第二十一話 マルチバレル・ランチャー
第二十一話!
マルチバレル・ランチャー!!
遺跡の裏には隠し通路があった。
そこには、異世界とは違う現代を連想させる実験部屋があった。
(魔王が昔実験していた部屋か?)
「、、ふぅん。魔王はこれを魔力で動かしてたんだ。だけど化学があればもっとスマートに『化学エネルギー』で動かせるよ。」
「じゃあ作ろうか零、作るのは『雷』と、『氷』、『酸』でいいね?」
「じゃあ、始めよう。まずは雷だ。」
零は、実験室に置いてあった絶縁体(ガラス板)と銀箔を幾層にも重ねた『積層コンデンサ』を作った。
「これに、さっきの石像の中に入っていた魔導石のエネルギーをため込む。ほらシン。これだけで『雷の種』ができる。」
パチパチ、と指先で火花が爆ぜる。シンが関心をしたように目を細める。
「次は氷、そして酸だね。零、こっちの材料も揃っているよ」
続いて取り掛かったのは、氷属性のカートリッジ。
零は二重構造のガラス瓶を作り、外側に硝酸アンモニウム、内側に水を封入した。
「魔法で冷やすんじゃない。周囲の熱を無理やり奪い去って、一瞬で凍りつかせる……『熱の強奪』だね」
そして最後は、最も凶悪な酸属性。
零は、岩塩から精製した塩酸と、硝石から精製した硝酸を慎重に混ぜ合わせた。その比率は、3対1。
「……金さえも溶かす、王の中の王。これを食らえば、魔族の自慢の皮膚もドロドロに溶けるよ」
オレンジ色に染まった禍々しい液体を見つめ、零は青い髪を揺らして不敵に笑った。
「完成だ。……名付けて、属性切り替え式投射機『アタカマ』。……さあシン、魔王が残したこのラボの掃除を始めようか」
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酸はすぐ思いついたけれど、氷と雷は考えるのにすっごい時間かかった!




