想い
あれ以降アルフレッド様が来ない。あんなに来ていたのに。泣いて迷惑かけたから嫌だったのかな。お礼を言いたい。
「アルフレッド様来ないな。忙しいのかな?」
「フローラ様から会いに行ってみたらどうですか?いつも来ていただいてますし。」
「邪魔じゃないかしら?行ってみようかな。」
「用意しますね!最近フローラ様が明るくなって嬉しいです。」
「ありがとう。そうね少し前を向けたのかも。」
家に行ってみることにした。わざわざ連絡して行くのも恥ずかしいし、拒絶されたらツライので行って居なかったら帰ってこよう。そう思って出かける用意をした。
「あれ以来か…恥ずかしい。」
馬車の中であの日の事を考えていた。アルフレッド様はお兄様みたいに凄く優しくて腕の中はとても安心した。顔が火照る。なんだか恥ずかしい。パタパタと顔を手で扇ぎながら落ち着かせる。
「あのアルフレッド様はご在宅でしょうか?」
お家に着き門番の方とお話をしていると、アルフレッド様が見えた。女性の方と揉めている。あ、私また邪魔なんだなって。すいませんでした帰りますって逃げようとしたら、フローラ嬢!ってアルフレッド様が気づいてくれた。
「久しぶり!どうしたの?会いに来てくれたの?嬉しい!」
中にどうぞって言われるが、下を向き言葉を発する事ができない。話さない私にアルフレッド様は困りながら手を広げ抱っこする?て。他の女性がいるのにって思い泣いてしまう。
「フローラ嬢?嫌だった?ゴメン!」
女性が気まずそうにお兄様先に入ってますねって。走っていった。
「お兄様?」
「え?うん。うちの妹。フローラ嬢とは違って生意気で嫌になるよ。」
まだ広げていた腕に飛び込む。アルフレッド様に全然会えないし、会いに来たら女性と居て私また邪魔なのかなって悲しくてと泣きながら説明する。
「フローラ嬢可愛い!」
アルフレッド様がギューッてしてくれる。フローラ嬢が会いに来てくれて嬉しいよ。しばらく忙しくて行けなかったんだ。顔を見たかった。癒されるーって抱きしめてくれる。
「大好きだよ。第二王子が好きなままでも良いからお嫁に来てよ。一生大事にするよ。」
「私も好きです。レオンハルト様はとても好きで大事だったけど今は少しずつ過去にしていけてます。アルフレッド様をお兄様みたいって思っていたけれど違うみたいです。」
言っていて照れる。頬に口づけされる。私達なりにゆっくり進んでいこう?と。
「おめでとう。本当に良かった。」
アルフレッド様との事を両親はとても喜んでくれ祝福してくれている。その時初めてレオンハルト様が旅立ちの時、皇女様との会話を聞いた。優しそうな方で良かった。もう後ろは向かない。
それからしばらくして私は両陛下にお手紙を出した。アルフレッド様に出会いとても大事にしてもらっている事や王家皆様の幸せをいつまでも祈っている事を綴った。
「フローラ手紙来ているよ。」
「あ、王妃様からだわ。」
すぐ王妃様から返事が来て今は体調も落ち着き皆少しずつ前を向いている事と、親子に無れなくてとても残念だが私の幸せを願っている旨を書いてくれていた。
「家族になりたかったな。」
「フローラはもう大丈夫?」
「はい。お父様にもずっと心配をかけましたが、私はもう大丈夫です。アルフレッド様のおかげですね。」
「それなら良かった。私達はいつもフローラの幸せを願っているよ。」
アルフレッド様とは最近婚約が整い結婚に向け話が進んでいる。前のドレスは処分しようとしたけれど、アルフレッド様が似合うからそれにしようと言ってくれた。様々な想いの入ったドレスを前に悩んだけれど…やはり処分する事にした。
「アルフレッド様に選んでもらいたいです。一から用意しましょう?」
「うん。あれより似合うドレスを用意しよう。」
「ありがとう。着ていいって言ってくれて嬉しかったの。でも私もアルフレッド様を大事にしたいって。」
「フローラ好きだよ。」
「私も大好きです。」
ギュッと抱きしめてくれ心から安心する。レオンハルト様以上に大切にしたい。想いごと受け入れてくれたアルフレッド様がもっと好きになった。
「今度両陛下の壮行会が開かれるの。お断りしたのだけど来て欲しいって言ってくださって。アルフレッド様に一緒に行ってもらいたくて。」
「もちろん!お任せあれ!君の第二の家族だもの。喜んで参加させてもらうよ。」
「嬉しい。よろしくね。」
両陛下が王太子殿下に王位を譲り退くことになった。小さな領地でこの先過ごされる事になり隣国からの指示だった。王太子はそのままでいいという寛大な措置は、レオンハルト様の相手であるお姫様がお願いしてくれたらしい。大事にしてもらっている様で良かった。




