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偽物と断罪された令嬢が精霊に溺愛されていたら  作者: 影茸


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13/17

パーティーでの告発

 そして迎えたマレシアが王国にやってきた日。

 私の計画は、ほぼ完璧に整えられていた。


 まず、カシュアをとらえ私の望むタイミングまでパーティーに入れないように調整した。

 そして、まるでカシュアがわがままで参加していないように振る舞った。

 もちろん王国の人間で疑問を持った人間もいる。

 しかし、まさか捕らえられたと思う人間もおらず、実際にカシュアがいないことから余計な口を利くこともなかった。


 そんな中、私はできる限り徹底的にマレシアに謝罪した。

 王国のことを考えて君を軽んじた、公爵家当主に後から君が偽聖女でなけらばならなかった理由を聞いた、などの言い訳を口にした。

 もちろん公爵家当主は私が偽聖女という事件の元凶だといっていただろう。

 けれど私が表立ってマレシアと偽聖女として会話したことがなかったこともあり、マレシアが完全に私を疑うことはなかった。

 それを確認して私は告げた、後で皆に知らせないといけないことがあると。


 ……その際、ライハートはかなり厄介ではあったが、本来の狙いまでは気づかれることはなかった。


 そしてパーティーが深まってきた頃、私は満を持してカシュアこそが偽聖女だったと告発した。

 ちょうどそのときにカシュアがパーティーに現れるように。


 ……そう、自分が告発されていると気づいて慌ててやってきたように、調整して。


 折角来たものの、偽造した証拠を持った私に対し、一切の言い訳もカシュアはできなかった。

 そんな姿にざわざわと会場が騒がしくなってくる。

 そのとき、私は勝利を確信していた。

 あとはカシュアを断罪し、マレシアに騙されていたと謝ればいい。

 そのときに涙ながら、聖女がいない王国は滅びるしかないと訴えれば、マレシアも王国に戻ってきてくれると。


 ……けれど、その私の目論見は最後の最後で崩れ去ることになった。


「いえ、私が保証します。彼女は本物の聖女だと」


 ──カシュアの前に立ち、マレシアがそう宣言したことによって。

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