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第七話「チェスの穴熊戦術と、長男の隠しアドバイス」

同じもの見続けてた

第七話「チェスの穴熊戦術と、長男の隠しアドバイス」


 お笑いブーストの暴走により、無限の回廊は崩壊しつつあったが、マレフィアの残党である影の魔導師が、最後の防壁を敷いて立ち塞がった。

「おのれ、これならどうだ! すべてを吸い尽くす邪呪の檻に囚われるが良い!」


「レン、慌てるな! チェス(盤上戦術)の基本は、相手の立場に立ち、そのせこい癖を見抜くことだ!」

 その時、レンの耳に仕込まれた通信魔導具から、達郎の頼れる義兄である長男サクシードの声が響いた。

「サクシード伯父さん!」


「相手は自分の攻撃の型に自信があるあまり、同じ位置へと魔力を戻す癖がある。あえて後手に回り、相手のハメ技を真似して長期戦に持ち込め。数回同じループを動かした時点で、お前の勝ち(チェックメイト)だ。これこそが、かつて母シフォン姫が完成させた、伝統的なすり足五歩の穴熊防衛術の理合だよ。上体が一切上下にブレなくなるぞ!」

「なるほど! 相手の力を利用して、相手の立場を逆手にとって制するんだね! 勝ちは勝ちなんだ! コッコッ、これほど爽快な勝ち方はないや!」

 レンはオルカ・ランナーのブレーキ(制動)を完璧にコントロールし、滑るようなすり足の軌道で、敵の攻撃を5対5의 均衡で完全に無へと還した。

同じもの見続けてた

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