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死獣神~腸の書~  作者: 天馬光
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戦士の帝国(2)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋と仲間達の変化の物語。

 しかし、それに答える前に、龍は視線を変えることなく白米を口に運びながら、


「それはそうと、武石中佐。さっきから誰かに見られてませんか?」

 と、自分達以外の存在を感じ取り、注意を呼びかけた。


「そう。ヘリを降りたあたりからずっと。しかも、亡霊なんかではなく、虎視眈々と獲物を狙っているような生きた人間の目を」


「まさか、E・Cがここに!?」

 そう言い、渓は銃を手に取ったが、龍は首を横に振った。

 事前に聞いていた情報によれば、E・Cは一匹狼で仲間はいない。だが今、自分達を見ている者は、少なく見積もっても10人はいる。


 第2の敵かもしれない。謎の存在の正体を掴めず、周囲を警戒していると、渓めがけて吹き矢が飛んできた。

 龍はすかさず空き缶を盾にして矢を防いだが、直後、近くの岩陰や樹木の裏から迷彩服に身を包んだ屈強な男達が次々と現れ、2人を包囲した。


 E・Cとの戦いを前にしての第3勢力の介入。この危機的状況にどう対処しようか思案していると、赤髪と口ひげを生やした隊長らしき男が、龍と渓を嘲笑いながら現れた。


「こんなもんか? 日本のアーミーは。そんなんだから、老いぼれ1人に全滅させられてしまうんだ」


「何者だ!?」


「OK. ならば教えてやろう」

 そう言い男が帽子を被ると、渓は彼らの正体に気付いた。


「まさか!」


「Yes! 我々は史上最強のアーミー! アメリカ陸軍特殊作戦群。人呼んでグリーンベレーだぁ! Hello Japanese. 私はこの小隊の隊長を務めるアレックス=レッドフィールド曹長であーるっ!」

 そう。彼らは、たった1人で陸軍歩兵200人に匹敵する戦力を持つとされる対ゲリラ戦特殊部隊・グリーンベレーだったのである。

 ここにきて新たに現れた部隊・グリーンベレー。

 キャラの性格が性格なだけに、アメリカ出身の方がこれを読んで気を悪くなってしまったら申し訳ありません。

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