↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死獣神~腸の書~  作者: 天馬光
73/77

正義を否定する深淵(3)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の変化の物語。

 危うく当たりそうになり冷や汗をかいた青龍は、油断したと反省し、敵に囲まれている中、ブラック・ナイトを否定されて立腹しているであろう黒猫にさっきの発言を詫びた。


「黒猫。さっきはごめん」


「謝るぐらいなら、最初から否定しないで。あと、歯が浮くようなセリフも言いすぎよ。バカ」


「うっ、相変わらず手厳しいなぁ。それより黒猫。こっからどうする?」

 そう尋ねられると黒猫は、さっきの会話中に考えていたらしく、青龍にガスマスクを渡した。憲伸らを一網打尽にする際に散布するヒドラスラッシャーの毒から彼を守るためである。


 彼女にしては珍しい配慮を受け取った青龍はそれを受け取り、先に被っていた彼女に続いてガスマスクを装着した。


「じゃ、やろっか。できるよね? アビスキリング」


「え!? そりゃできるけど……黒猫はいいの? あの技は……」

 青龍がそう思うのも無理はない。アビスキリングは7年前に黒龍らを殺し、黒猫の命も奪いかねなかった技。彼女の心にトラウマが刻まれていてもおかしくはないのだ。


「四の五の言ってるヒマはない。私は大丈夫だから、やろう」

 それを聞いて了解した青龍は、ツインドラコスラッシャーの刃を逆立たせ、炎と電気を纏わせた。


「トドメの一撃は、アレンジしてあの男に叩き込んでね」


「わかった。そっちもよろしく」

 そう言って互いに頷くと、青龍と黒猫はアビスキリングを同時にして、憲伸の部下を斬り刻んでいった。

 次々と部下達が肉片と化していき、残すはその惨状を見ることしかできず、手も足も出ない憲伸だけとなると、2人は死なない程度に彼を痛めつけてから黒猫は天高く跳躍し、青龍はツインドラコスラッシャーを振り上げ、


「これで終わり。アビス」


「キリング」


「ヘルッ!」

 と、言って、トドメと言わんばかりに、炎と電気とドラゴンの気の螺旋状エネルギー波と空中で回転しながらの猛毒の散布を放った。

 ただでさえ片腕を斬られ、ダブルアビスキリングでズタボロになったところに更なる追い討ち。虫の息で倒れ込んだ彼の死は決定的である。


「クリーンヒットしたのに、まだ生きてる!?」


「ゴキブリ並の生命力ね。ま、もうじき死ぬだろうけど」


「だね。どうする? このまま放置して死なせる?」


「愚問ね。負け惜しみや汚い言葉を死ぬ時までダラダラ聞かされるのは胸くそが悪い。今すぐ黙らせる」

 そう言うと2人はガスマスクを外し、黒猫は隔離しておいた菊一文字零式・真打を取りに崖の端へと向かった。

 母を殺し、父の形見に無断で触れた罪を、愛刀で償わせようとしているのだ。

 『死獣神』シリーズ唯一の連携技・アビスキリング・ヘルが初お披露目となりました。

 黒猫の攻撃はともかく、青龍のトドメは最早アニメの域に達しているほど常人離れしている気がします。

 ちなみに2人がやった追撃付きのアビスキリングはそれぞれ、アビスキリング・ドラコとアビスキリング・ヒドラといいます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。