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第九話「ゲシュタルト崩壊の熱き真理と、減らない御馳走」

同じもの見続けてた

 第九話「ゲシュタルト崩壊の熱き真理と、減らない御馳走」


「おのれ、なぜ同じ型を完全に崩され……、いや、待て。『槍』とは何だ? 『突き』とは……? 自分の持っているものが何なのか分からなくなっていく……!?」

 消滅寸前の超越神オメガ・ヴォルカノスが、パニックになって呟いた。その脳内を、アルヴィンの熱い熱い心理学の引き出し(金言)が満たす!


「ガハハ! それこそが【ゲシュタルト崩壊】の真理なのです、超越神よ! 人の脳は、個々のパーツを『まとまり(全体性)』としてスッと頭に認識しています。しかし、同じ文字や同じ技の型を何度も何度も見つめ、同じ位置へとループ(名振り)を繰り返すうちに、全体としての繋がりがバッサリと壊れ、ただの線の集まりにしか見えなくなる! お前はさらに強くなって10体名乗りを上げたが、結局は同じ虚無の繰り返しに過ぎなかった。数回同じチェスの駒を動かした時点で、お前の脳の認識エンジニアリングは勝手に自律神経を崩壊させ、自滅(全クリア)する運命だったのですよ!


 これこそが、この管槍術が江戸後期に強固な防具を着けてガチンコで突き合い、『尾張の喧嘩槍』と恐れられた理由。圧倒的な超高速の螺旋によって敵の視覚のゲシュタルト(まとまり)を完全に引きちぎり、防御の的を絞らせないからなのですな! ガハハ!」

 十体の強敵は完全に消滅し、あけぼの豊穣公園には元の美しい青空が復活した。夕刻の17時、100人もの領民たちが集まり、凱旋の豊穣聖楽祭が幕を開けた!


「おめでとう、レン君! 最高の勝利(ハッピーエンド)じゃん!」

 メイドのコレットたちが、絶対に減らない食料飲み物(お肉屋の極上肉や果物、トマトジュース、マジックジュース)を大量に解き放ち、果てしない規模のバーベキュー大会(バルバコア)が始まった。ニルヴァーナが爪弾くウクレレの、優しく温かい『パッヘルベルのカノン』の祝福の旋律が響き渡り、みんなで満面の笑顔で10品料理を美味しく食べ、これまでにない大爆笑の雑談を繰り広げた。

同じもの見続けてた

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