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夜明けの星の黙示録【R15】  作者: アレクサンドル・スケベスキ
第七章 スタルディア星王国編

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第127話 《騎士王》アーサー・ロードゲイン

■地図:イスニア要塞

挿絵(By みてみん)


「ちくしょうっ!!」


見張り台の上で、俺は思わず叫んだ。

地平線の向こうから押し寄せるのは、真紅の軍旗。

波のように揺れながら迫ってくる。


――その数、5,000。


とても俺たちが相手にできる規模じゃない。

胸の奥が冷たくなり、手のひらに汗が滲む。


「何事だ!」


ラグナルとカラドクも駆け上がってきたが、

視界いっぱいに広がる真紅の旗を見た瞬間、

2人の表情から血の気が引いた。


「ブラスデン騎士団…なぜ……っ!」


信じられないといった声があがる。

その疑問は俺も同じだ。


――なんの目的で、ここに?


考えている暇はない。


「撤退するぞ!急げ!」


張り上げた声が要塞の石壁に反響する。

そして階段へ足を向けようとしたその時だった。


こちらへ近づいてくる5つの影が見えた。

その先頭は、白馬に跨った男。


タリオンが、息を呑むように呟く。


「……"騎士王"」


「奴がアーサー・ロードゲインか?」


俺の問いに、タリオンは硬い表情で頷いた。


アーサーは解けない呪いに縛られていたはずだろ?

動けないんじゃなかったのかよ。

ここに来た目的は……イヴの【特権解呪】か?


少なくとも、5人を出してきたということは

まだ話し合いの余地があるのだろう。

時間を稼げるかもしれん。


そう、まずは撤退だ。


俺は愛奴たちに状況を説明し、

誘導を任せることにした。

まずはウィルが連れてきた子供達から。

次にダークエルフ、そしてドワーフ達……


グレイリッジの時に仕込んだ撤退順だ。

そう混乱は起こらないはず。


「リーシャ、アウラ、フィズル、ネイ。

 頼んだぞ!」


「「はい!」」


そして空間魔法を展開。


"ワープ"


カナンへと通じる門が開き、撤退が始まった。

時間はそうない。


「俺は時間を稼いでくる。

 イヴ、すまんが一緒に来てくれ」


「わかりました」


正直、イヴを連れて行くのは気が進まないが、

案外、呪いを解呪すれば

回れ右して帰ってくれるかもしれん。


最悪、襲い掛かって来やがったら

二重奏で空間魔法を展開してイヴは逃がす。


そう腹を括り、イヴを連れて出ようとした時、

イーリアに呼び止められた。


「私も連れてって。

 アーサー卿に会いに行くなら、

 私以上に適任はいないでしょ?」


確か、アーサーを【将星】に任命したのは

イーリアの父だったか?

これはありがてぇ。

上官の娘を前に、アーサーも無闇に動けまい。


安堵した矢先、2人の男が俺の行く手を遮った。

タリオンとウィルだ。

2人の目には、すでに覚悟が宿っていた。


タリオンが胸を張って言う。


「私もお供しましょう。

 一応、"騎士王"には顔が通っています」


おぉ、そういや以前、

イヴの出現を知らせるために

アーサーの元へパシられていたな。

……さすがはパシリの先輩。顔が広いぜ。


ウィルも続く。


「私も同行しよう。アーサー卿とは無縁ではない。

 無礼討ちにはされないはずだ」


「ああ、助かるぜ」


こうして――

イヴ、イーリア、タリオン、ウィル。

そこに俺を含めた5人でアーサーの元へ向かうことにした。


「来い、ヘングローエン」


呼び声に応じて、黒馬が地を蹴って現れる。

いつもはじゃじゃ馬で手を焼かせるくせに、

今日はやけに闘志に満ち溢れてやがる。


ここに迫る只ならぬ気配を、

本能で感じ取っているのだろう。


愛馬にまたがると、

城門が重々しい音を立てて開かれる。


まだ冷たい風が吹き込み、戦の気配を運んでくる。


俺たちはイスニア要塞を出て、

およそ二百メートル離れた平原へと向かった。


そこで――

真紅の軍旗を背にした、

ブラスデン騎士団の5人と向かい合った。


■カナン

―――――――――――――――――――

・《竜を統べる》アレク・ペンドラゴン Lv.167

 └人間族:イーシス人:♂:16歳

 └《オリハルコン級:冒険者》


・"黒馬" ヘングローエン Lv.75

 └幻獣族:バイコーン:ー:116歳


・【聖女】イヴ・ペンドラゴン Lv.63

 └人間族:イーシス人:♀:16歳

 └★ 巫女鈴 【聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)


