第762世界①・剣と魔法のファンタジア~冒険する?~
第762世界①・剣と魔法のファンタジア
~冒険する?~
アトランティスの幸の家に今日も勇者が遊びに来ている。
「お前、暇なの?」
「暇じゃねぇって!俺昨日も魔物討伐してきたって!」
「毎日来てるだろ?」
「3日に一回だってば!」
エドが真剣な顔で話し出す。
「お前、ファンタジア行きたくね?」
「ファンタジア?!あるのか?」
「あるよ。俺が最初に行った異世界だよ。」
「あ!エドはそれでチート貰ったんだっけ?」
「そそ。でも創造神酷いんだよ……」
「何が?」
「ステータスそのままで転生させてやるぞい!とか言っててさ、確かにステータスはそのままだったよ?」
「ならいいじゃん。」
「アイテムボックス空!召喚無し!転移魔法無し!サーチ無し!」
「え?」
「アトランティスの理に触れるんだってさ。」
「あー確かに。アトランティスにそんな便利な魔法は無いよな。」
「で、も、な。」
「でも?」
「ファンタジアには魔法あるんだよ?」
「え?なんで?」
「……創造神が……MMOファンタジアを丸パクりしたから……」
「エドお前あっちで魔法使えるようになったの?」
「無理だな。でも魔王軍はバンバン魔法使ってくるよ……」
「どうやって戦ってたんだよ!?」
「……物理……」
「物理?」
「俺、ステータス高いだろ?」
「勇者だもんな。国内ランキング1位!!」
「だから、木剣で殴ったりしてた……」
「防御もアホみたいに高い!」
「四天王ぐらいの魔法なら余裕で防ぐよ?」
「んな!四天王ってレベ90位の冒険者じゃ即死なんじゃ……」
「幸、俺のファンタジアでのレベル覚えてる?」
「LV762!!」
「スキル【禁忌の限界突破】な(笑)」
「始まりの街の【モブ依頼を100回受ける】だっけ(笑)」
「……俺、不登校だったから暇でさ……」
「それを7回繰り返したという伝説の勇者エドワードだったな(笑)」
「で?幸、行ってみる?ファンタジア。」
「……鍛冶スキル持ってないよ。」
「取れるよ!始まりの街でドワーフの依頼を受ければ。」
「あ!そうだった!取れるのなら行くかな。」
「ここで先輩冒険者からの注意点な。」
俺はメモを取る。この習慣は変わらないや。紙にメモしないと落ち着かないんだよ。
・異世界で習得したスキルはアトランティスへ戻るとリセットされる。
・レベルは蓄積されている
・新たにスキル習得するとそのレベルからの再開
・モブ依頼はゲームのまま
・地図も概ねそのまま
・魔法は使えないが、魔道具の持ち込み、制作は可能
・魔物の種類は少し違う
「行ってみようかな?でも……鍛冶レベル上げるには一年ぐらいかかるよ?」
「それゲーム時間じゃん!」
「いや、だから異世界で一年ぐらいかかるんじゃ?俺アトランティスでの仕事そんなに休めないって。」
「だったら1日じゃんか。あっちの2年は?こっちの2日!」
「幸の鍛冶の素質があれば、そうだな、4年ぐらいで世界最強武器が作れるようになるよ!」
「4日か!それなら仕事休めそう。」
「な?でね、スキルは持ち帰れないけど、作った武器は持ち帰ること出来るよ!!」
「ま、ま、マジ?」
「マ!しかもさらに幸が飛び付く情報持ってるぞ!知りたい?知りたい?」
「な、なんだよ!?」
「王都外れ西の森の隠し工房あるよ?ニヤニヤニヤニヤ。」
「クエスト【ピクシードラゴンと仲良くなろう!】か!俺の工房が……」
「この隠しクエスト、幸しか攻略してなかったじゃん!俺はピクシードラゴンには会ったけど攻略してないもん。」
「ボクの好きな武器を作って!だもんね(笑)」
「攻略板に攻略法出てからも誰もやらなかったクエストじゃん。」
「そりゃそうだよ。あのクラスの工房なら王都で安く借りられるからね(笑)しかもその武器がーー?」
『鉄パイプ!!』
『誰もやらんがなー!』
「幸、いや、ミユキカメハメハ!ミユカメ!また俺の武器作ってくれよ!」
勇者がキラキラとした瞳で俺を見てくる。
「エド、お前、こんな表情出来るんだな(笑)」
「久しぶりだもん。こんな楽しみな冒険は!」
「じゃ?行くか!」
「うん。明日から準備しよう!」
俺たち二人の異世界冒険がいよいよ始まる。
準備の後に……




