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負けヒロインとクラス会 3



「…………おい、起きろ、ミナお前の番だ!…起きろ」


「うっ……っう、何だよ。揺らすな、なんか知らないけど体が痛いんだ……」


有馬に揺らされたことで、目を覚ました俺は何故か気を失うまでの記憶がなく、身体が軋むように痛い。


「おっ、起きたな。ほら、お前の番だ。さっさと投げろ。ちなみに俺はスペアだ中々だろ?」


「いや、受験終わってからずっと投げてたんだから当たり前だろ?……そういや俺なんで気を失ってたんだ。加藤知らないか?」


「いや、何思い出さない方がいい。そうなれば湊川は球体を見ることが出来なる」


俺は、記憶が曖昧なため何が起きたのかを加藤に聞いてみたが顔を背けられ真面トーンでそんな事を言われてしまえば何が起きたのか、気になる。


(えっ、何それ俺の身に何が起きたんだよ?球体ってことはボールか?でも流石にボーリングのボールを人にはぶつけないだろ………………流石に……な?)


「まぁまぁ、とりあえず細かいことは良いから投げろよ。ミナ、水瀬達待たせてるからな?」


「あっ、ああ分かった。とりあえず行ってくる」


俺は加藤達の反応を見るにこれ以上聞いても意味はないだろうと思ったので大人しく投げることにした。


二月の終わりに、有馬と他の友人達と行ったきりでボーリングはひさびさというわけではない。

感覚が狂っていないと思うので、11ポンドのボールに指を突っ込み持ち上げる。

そしてイメージするはWi◯スポーツの投げる時に出る線、俺は斜めに進み丁度よくど真ん中に行くのを想像しその軌道をなぞるように投げる。

結果はストライク自分の感覚が狂っていないようで少し安心した。


俺はほっ、と安堵のため息を漏らしベンチに戻ると有馬がハイタッチを求めてくる。


「イェーイ!相変わらず腕は鈍ってないみたいだな」


パンっ、俺は有馬が挙げた手にタッチする。


「いや、流石に毎週毎週連れてかれたらどんなに下手でも慣れるだろ?」


そう、受験が早々に終わった俺たちは1月に入ってからずっと毎週土日のどっちかでボーリングの投げ放題に行っていたのだ。

流石にそれだけ行けば、どんなに下手だろうとコツは掴める確かその間にとったのは最高スコアは220とかだった気がする。

前世の俺は120とかだったのに随分成長したものだ。


俺は有馬とのハイタッチを終えるた後、加藤にもタッチをして席に着いた。女子面子にしなかったのはしたら何かヤバいと本能が訴えていたからだ、うっ、頭が。


「じゃあ次は俺だな、湊川見ておけお前が先週誰かさんと遊んでいる間に身につけたカーブボールを見せてやる!」


「おい、それ失敗フラグだぞー加藤」


加藤があまりにも失敗フラグを立てるのでつい、ツッコンでしまったがそのフラグは回収されることなく9本倒していた。つまらん奴だ。


「湊川君、いきなりストライクなんて凄いね!」


と俺がそんな事を考えながら飲み物を飲んでいると水瀬から称賛が贈られた。


「ありがとう、まぁこいつらと毎週やってたからこれくらいは出来ないとな、水瀬の方もスペア取ってて凄いじゃないか」


俺はやはり仲が良くなったと言えど、美少女である水瀬に真っ正面から称賛されれば照れてしまう。俺は頰を掻きながら照れを誤魔化しつつ水瀬のことを褒める。


「私も一昨日レイちゃんと猛練習したからね、その成果だよ」


そう言った水瀬は胸を張ってドヤ顔を決めていた。その際に大きなお胸様が揺れていた。そこに一瞬目が行きかけたが、鋼の精神で堪え会話を続けた。


「へぇ、それなら優勝ワンチャン出来るかもな。お互い頑張ろうぜ」


「うん!優勝商品をゲットするために頑張ろう」


そう言って俺達はお互いに笑い合い、スペアをとって戻ってきた加藤をハイタッチで迎い入れるのだった。


(あれ?何で俺の時は水瀬達出してこなかったんだろう。まぁ、今はその方が助かるけど。とりあえず、優勝目指して高得点狙いますか。優勝商品何か見てみたいし)


と俺は余計な事を考えるのをやめ、目の前のボーリングに集中するのだった。









1ゲームが終わった後の休憩時間、小鳥はレイ達と一緒にドリンクバーに行き飲み物をコップに補充していた。


「あたしたちのチーム結構いい感じじゃない、ことちゃん、花梨ちゃん」


「そうね、確かに合計で1100なら中々じゃないかしら?この後もこの調子で行けば優勝も狙えるわね」


「だいぶ、温まってきたからね。次はもっといいスコアをだすよ」


と彼女達はボーリング大会について話していた。だが、レイと花凛がわざわざ男子達の飲み物を取ってくると言ってここに来たのは当然こんな事を話すわけではない。

小鳥の反省会をするためである。


「ねぇ、ことちゃん何で湊川君にだけハイタッチしないの?流石にそれは無いよ」


「そうね、湊川のことが好きならこういうところから頑張らないとダメよ?小鳥」


「うー、分かってるよ。でもいざするとなると緊張しちゃって手汗が凄いんだもん」


友人達のごもっともな指摘を受け、小鳥は頰を染めながら、過去の自分を振り返った。一投目、奏がストライクを取った時、小鳥はハイタッチをしようと決めていた。だが、しかしいざするとなるとどういう感じでしたらいいのか分からなくなり結局行動には移せなかった。

せめてもと思い、毎回称賛はは送っているがそれでは距離が縮まるわけもない。

小鳥は堺のことが好きだった、そしてその間にアプローチとして手を繋いだり抱きついたりしたことはあった。けれど、その行為は幼い頃から触れ合っていたため、緊張こそすれど行動に移すことはできた。

たが、今回はそうわいかない。奏と仲良くなったのはここ最近、頭を撫でられたりしたことはあったが自身から彼に触れようとしたことは一度もなかった。付き合いが短いため、未だに距離感が掴めない小鳥は本当にしても大丈夫なのか?驚かれたり、引かれたりしないだろうか?と堺の時には感じなかった不安に襲われ行動に移せないでいた。



「ことちゃんは可愛いんだから多少のことは湊川君も気にしないって!」


「そうね、堺君の一件で自己評価が下がってるみたいだけど貴方は可愛いんだから嫌がられることはないはずよ、だから頑張りなさい?」


「…………善処します…」


レイ達に励まされるも、やはり振られたことによって負った傷は深い。彼の好みの顔ではないのではないか?、胸が大きい子は嫌いだったらどうしよう、と悪い考えが今も浮かんでしまう。

だけど、次こそは負けたくないそう思い何とか声を絞り出すのだった。














ファンタジー物の僕の席は美少女に囲まれているを非公開にしました。理由は書いていて構想が浮かばなくなって完全に止まったためです。誠に身勝手ながら今回はこのような形を取らせていただきました。今まで応援していただいた皆様本当に申し訳ない。カクヨムの方で書き直したものを上げているのでそちらが綺麗にまとめることが出来たらこちらにも出し直そうと思います。なので、しばらくの間お時間いただきたい。

次皆様の元に届く頃には最高の形になっている事をお約束します。今回は本当に申し訳ない。

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