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機構少女0 MK2  作者: ずんだりんご
序章

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11/14

ギルド

「じゃあ行ってくる」

「私もついてく!」

外を出ようとした時、ニオが声を上げた。

「いいぞ」

私はニオと共にギルドに向かうことにした。

「あんた、雪花ちゃんに迷惑かけないんだよ」

「はいはーい!いってきます!」

挨拶をし扉の外へ出た。

ザクッザクッザクッ

手元の紙を見ながら、ギルドの方向へと歩き始める。

「ギルドは、こっちか」

「雪花ちゃん、こっちから行った方が早いよ。ついてきて」

私は素直にニオの後を追うことにした。

私たちは家と家の間を潜り抜けていく。

この先にギルドはあるのか?

道を抜けると、ひときわ目立つ大きな建物があった。

正面には、大きく『ギルド』と書かれた看板があった。

「ここが……」

「そうだよ~ここがギルド!」

私たちはギルドの大きな扉に手を掛け、ギルドの中へと入る。

中に広がっていたのは、にぎやかな空間だった。

人々が会話をしたり、酒を飲んだり。

そんな時不意に声が掛かる。

「君、新入りかい?」

「そうだ、ここに初めて来た雪花だ」

「ほう雪花か、その名前まさか……」

男が首を傾げる。

「どうしたの?ギルドマスターさん?」

「いやいや、何でもないよ。で何の用でうちに?」

ニオの言葉に優しく返し、男は私と顔を合わせる。

「ここで働きたい」

そう言うと男の表情が変わった。

「一応聞いておくが、受付嬢としてかい?それとも。冒険者として?」

「ああそうだ、私は一応戦える」

私がそう返答をすると、男は私の体を見始める。

「雪花と言ったな、お前武器を持たずにどうやって戦う気だ?それじゃあ雇えないな」

「じゃあどうすればいいんだ?武器を買えばいいのか?」

「いいや違う、俺が言いたいのは今の今まで武器を持ってなかった奴を雇えないってことだ。」

確かに戦える事実がないことはそうだ。

だがここで終わるわけにもいかない。

「なぜ決めつけるんだ、私は戦える」

「そんなはずないだろ、そもそも今村の外には人さらいの奴らが沢山いる、そんな中女を出せるわけない」

そんな時話の真ん中にある女が入ってきた。

「おいおいギルマス、決めつけなんてよくないぜ実力を見ればわかることだ、なあ」

割って入ってきた奴が私の方を見る。

「試してみろ」

私はその女の目を見つめ返す。

その時周囲の会話がぴたりと止まった。

「女、俺と勝負しろそれで決まりだ」

私はその喧嘩を迷うことなく買う。

「ああ、わかった」

「おお!買いってことだな」

ギルドマスターが私へと剣を手渡す。

剣は鋭く光っていて、手には確かに重みが伝わる。

「やるなら外でやれよ」

「ああ、当たり前だ、行くぞ女」

ギルドマスターの警告を聞き、私とこの女は外へと歩き出す。

「ちょっと雪花ちゃん、大丈夫なの?相手はあのグリムさんだよ」

「大丈夫だ、少し遊ぶだけだ」

そう言葉を返すと少しニオは心配そうな顔をする。

不意に女がぴたり止まる。

「じゃあお前はそこからだ」

ギルドの中にいた人たちが観戦を始める。

こいつの武器は見たところ、ハンマーだお得意の力を生かすのだろう。

「いくぞ」

そう女は宣言をし、地を力強く蹴り上げた。

私はその攻撃を紙一重で避ける。

だが避けた先にも攻撃が飛んでくる。

「おいおい!そんなもんか?女!」

大きな声を上げ、さらに攻撃を加速させる。

その連撃にはまるで隙がない。

私は攻撃の範囲外へと出ることにする。

剣を少しだけハンマーの柄に当てて。

隙を生み出す、だがその力はすさまじく。

「なっ」

剣が手からずれ落ちてしまう。

「もう終わりか?なんか期待外れだ」

「まだだ」

「あん?」

「まだ終わっていない」

なぜか、負ける気がしない。

理由はない。

「もう一度やってやるよ、その気合に免じてな」

そう言い女は剣を投げ渡す。

「いいのか?」

「ああ、何度やっても負ける気がしない。しかもお前も女だからなまあやってやるよ」

私は大きく息を吸い込み、剣を強く握る。

「じゃあいくぜ」

再び地を蹴り上げ、私の方へと一直線に向かってくる。

