第762世界④・剣と魔法のファンタジア ~始まりの街~
第762世界④・剣と魔法のファンタジア
~始まりの街~
アトランティスの冒険者ギルドの扉を抜けるとそこは「始まりの街」郊外の森だった。
「行こう!」
俺たちは始まりの街へと向かった。
「街」の門をくぐり。「街」へ入る。
「アレやる?」
エドがニヤリと笑った。
「やるか?!せーの!」
『村じゃねーか!!』
俺が「街」と強調していた訳がここにある(笑)
「エド、今も鑑定使える?」
「あ!その件で見て貰いたいものあるんだけど。」
エドはホログラムで鑑定画面を出してきた。
「これさ魔鉄の鑑定結果なんだけど」
【魔鉄】
その辺りで取れる良くある鉱石。
�10
�20
�40
�15
�15
「この意味わかる?」
「……もしかして……魔素スキャン起動。」
「起動シマシタ。カメラで写してクダサイ。」
【魔鉄】
その辺りで取れる良くある鉱石。
魔素総量:500
木属性 10% (50)
火属性 20% (100)
土属性 40% (200)
金属性 15% (75)
水属性 15% (75)
「魔素の各属性の含有率だよ。」
「属性があるのはなんとなくわかってたけど。へぇ。」
「もしかしてエドさんや。わけのわからん数字並んでるなーって体感900年放置してたの?」
「ん?鑑定なんて名前と用途と敵なら敵レベわかればそれでいいんじゃね?」
「はぁぁ……敵だったら反対属性ぶつけるのセオリーやろが。」
「あ、頭の中に入ってるからいちいち見なくても。それに俺強いからゴリ押しでヤれるもん。」
「エドくんや……ここはゲーム世界を模しているけどゲームじゃないんだよ?」
「知ってる。俺の方が先輩!」
「そうじゃなくて……はぁぁ。魔素が実体化したのが魔物!!魔物には属性比率が存在するの!この概念ゲームのファンタジアには無かったでしょうが……」
「そんなことより、冒険者ギルド行って素材採取クエ受けようぜ!受付にAIWatch見せたらこっちの冒険者カードに変形するから!異国の冒険者として登録されてるはずだよ!レベルはLV20ぐらいに擬装しといてね。それもAIWatchで出来るから!」
「はぁぁ……はいはい。」
(楽しそうだからいいか。魔素スキャンが必要になったときに説明しよう。)
冒険者ギルドの手続きは驚く程簡単で(ゲームファンタジアでもワンクリックだったんだけど。)
俺たちは転移したときと同じ森へ来てきた。
「魔素スキャン起……」
「あったぞ!薬草が群生してる!」
「早ぇええええー!エドさん早ぇええええーー!」
「ミユカメー!そっちに角ウサギ逃げたから倒しといてー!」
「え?ムリムリ無理ィ!」
「LV89を信じろ!立ってるだけでいいから(笑)」
角ウサギが突進してくる。
バーン!
俺の身体を角が貫……いてなーい!
「え?魔素スキャン起動。」
【角ウサギの死骸】
食用、皮は有用
以上!
レベルは?魔素含有量は?
「必要なら表示シマスガ。」
「あ、いいです。」
「おーい!」
エドが両手いっぱいの薬草を抱えて走ってくる。
「お前、アイテムボックスは?」
「持ってるけど?抱えるの始まりの街の醍醐味だろ?」
「はぁぁ。はいはい。」
(少しずつ思い出してきたよ。コイツのこと。変わってねぇ!1ミリも変わってねぇ!)
「ねー幸知ってた?これもクエストなんだぜ!【薬草を抱えて走ろう】っていう。」
「え?モブ依頼だけじゃないの?……流石、限界突破7回!!」
俺たちは薬草を冒険者ギルドでお金に変えて武器屋へと来ていた。
「おお!冒険者か?ちょうど良いところに!実はこの街の鉄鉱石が不足していて武器が作れないんだ……」
(来たな。クエスト依頼だ。)
「ピッケル下さい。俺たち行ってきますよ?」
「いいのか?街外れの坑道は廃坑寸前だけど?」
「大丈夫です!新鉱脈知ってますので!」
店主。
「?????」
(エド!!それは言っちゃダメなヤツ!)