・イーリア・アレオス・スタルディア Lv.51

 └人間族:ノルド:♀:16歳

 └ユリアナの娘、王女。


・タリオン Lv.72

 └エルフ:ウッドエルフ:♂:120歳

 └タリオン山岳部隊隊長。


・"曲者" ウィリアム・イスフィヨルド Lv.68

 └人間族:ケルティア人:♂:44歳

 └射手座騎士隊(ステラ・サジタリウス):総帥

―――――――――――――――――――


■ブラスデン騎士団

―――――――――――――――――――

・《騎士王》アーサー・ロードゲイン Lv.39

 └人間族:ケルティア人:♂:39歳

 └★【将星】:◆『公爵』:『英傑剣士』

 └☆6 神話の指輪 《カレドヴルフ》


・"白馬" ラムレイ Lv.75

 └幻獣族:ユニコーン:ー:116歳


・"魔術師" マーリン Lv.66

 └魔人族:ハルピュイア:♀:22歳

 └◆『侍従』:「ウィザード」:「スピアー」


・《槍王(そうおう)》ランスロット・イオウェルス Lv.86

 └人間族:ケルティア人:♂:39歳

 └◆〈騎士団長〉:『牙突槍士』:『槍騎兵』

 └☆6 神話の聖槍 《アロンダイト》


・《弓王(きゅうおう)》トリスタン・ヴェイル Lv.83

 └人間族:ケルティア人:♂:41歳

 └◆〈騎士団長〉:『精密狙撃手』:『弓騎兵』

 └☆6 神話の魔法弓 《フェイルノート》


・【盾聖(じゅんせい)】"神の子" ガラハッド・イオウェルス Lv.90

 └人間族:ケルティア人:♂:19歳

 └◆『近衛騎士』:『不動盾士』:『重騎兵』

 └☆6 神話の大盾 《エヴァラクの盾》

―――――――――――――――――――


どいつもこいつも只者じゃない。

装備の輝きだけで格が分かる。

まさか"神話級"で揃えているとはな。恐れ入るぜ。


《槍王》に《弓王》。それに加え【盾聖】だと?

しかもまだ10代じゃねーか。

一体何をしたら10代で"聖"の称号まで届くんだよ。


そんな猛者たちを従える先頭――

白装束に身を包み、銀仮面で顔を覆った男がいた。

ユニコーンに跨るその姿は、

まるで神話から抜け出してきた亡霊のようだ。


(こいつがアーサーか……

 やけにレベルが低いな。

 まさか偽物ってオチはないよな?)


風が止んだような静寂の中、

俺はその男へと声を投げかけた。


「俺はカナンのアレク・ペンドラゴンだ。

 そっちはアーサー・ロードゲインか?」


そう投げかけて、解析に掛ける。


"解析"

■アーサー:ステータス

―――――――――――――――――――

名前:アーサー・ロードゲイン Lv.39

HP:97↑ / 460 MP:118 / 440

種類:亜人類 種族:人間 種別:ケルティア

性別:♂ 年齢:39歳 身長:175cm

ジョブ:

 ・★【将星】

 ・◆『公爵』

 ・『英傑剣士』:Lv.30

スキル:

 ・◆任命:『軍団長』(4)

 ・◆任命:〈騎士団長〉(4)

 ・◆任命:従士(58)

 ・◆任命:『近衛騎士』(15)

 ・◆任命:男爵(5)

 ・◆任命:『侍従』(2)

 ・『一心不乱』

称号:

 ・《騎士王》

 ・ガラル

状態:

 ・▽【呪い:特級】

  └病弱・魔力減衰・体力減衰・能力減衰

―――――――――――――――――――


アーサー本人で間違いない。

ってかどれだけ任命権持ってんだよ……


そしてあったぞ。特級の呪い。

HPもMPも異常に低いが、

"能力減衰"の効果が悪さをしているのだろう。


この数値じゃ、日常生活すら危ういんじゃないか?

定期的に癒しの魔法を受けなければ生きられない。

――そんな身体だ。


それでもアーサーは、

銀仮面の奥から鋭い視線を覗かせていた。

弱々しさとは無縁の、研ぎ澄まされた眼光。


「名乗るほどの者でもない」


はぁ!?

