そんな中口を開いたのは少女だった。

「お姉さん、名前は?」

焦っていたせいかちぐはぐな質問がなされる。

その質問に私はこう返す。

「こういうのはまず最初に自分が名乗るものなんじゃないか?」

そう言うと、さっきまで合っていた視線が少しずれた。

「えっ、ごめんなさい……そうだよね。私ニオっていうんだ、お姉さんは?」

この時私はこのニオという少女は緊張していただけで、追っ手ではないと確信した。

その瞬間、私の肩の力は抜けた。

私は構えていた銃を下に置き、口を開く。

「先ほどは疑って済まない、私は雪……」

そこまで喋り、言葉が止まる。

いつも口にするであろう名前、それを言おうとしていただけだ。

まさか私は、記憶を失っている……?

「全然大丈夫だよ」

今まで当たり前だったためか、普通のことにすら気づけなかった。

「雪ちゃん?聞いてる?」

その言葉が耳に入り我に返る。

誤解を解こうと、私は急いで口を開く。

「いや違う、私の名前は雪ではなくて。」

「じゃあ名前何なの?」

首を傾げ私へと疑問のまなざしを向けてきた。

どれだけ考えても思い出すことができない。

「雪、、、雪、、」

「雪?」

早く返事しなければ、そんな気持ちで心がいっぱいになる。

疑問のまなざしに耐え切れなくなり、私は視線を逸らした。

そんな時、私の視線にあるものが写った。

これしかない、そう思った私は咄嗟に。

「雪花だ、よろしく頼む」

そう返事をした。

「雪花ちゃんって言うんだね、よろしく!」

不意に安堵の息が漏れてしまった。

私はこの出会いに、何かの始まりを感じていた。








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