表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機構少女0 MK2  作者: ずんだりんご
序章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/14

武器屋

聞いた通り北の監視塔へと来ていた。

「こっからまっすぐか」

塔を背に森の方へと向かう。

先程の雰囲気とは打って変わって、森は静かで冷たい。

だがそれでもあの時感じた視線は消えない。

その時ギルドマスターが言っていたことを思い出した。

村の外には人さらいが沢山いると言っていたことを。

滞在するのが怖くなり、走り出した。

木々の間を抜ける度に、木に視線が遮られる。

前に進んでも景色が全く変わらない。

走っていても視線はずっとついてくる。

無我夢中で走っていると、唐突に視界が開けた。

目の前には、雪山が聳え立っている。

「ここが……?」

そこには武器屋に見えるものは一つも見当たらない。

私は武器屋の場所を探ろうとした。

そんな時私に向かって足音が近付いてくる。

ザクッザクッザクッ

反射的に腰の銃を引き抜き、振り向く。

「誰だ」

人影が近付いてくる。

私は引き金に指をかけた。

その次の瞬間そいつは口を開く。

「えへへ、雪花ちゃんついてきちゃった」

「……ニオ?」

ニオの顔を見た瞬間、肩から力が一気に抜ける。

「ニオ、なんでついてきたんだ?」

「い、いや~あのまま帰るのもちょっとねぇ~」

「森は危ないと言われていただろう、むやみに外に出るな」

「雪花ちゃんに付いてきたくて付いてきちゃった~!」

その返答に思わずため息をついてしまった。

「武器屋はどこなの?」

「今探している途中だ」

「そーなんだ、武器屋ってここだよね?」

「は?」

ニオの方を向くと山に大きな穴がある。

「ここが……」

穴の中へと入って行くと、景色にそぐわない木製の扉があった。

「入ろ!雪花ちゃん!」

「ああ、分かった」

ニオがドアノブへと手を掛けたとき、違和感に気づいた。

さっきの視線がまだ消えていない。

「出て来い」

そう宣言し、振り向く。

次の瞬間には、もう視線は消えていた。

まるで最初からなかったように。

「どうしたの?雪花ちゃん?」

「いや何でもない、とりあえず入るぞ」

そう言って、ドアノブへと手を掛けた。

中へ入ると、そこには本当に店がある。

暖かい木造の部屋、その真ん中に椅子に深く腰を埋めている女がいた。

「見ない顔だねぇ、まあいいよここには何でもあるから好きなものを手に取るといいよぉ」

辺りを見渡し、武器を探す。

そこには槍、銃、剣、いろいろなものが置いてある。

「雪花ちゃん、これとかいいんじゃない?」

そう言ったニオが指をさしていたのは刀だった。

見た目は普通の刀、だが刀を見ると思わず息を飲んでしまう。

近付き手に取ろうとした時。

「それから離れろ!」

先程まで気だるそうにしていた店主が、声を荒げた。

「なんでだ?」

「なんでもいいだろ、少なくとも新入りが扱えるものじゃない」

「どういうこと?ちゃんと説明してよ」

ニオがそう言うと店主は一拍置いて口を開く。

「その刀は呪われているんだ、きっと君も振っただけで死ぬよ」

「そうか、私は死ぬのが怖くない、だから大丈夫だ」

「そういう問題じゃねえっ!!いいから手を放せっ!!」

必死に制止する店主の声が、まるで聞こえない。

と言うより刀から目が離せない。

「どうなっても責任は取れないぞ、君聞いているのか?」

私は不意にその刀へと触れる。

「君!?」

「雪花ちゃん!?」

バタンッ

触れた瞬間私の意識は唐突に途切れた。

「おーい、おぬし返事せい」

初対面なのに聞き覚えがある、そんな声が耳に入る。

私は急いで体を起こし、声の正体を目に入れる。

そこには私より身長が低い少女が立っていた。

「久しぶりじゃな~あの時は捨てられたと思ったぞ」

その少女を見た時確信した。

私はこいつと会ったことがある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