なぁ~にが名乗るほどの者でもない、だ。

くそぅ。やけに様になりやがる。

そういう台詞が似合うあたりが、また腹立つ。


俺は少し苛立ちを覚えながらアーサーに問いかけた。


「ここに何の用だ!?」


そう言いながら、能力を解析する。

隅々まで暴いてやる。


"解析:能力"


■アーサー:身体

挿絵(By みてみん)


■アーサー:道具

挿絵(By みてみん)


■アーサー:魔法

挿絵(By みてみん)


■アーサー:生殖

挿絵(By みてみん)


なんじゃこりゃ………

能力レベルが著しく下がってやがる。

"能力減衰"の効果がここまでとは………

これがレベルダウンにつながったか。


推測するに、昔はかなりの強者だったに違いない。

それが今や一般人以下……

何故、自分を保っていられるのだろう。


そんな感心を他所に、アーサーは平然と答える。


「ブラン・ブルスターの顔を見に、

 少し散歩しに来た。

 挨拶代わりにこの要塞を落とそうと思ったのだが、

 どうやら先客がいたようだ。

 興味が湧いて、様子を見に来た」


何が散歩だ。

完全に殺る気満々じゃねーか。

だが、少しホッとした。


目的がブラン・ブルスターというのであれば、

俺達は衝突せずに済むかもしれない。


「そうか。

 ブルスター家は俺達も的に掛けていてな。

 三男と四男は俺達が取ったが、

 ブラン・ブルスターはここにはいない。

 情報が正しければ、タウルガルドに居るはずだ」


居場所を渡したぞ。これで衝突は避けられる――

そう思った矢先だった。


アーサーは不穏な事を口にした。


「……ここが欲しいと言ったら?」


空気が一瞬で凍りついた。

背中から緊張が伝わってくる。

ヘングローエンも鼻息を荒げ、

一気に戦闘モードに入ったのが分かった。


このヤロウ………!!

ただじゃ済まないことを、分からせてやる!!


"空間魔法(ウラノス・マギア)"

  ×

"使役魔法(アミクス・マギア)"


「来い……"赤竜"《アルバストラス》」


上空の空間が裂け、灼熱の光が漏れる。

次の瞬間、赤竜の巨体が姿を現した。

神獣種の咆哮が大気を震わせ、大地すら揺れ動く。


そしてアーサーに威圧をもって伝えた。


「やってみろよ。

 お前の短い寿命が、今日終わることになる」


その言葉に呼応するように、

背後の真紅の軍旗がざわりと揺れた。

遠巻きの兵たちが動揺しているのが、視線の端でも分かる。


だが――

目の前に立つ5人だけは、微動だにしない。

むしろ、赤竜の威圧を浴びながら、

静かにその殺気を研ぎ澄ませていく。


アーサーは、銀仮面の奥で静かに笑った。


「フッ………たしかに、

 いつか、誰かが私を打ち負かすだろうな。

 だがそれは今日ではないし、お前でもない」


「……っ!?」


マジかよこいつ……

赤竜を前にして、勝つつもりでいやがる。


冷静に考えて、

目の前のアーサーは一瞬で殺せる。


それなのに、なんだ。

なんだこの威圧は…………!?


勝てるイメージが、まるで湧かない。

目の前の死にかけの男に気圧されている。


この圧に飲まれまいと、

先に仕掛けようとしたその時――


アーサーの隣のハルピュイアが話しかけて来た。

たしか、"魔術師" マーリンという女だ。


「ねぇ、君がアレクなんだよね?

 どうしてアーサーを殺すの?」


!?


まるで、"こちらはただ話しかけているのに、

どうしてそんなに威嚇するのか”

とでも言わんばかりの言い草だ。


「~~っ!!」


咄嗟に返す言葉が見つからなかった。

"仕掛けて来たのはそっちだろう"


そう言おうとしたが、やめた。

自分がちっぽけな存在に思えたのだ。


確かに挑発めいた物言いではあった。

だがアーサーには、どこか達観した余裕がある。

一方の俺は、余裕なんて欠片もない。


その事実を突きつけられたようで、

急に自分が情けなくなり、肩の力がフッと落ちた。


すでに負けていたのだ。


「……イヴ、解呪だ」


「はいっ!」


イヴが胸元の巫女鈴にそっと触れ、静かに祈る。

次の瞬間、澄みきった光がアーサーを包み込む。


―――――――――――――――――――

ジョブ:

 ・【巫女】

スキル:

 ・【特権解呪】

―――――――――――――――――――


※カチッ※

※パァァァァァァァ※


柔らかな光が、波紋のように溶けていく。


その神聖な輝きに、

アーサーの仲間たちは驚愕を隠せなかった。

赤竜の威圧にも眉一つ動かさなかった連中が、

アーサーの解呪には明らかな動揺を見せている。


治癒不能の呪患は、いま完全に取り払われた。


続けて、巫女鈴の澄んだ音が響き渡る。

どうやらイヴからのサービスらしい。


―――――――――――――――――――

★ 巫女鈴 【聖鈴・神楽(せいれい・かぐら)