♢♢♢♢♢♢
【街外れの坑道】
「エド、ここの魔物は?」
「確か……LV5のゴブリン。奥のモンスター・ハウスはどうする?」
「街の人のためと後から来る冒険者のために狩っとくか。」
「そうだね。新鉱脈は……右、右、左、右、奥の壁だったな。」
「そうそう。鉄鉱石とこれまで街に無かった魔鉱石も少し取れるようになるはずだよ。」
「俺、少し試したいことあるんで、エドに討伐お願いしていい?」
「魔素スキャン起動。」
「エド、そこ曲がった所にゴブリンいるかも?」
魔素総量 100
土80%(80)
金20%(20)
と、魔素スキャンに写し出されていた。
(なるほど、魔物はこう表示されるのか。ここにはゴブリンだけしか出ないから、細かい表示はいらないか。)
「最適化シマス。」
【カメラで写せる範囲】のゴブリンの表示が赤い点となって表示された。
(これを俺の記憶の坑道地図に重ねて……まてよ?カメラを……レーダーみたいに出来ないかな……)
「出来マス。空気中の魔素解析の様に広範囲に出来マス。」
「広範囲って?」
「半径50メートルぐらいデス。」
「エドこの先にゴブリン3体いるよ!」
俺たちは新鉱脈への最短ルート、右、右、左、右、をさっさと抜けて奥の壁の前へ来ていた。
「魔素スキャンサーチ起動。」
俺はその壁をサーチしてみる。
「表示シマス。」
そこには数十個の赤い丸と大きな赤い丸が表示されていた。
● ●
● ● ● ●
● ● ● ● ●
● ● ●
◎
「エド!モンスター・ハウスの場所が変わってる!この奥だ。」
「じゃ、早速、ピッケルで……っと。」
「待ってエド!少し試したいことある!」
「またかよ(笑)待つよ。」
(魔素量表示したいな。)
「最適化シマス。」
【魔素サーチ】
検索範囲:半径50m
空間魔素総量 8,000
魔物反応
● 100 ×30
● 1,000 ×1
魔物魔素総量 4,000
その他魔素 4,000
(これを地図に重ねてっと。)
● ●
● ● ● ●
● ● ● ● ●
● ● ●
◎
魔物反応
● 魔素100 ×30
◎ 魔素1,000 ×1
●=魔素100
◎=魔素1000
「エド、これちょっと見て!」
「お?おーサーチじゃん!えと、ゴブリン30と、これはゴブリンキングかな?便利じゃん!ま、俺なら見てからでも瞬殺出来るけどーー!」
「……瞬殺ねぇ……知ってる(笑)」
「じゃーとっとと壁壊すぞ!」
コツン!
ガシャガシャドドドドガラガラドーーーン!
勇者……エド?軽く小突いただけだよね?
「エクスカリバーァア!」
はい。一瞬でした。瞬殺でした。
俺が奥の部屋に入った時にはもうゴブリンの姿はありませんでした。はい。
エドが「エクスカリバー」を放ったせい……おかげで、壁面に埋もれているハズの鉱石が剥き出しになっている。
「楽に採れるな♪」
エドが両手一杯に鉄鉱石を抱えている。
「それもクエスト?」
「ん?持ってみたかっただけ!」
そう言うとエドはアイテムボックスに鉄鉱石を仕舞うのだった。
武器屋に鉄鉱石を納品して報酬に初期装備一式を貰う。
「これは幸、お前のなー!」
♢♢♢♢♢♢
【番人クエスト】
北の森外れの遺跡。
『懐かしいねぇ!』
「ここで何回ゲームオーバーしたかねぇ……」
「え?幸、お前。ここ突っ込んだの?俺はLV上げてから来たよ?」
「流石は、二つ名【慎重事前準備勇者】エドワードだな(笑)」
「じゃ!ちょっと行ってくる。」
1分後
「ただいまーー!転移ゲート開いといたよ。」
「1分もかかったんだ?」
「お前も知ってるだろ?【過去からのメッセージ】のホログラムがめっちゃ長いこと……」
「あの仕様もそのままなんか!!」
「異世界じゃスキップ機能使えないもん(苦笑)」
俺たちはその後ギルドへと戻り、護衛クエストを受けて、次の街へと旅立った。
次は「ダンジョン遺跡の街」
をすっ飛ばして王都へと向かうのだけどね(笑)