私も女の方へと駆け出した。

「おもしれえ!」

その刹那。

女の動きはぴたりと止まる。

理由は分からなかった。

ただ女の顔を見た瞬間に止まったことは分かる。

その隙に私は女の首に剣を当てる。

「……今の、なんだ」

女の瞳孔は開き切っていた。

その時周囲の声は、どこか弱弱しくなっていく。

「これで分かっただろ、私は戦える」

「ああ、いいんじゃないか?ギルマス」

戦闘が終わり、ギルドから男が出てくる。

「どうだったか?まああんたが勝ったんだろ」

「いいや、私が負けた」

「は?あんたが?何かズルしたんじゃないんだろうな?」

そう言い男は私を睨みつけた。

私は咄嗟に言い返そうとする。

だがその瞬間、女が口を開く。

「いいや、俺の実力不足だよ。こいつは強い、だからギルドに入れてやってくれ」

予想外の返答に男は咄嗟に女の方に目をやった。

「は、あんたが負けた?まあいい、じゃあ雪花お前を冒険者として雇ってやる」

「ありがたい、で何をすればいいんだ?」

「おいおい早まるなよ、まず登録をしないといけない、ついてきな」

男はそう言い、ギルドの中へと入って行った。

私も追いかけようと振り返ると、ニオがいた。

「強いね雪花ちゃん!グリムさんに勝っちゃうなんて」

「まあ、運だよ運それより私は登録をしてくるニオもついてくるか?」

「行く!」

私たちは再びギルドの中へと入って行く。

受付のところへ行くとさっきの男がいた。

「じゃあ写真を撮るからこっちにこい」

「写真……?」

知らない単語に私の思考が止まった。

「写真を知らないのか?まあいいここに座れ」

私が座ると、男はレンズがついた物を取り出し。

私の方へと向けて、ボタンを押した。

パシャッ

「ちょっと待ってな、ギルドカードを発行してくる」

男はカウンターの奥の方へと消えていく。

「雪花ちゃん、ギルドカード楽しみだね~何ランクになるのかな?」

「ランク……?」

「ランクは、その人の実力を表すものなんだ~」

そんな会話をしていると、男が私に声を掛ける。

「できたぜギルドカード、確認しな」

手渡されたカードにはランクが記載されていた。

「ランクB!?高いね雪花ちゃん!」

ニオが大きな声を上げる。

「そんなにすごいのか、これ」

「うん、凄いよ。だってギルドにいる人でも40人しかいないんだよ!」

幸先のいいスタートを切れたようだ。

私はふともう一度ギルドカードを見つめた。

そこには私と思われる顔が張り付けてあった。

「これが私……?」

とてもつまらない顔だ。

「これで登録完了だ」

「ありがとう、これから何をすればいいんだ?」

「クエストを提示すると言いたいが、あんた武器はどうすんだ?さっきのはギルドの所有物だから上げるわけにはいかねえんだ」

やはりこの問題がぶつかってくる。

「まあ教えてくねえが、武器売ってる場所なら紹介できるぜ」

渡りに船だ、私はその話に乗る。

「どこだ?それは」

「ここでは教えられない、一旦店の裏に来な」

「わかった」

私はニオを帰らせ、店の裏へと入る。

「じゃあ座りな」

「わかった」

私は男の向かいの席へと腰を下ろす。

「まず聞くが、口外しないことを約束しろ、あの場所は特殊な武器を扱っている、だからばれるとまずいんだ」

「するわけがない、安心してくれ」

そう返すと男は私の目をじっと見つめた。

「まあいいだろう、じゃあ場所はこの村の北の監視塔の先をまっすぐ進んだ先の山の中にある」

「山の中……?」

「ああ、行ってみればわかるだろう。これで話は終わりだ」

「なぜ?私の事を信用したんだ?」

私はふと気になり男へとそう言う。

「目を見たんだ、あんたは嘘をつく目をしていなかった。ただそれだけだ」

「そんな目をしていたのか?」

「ああしていた。まあいいそろそろ行け」

私は話を終えギルドを後にした。

「冒険者か………」

私は遂にこの村の一員になった。

少し肩の力が抜けた。

深く息を吸い込み。

私は足を動かした。

その時建物の陰から視線を感じる。

バッと振り返るがそこには何もいない。

「勘違いか……」

私は北を再び向き武器屋へと向かっていくのだった。

















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