└外練+100 / 魔法+40 / ☆魔法(音)+80 / ★超回復+100

―――――――――――――――――――


空気が震え、光が揺らめく。

緊張は一瞬で神聖な安らぎへと塗り替えられた。

その恩恵は敵味方の区別なく、すべてに降り注いだ。


「うおおおお!!」


アーサーの背後から、歓声が爆ぜた。

まるで勝どきを上げるかのような、

抑えきれない喜びの声。


彼の周囲でも、解呪の奇跡に驚愕した仲間たちが、

涙を浮かべながら喜びの表情を見せる。


だが、当の本人はまるで求めていないかのように

落ち着き払っていた。


暫く歓声の渦の中で、アーサーだけは

ひとり、別の時間を生きているかのようだ。


そんな彼もやがて静かに右の掌を額へ当て、

感謝の言葉を口にした。


「あなたが"聖女"イヴか………感謝する」


(ん?……なんか嬉しそうじゃないな。

 感謝の言葉を口にしたくないってか?

 ぷぷぷっ………俺の勝ちだ)


胸の奥で、じわりと優越感が広がる。

男としての負けを取り返した気がして、

急に誇らしくなってきた。


(今のうちに上下関係、固定しちゃお♪)


この流れ乗じて、

俺にも感謝するように求めようとしたその時、

イーリアが声を上げた。


「アレク!」


!?


反射的に視線を向けると、

東の地平で砂煙が立ち上っているのが見えた。


斥候だろうか、騎兵が顔を覗かせている。

風に乗ってはためく軍旗が目に入る。


牡牛の紋章――。


「ルート・ブルスター……来やがったな」


小さく呟いた言葉だったが、

"ブルスター"の名に反応したのか、

アーサー達の空気が殺気に揺らいだのが分かった。


「あれは私がもらおう」


「お、おう……」


(思わず気圧されてしまった)


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


アーサーの一行は、ルート・ブルスターを撃つべく、

東へと進路を向けた。

砂を巻き上げながら進むその道中、

《弓王》トリスタンが耐え切れず口を開いた。


「まったく、無用な挑発しやがって……!

 肝を冷やしたぞ、アーサー!!」


そうだそうだと言わんばかりに

《槍王》ランスロットも続く。


「ラエルノア魔法教団、射手座騎士隊(ステラ・サジタリウス)

 それにあの赤竜……全部敵に回すつもりか!?」


仲間たちに責め立てられても、

アーサーは聞こえないふりをして前を向いたままだ。

―――いつものことである。


そんな親たちの騒ぎをなだめるべく、

盾聖(じゅんせい)】ガラハッドが馬を寄せる。


「まぁまぁ、父上。

 私がいるではないですか……」


「調子に乗るな。お前はだまってろ」


「……」


これもまた、彼らの日常だ。

そんな空気の中、"魔術師"マーリンは

珍しくプリプリと怒っていた。


「もうっ!まさか解呪されるとはっ!

 夢にも思いませんでした!」


アーサーの解呪を素直に喜んでいないのは、

おそらく彼女だけだろう。

だが、すぐにいつもの調子へ戻る。


「あ、でも解呪されたからといって

 調子に乗ってはいけませんよ♪

 アーサーは僕がいないと何もできないのですから♪」


「……」


アーサーは無言のまま歩みを進める。

その背中は、まるで散歩でもしているかのように落ち着いていた。


彼らの向かうすぐ先には、

戦場が広がっているというのに。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


――イスニア要塞


要塞へ戻ると、すでに子供たちとダークエルフたちの

撤退は完了していた。


今は歩兵たちが荷物をまとめ、

順次退避を進めている最中だ。


俺は皆を集めるなり、兵たちを前に事の成り行きを

盛りに盛って説明した。


「俺の策略でな……

 アーサーとルート・ブルスターをぶつけてやった。

 俺は戦わずに勝ったのだ!ガハハハっ!」


胸を張って勝ち誇ると、兵たちがどよめいた。

尊敬の眼差しが一斉に向けられ、

その視線の雨がなんとも心地いい。


アーサーが戦うと聞いて、

ラグナルとカラドクが食いついてきた。

戦いを学びたいのだとか。

俺もアーサーがどのように戦うのかは興味がある。


「そうだな…高みの見物と行くか!」


そう言って皆で見張り台へと上がる。

そこから見下ろす景色は壮観だった。


整然と隊列を組み、東へと進むアーサーの軍勢。

対して、わらわらと砂煙を上げながら迫ってくる

ルート・ブルスターの軍勢。


二つの勢力は、丘陵を挟んでまさに激突しようとしていた。


(いい景色だ。丁度良く見える)


ブルスターの軍は数が劣るがイケイケだ。

ナットフィヤルの村を襲撃してここへ向かっている。

まだ高揚感が抜けきっていないのだろう。


高揚がもたらす集団心理。

アドレナリンが生む、ある種の万能感。

無敵という幻想――


――そんな幻想は、

"本物"を前にした瞬間、跡形もなく消え去った。

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